安易に「頑張れ」と応援していませんか?
周りの「頑張れ」という言葉に過剰に反応していませんか?
人に向けた「頑張れ」という応援の言葉、実はイライラしてしまう時もありますよね。
応援されたのに、どうしてイライラしてしまうと思いますか?
目次
「頑張れ」と言われると嫌な気持ちになる理由
人を応援する時、自然と「頑張れ」と言葉が出てきますよね。この言葉はとても応用範囲が広いです。何に対して、何をどうやってという具体的な部分を一切指摘せず、ただ「全力を出せ」や「最後までやれる」と言うことができます。
けれど、そうやって安易な応援を向けられた人にとっては、苦しい言葉をぶつけられたかのように感じますよね。
あなたにもそんな経験はありませんか?
純粋に、ただ何となく、「頑張れ」と言った方は「この応援で相手が元気になればいい」くらいにしか思っていませんが、言われた方は、なぜかそんな気持ちは伝わらず、逆に嫌な気持ちになるのはどうしてなのか、わかりますか?
そこには、こんな気持ちが隠れています。
- もう既に十分頑張ってきているのに、それを認めてもらえなくて悲しい
- ここから先、何をどう頑張ればいいのかわからなくて不安、辛い
- 自分のことを理解してもらえていなくて悲しい
- 限界まで頑張ったのにまだ頑張らなければならなくて苦しい
これらの気持ち、具体的で明確には感じ取れなくても、何となく感じたことがあるのではないでしょうか。
ひとつの気持ちだけでなく、いくつもの気持ちが複雑に絡み合ってしまい、湧きあがった感情が何なのかわからなくなってしまった人もいるでしょう。
そんな気持ちを抱いてしまうなんて、と落ち込まないでください。
この気持ちを抱くのは、誰にでもあることです。
自分の努力は自分がわかっていればいい
周りは、あなたの行動を見て、「応援したい」や「何か言葉をかけてあげたい」という気持ちを湧き上がらせました。けれどそれは、その人の思考と行動の結果であって、あなたに影響を与えるかどうかは、あなたが反応を選択できるのです。
応援されて嫌な気持ちになってしまっても、あなたはそれを聞き流すという反応を選ぶことができます。
応援されたからといって、必ずしもそれに応えなくてはならない訳ではありません。
自分の頑張りは、自分自身が一番わかっていますよね。
それでいいのです。
周りがどれほどの力を込めて「頑張れ」と叫んでくれているかなんて、察しようとしなくていいのです。
それよりも大切なことは、応援してくれる人がいることに喜びを感じ、そしてその頑張りを評価するのは自分自身だけでいいと認識していることです。
努力の過程や成果を、人に評価してもらう必要はありませんよね。承認欲求を人に求めるのは、生き辛さを強調するだけです。
自分が何をしてきたか、どうやってきたか。それを評価し、結果を受け入れるのは自分だけで十分です。
あなたの頑張りを認めるのは、あなた自身だけでいいのです。
そう思っていると、周りの応援はただ温かい言葉の束でしかなくなります。
「頑張れ」の代わりになる言葉
安易で具体的ではない「頑張れ」という応援言葉を、嫌う人は増えています。今までは「人の応援に文句をつけてはいけない」という大多数がいたので、そうとは言いづらい環境でしたが、個人の感性が重要視される現代では、はっきりと「その言葉で応援しないで」と言う人も増えました。
けれど、「頑張れ」という言葉自体が悪い訳ではありませんよね。
具体的ではないこと、何も考えずに応援だけしたことが相手を不快にさせてしまったというだけなのです。
それならば、「頑張れ」と言わないで応援するという方法もあります。
代わりになる言葉としては、これらの言葉はどう感じられるでしょうか。
- 応援してるよ
- 無理せずに
- 困った時は力になるよ
- 気楽にいこう
「頑張れ」と言うよりも、少しは具体性が出るでしょう。場面に応じて使い分けてみてください。
これらの他にも、相手が何をしようとしているか、何に向かっているのかを知れば、応援したい気持ちをどう伝えられるか、考えることはできます。
周りの応援の言葉に、過剰に反応しなくても済むように。
具体性のない応援で、応援したい気持ちだけを満たしてしまわないように。
『応援』という曖昧な行為を、ほんの少し考えてみてください。
SNSやってます!
ほぼ毎日更新のSNSアカウントです。心を軽くする情報などをお届けしていますので、よろしければフォローをお願いします!