辛い苦しい今の状況。それを作り出しているのは、もしかしたら自分の被害者意識が強いせいかも?
被害者意識が強いとどうなるのか、被害者意識の手放し方をご紹介します。
目次
自分を責めているのは『自分自身』?
人の言葉に過敏に反応して「あの人に酷いことを言われた!」と思う瞬間は、大抵の場合、自己意識が被害者モードになっていたり、図星を言われたりした場合ではありませんか?
そうとは認めたくない心が、起きた事実を捻じ曲げて記憶させ、ありもしない記憶を作り出してしまうこともあります。
例えば、職場で上司から厳しく注意された時、心の底では自分でも「間違ったことをした」とわかっていながらも、それを認めることができないでいると、上司からの言葉が心に刺さり、自分を守ろう・自分が正しいと思い込むために、上司に「ひどい扱いを受けた」という風に事実を捻じ曲げて捉え、本当にそう記憶を塗り替えてしまいます。
重要なのは、心の底では自分でも間違いに気が付いていることです。
自分でも「これはいけない」とわかっているからこそ図星をつかれて、正しい行動を選ぶ判断ができなくなります。その時の思いは、ただ『自分を守らなきゃいけない』という焦りだけです。
これが無意識に、そして瞬間的に行われるから本人も自覚がないケースは多々あります。
周りの人の態度や言葉に対して、文句が多くありませんか?
「もっと自分は大切にされて良いはずなのに」と、周りの人に求めるものが多くありませんか?
もしかしたら、被害者意識が強すぎて、周りの人から距離を置かれてしまっているかもしれません。
けれど、この被害者意識が強くなる原因には、元々の自信の無さによるものです。
自分に自信が持てないから、周りの人の目が気になるし、失敗を極度に恐れるし、自分の意見を否定とまではいかなくても指摘を受けるだけでも拒絶されたと思い込んでしまいます。
本当にあなたの心を傷つけている、あなたを責めているのは、実は人の言葉ではなく、あなた自身が密かに感じている思いや考えではないでしょうか。
もっとこうしたい。
人と対等でありたい。
そんな風に思いながらも、そうできない自分を認められなくて、その弱い自分を周りに気付かれたくなくて、虚勢を張っていませんか?
被害者意識が強いと、周りから人が離れていってしまいます。
人が離れていくことで拒絶されたと感じるでしょう。
本当に独りきりになったら、今度は孤独感に悩まされてしまいます。
そんな被害者意識は、手放しませんか?
あなたの心やプライドを守るのは、虚勢のために張った意地でもなければ被害者意識でもありません。素直になって人と対等に築き上げる信頼関係の温かさです。
1.『私は被害者』という思い込みを探そう
被害者意識を明確に文字で読み取ってみましょう。被害者意識とは、実際に被害を受けた受けないに関わらず、自分は被害を受けている、あるいは被害を受ける可能性が高いと思い込むこと。または、自分の言動を正当化するための理由付けです。
被害者意識が強く現れたら、その時はひとまず落ち着ける場所へと移動し、事実を確認してみてください。
起きた出来事を紙に書き出して、何と言われたのか、その言葉に対してどう感じたのかを書いてみてください。そして、言った人と立場を逆にしてその出来事を再生してみてください。
もしかすると、厳しい言葉なだけで必要な注意や指摘だったのかとわかることもあります。
もしかしたら、あなたを害する言葉をぶつけたかっただけなのだとわかることもあります。
相手も同じ人ですから、間違った行動をとることもあるでしょう。いつも正しい行動を選び続けられる人なんて、稀です。
相手の立場に立って考え、そこで感じた気持ちや状況の見え方を参考にしてみてください。
2.自分の気持ちを言葉にして外に表現しよう
被害者意識が強い人は、自分の心の底まで正しく捉えられていないケースが多いです。そのため、自分がどのような気持ちを感じ、その行動を取ったのかと聞かれると、よくわからないということもあります。
まずは、自分の気持ちを言葉にして外に出してみましょう。
誰かに話すよりも、ここでは紙に書き出すことをおすすめします。
なぜなら、紙に書き出せば後から読み返して自分の気持ちを再確認することができるからです。
何気ない誰かのひと言に傷ついたことや、誰かに喜んでもらえて嬉しかったことなど、日常で起きた様々なことを取り上げて、自分の気持ちを言葉にして書き綴ってみてください。
書き慣れていく内に、気持ちを引っ張り上げるまでの時間が短くなり、どんどん深いところにある自分の気持ちに届きやすくなります。
気持ちを正しく認識するなら、短い日記形式がおすすめです。
【客観的に自分を知る方法。短い日記が客観視に役立つ】
ストレス発散に役立つ方法は、こちらでご紹介しています。
【気持ちを素直に吐き出すには?『ノートに書き殴る』のがおすすめの理由】
3.「私はどうしたい?」と問いかけよう
被害者意識の特徴的な思考は「相手が〜をしてくれない」です。相手に求めるものはいくつも挙げられるのに、自分がどうしたいのかはさっぱりわかりません。
そこで、「私はどうしたい?」と自分自身に問いかけてみてください。
対人関係では、相手を変えようとすることほど無駄な努力はありません。人を変える力を持つのは、いつだってその人自身でしかないからです。相手が「自分が変わりたい」と思って行動しない限り、外からの働きかけで変えられないのは、ずっと昔から変わらない真実です。
だから、あなたを変えられるのは『あなた』だけなのです。
2で書き出した出来事で、「私はどうしたかった?」と自分自身に問いかけて、答えを出してみてください。
正解なんてものはありません。対人関係では模範解答はあっても正解なんてものはありませんから、自分が本当はこうしたかったという行動をやってみて、失敗したら直すを繰り返していくしか、人との関係を築くことはできません。
今、失敗しても、相手から思ったような反応が返ってこなかったとしても、いつか対等な関係を築くことができたら良いのではないでしょうか。
今、変わろうとすれば、5年後10年後には肩肘張らずに、人のせいにする被害者意識を手放し、もっと楽に生きているかもしれません。
あなたを虐めるあなたは終わり
被害者意識で周りを責め立てて、責任を自分から周りへと押し付けても、問題は何も解決しないどころか悪化の一途を辿るばかりです。
辛い苦しいと叫ぶ気持ちはよくわかります。
自分ではもうどうしたらいいか、わからないと嘆く気持ちもよくわかります。
けれど、そこから抜け出すために自分を変えられるのは『あなた』しかいないことをわかってください。
今の辛さや苦しさは、周りから投げかけられる言葉や態度なのかもしれませんが、それを引き出しているのは『あなたの言動』だとすれば、あなたが変わることで嫌な状況を変えられるのではないでしょうか?
周りの誰かではなく、『あなた』を変えるだけで良いのなら、あなたはいつでも主導権を握れる状態です。
いつでも状況を変える選択権があるということです。
自分を楽にするために、心を楽にするために、変わるための一歩を踏み出してみませんか?
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
他にもストレスケアや自己成長、対人関係の悩み解消に向けた記事を書いています。ぜひご一読ください。
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