新しくママさんパパさんになられる方々。まずはお祝い申し上げます。新しい命を授かることは、本当に奇跡ですよね。
そんな奇跡を前にして、不安が尽きないのではないでしょうか?
その不安の正体、何だか知っていますか?
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『わからない』は不安を生む
人は未知のものに対して、強い恐怖を感じます。明かりのない暗闇の中を歩くのが怖いと感じるのと同じように、未知のものは、何が起きるかわからないから不安になります。それを恐れるなという方が無理ですよね。
妊娠・出産・育児において、特に初産という人にとっては何もかもが『わからない』だらけです。ほんのりとした知識はあるけれど、その知識はまだまだ外部の人間が触れた程度の浅い知識であることに、調べ始めてから気付きます。「知っておかなければならない知識がこんなにあるのに、未だに知らなかったなんて」と思うと、それだけで不安は膨らみます。自分が知らない知識があれば、万が一の時に対処できないことを想像してしまうからです。
また、不安の感じ方には個人差があることを知っていますか?この個人差は遺伝によって決まるもので、生まれ持ったものなんです。だから、「不安になっても仕方ないのに、不安だ不安だ言わないで」と不安がる相手に伝えても、何の意味もありません。不安の感度は生まれた時にすでに決まっているからです。
知識はあっても経験がない
妊娠を機に、本格的に妊娠・出産・育児の知識を詰め込み始めると、段々と知識の量と種類の多さに驚かれると思います。色々なところでニュースになっているし、市役所などの行政や民間サービスの提供もあって、必要なサービスがあることは知っていたはずなのに。まだまだ必要な知識は奥が深かったと知るのは、いざその立場に立たされてからです。
わからない不安を解消しようと、知識だけを増やしていくと、行動に移して経験してはいないので、最悪パターンの知識だけが増えてしまいます。「こんな時はくるの?こうなった場合は、どうしたら正解なの?」と、まだその問題が起きていない状態ですから経験はできません。そうすると、「こんな状態になったらどうしよう」という不安だけが残されてしまいます。
経験しても失敗が怖い
当事者という立場になり、知識も増やして徐々に知識を経験に移していきます。けれど、それでもまだ不安はなくなりません。それは、失敗してしまうのが怖いからです。
失敗は誰でも嫌ですよね。妊娠・出産・育児の段階を徐々に経験してきたとはいえ、常に未経験の最前線に立っているのですから、余計に最初の一歩は不安になるものです。
日々の経験は増えていくけれど、その毎日が全て同じなわけがありません。少しずつ違いがあり、その違いに対応するので精一杯です。その小さな違いが、どんな変化をもたらすのか。それがわかれば不安はありませんよね。ここでもやっぱり、不安の根底にあるのは『わからない』です。
では、不安がなくなることは永遠に無いの?と悲しくなってしまわなくて大丈夫。不安を和らげる方法はちゃんとあります。これからご紹介するのはそんな2つの方法です。
1.協力者がいるという安心感
あなたには協力者がいることを思い出してください。
家庭の中なら、配偶者。一番近くにいて、同じ状況を分かち合える運命共同体です。
家族の中なら、父母、兄弟。直接手伝ってもらったり、電話で話を聞いてもらえるだけでも心は楽になります。
地域の中なら、友達、同じママさんパパさん達。あなたを昔から知っている友達や、同じ年齢の子供を育てているママさんパパさんには、悩みを共有し、問題解決の糸口となる話が聞けるかもしれません。
その他にも、行政や民間サービスもたくさんあります。あなたを支援する力は、あなたの周りにたくさんあります。悩んでいる時は視野が狭まり、そんな救いの手が差し伸べられていることに気が付けないことが多いです。悩んでいる時こそ顔を上げて、周りを見渡してみてください。あなたから助けを求めないと、手を差し伸べていいのかわからずに、迷っている人がいます。きっとあなたの協力者になってくれる人がいます。
2.周りと同じじゃなくていい
人は、『周りと同じだと安心する』生き物です。周りの皆が購入する品だから価値があると思ったり、何人もの人が上を見上げているから上に何かあると思って自分も見上げたり、周りの意見や行動を基準として、自分の行動や意見を決めていきます。
妊娠・出産・育児となると、全てが初めてでとにかく比較例が欲しくなるものですよね。自分のところは大丈夫なのか?という比較例を探していると、徐々にそこから外れるのが不安で仕方が無くなります。
例えば、少しでも平均から外れると、極端に不安になりませんか?
平均は上と下のちょうど真ん中という意味だということを、もう一度思い出してください。平均より上であろうと、下であろうと、問題はそこまで大きくはない事の方が多いはずです。妊娠・出産・育児の中には、周りと完全一致することはありません。あなたのペースで、あなたがやりやすいようにを目安にしてください。
独りを感じたら
不安を感じると、孤独も感じやすいものです。頑張っているのは自分だけのような、社会という周りから切り離されてしまったかのような、そんな気持ちを感じたら、話せる誰かに話してください。その気持ちを丸ごと受け入れてもらえそうな人、否定しそうにない人に。
話すことで、心の重りは軽く出来ます。
話している間、誰かが聴いてくれていることで、独りじゃないと感じられます。
もしどうしても、誰も見つからなかったら、話楽をご利用ください。あなたのお話をじっくりとお聴きします。どこにいても、あなたは独りじゃない。
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