あなたは泣くのを我慢したことはありますか?
人前で泣くに泣けない時、涙は人に見せるものじゃないと我慢した時。そんな時、体の中ではストレス物質が過剰に出ている状態です。
それでも、泣くことを我慢しますか?
目次
泣くことの3つの効果
泣いてはいけないと、小さな頃から言い聞かせられてきた人ほど我慢強く、涙の一滴でもこぼすものかと耐えています。そんな時、体の中では逃げ場のないストレス物質がどんどん溢れ、パニック状態です。
涙を流す、号泣する。それは、体本来の正常な働きのひとつです。無理に我慢し続けてしまうと、他のどこかにその無理のしわ寄せが現れます。どうか泣くことは恥ずかしいことではないと覚えていってください。
それでは、泣くことで得られる3つの効果をご紹介します。どれもこのストレス社会においては求められる効果です。日頃から毎日のように泣けばいいわけではありませんが、この効果があると知れば、ストレスが溜まった時に自然と零れ落ちる涙を我慢する必要はなくなります。
泣きたい時に自由に泣ける。そんなあなたを受け入れましょう。
1.ストレス物質を流し出す
ストレスと涙、実はとても深い関係があります。心理学やメンタルケアを調べたことがある人なら、すでに知っている人も多いのではないでしょうか。
人の涙には3種類あります。眼を潤す目的の涙、異物を押し流す為の涙、感情が揺さぶられた時の涙です。これら涙の内、3つ目の感情が揺さぶられた時に流す涙には、体内で分泌されたストレス物質(コルチゾールなど)が含まれています。
だから、涙を流すことでストレスが軽減し、すっきりした気持ちになっていくというわけです。
また、エンドルフィンと呼ばれる苦痛を和らげる物質も涙には含まれているので、悲しい時や苦しい時に涙を流すのは合理的な反応だということがわかりますね。
2.リラックス状態になる
思いっきり泣いた後は、やけに心がすっきりして落ち着いた状態になったと感じませんか?それはまさに、泣く効果のひとつです。
リラックスした状態というのは、副交感神経が優位になっている状態の時です。そして、泣く行為は副交感神経が優位な状態になっています。だから泣くことでリラックス効果を得られるんです。
リラックスした状態(副交感神経が優位な状態)といえば、日常的には睡眠時です。泣く行為は、睡眠時と同じリラックス効果があると思うと、どうして楽になるのかがイメージしやすいですね。
3.自分を解放するキッカケ
泣くことでストレス物質が体外に排出され、副交感神経を優位にしてリラックスする効果が得られました。そして最後は、自分を解放できるキッカケになるという効果です。
心理カウンセリングの場でも、悩みや相談を話している内に涙を流す人はたくさんいます。それは辛い体験を思い出して泣いている時もありますが、カウンセリングが進むにつれて、本当の自分の気持ちを見つけたからです。
「本当はこんな風に思っていた」
「辛いと思っていたこと、言いたいことをやっと言えた」
ずっと心の奥深くに閉じ込めてしまった本当の気持ちを見つけると、自然と涙が出てくることがあります。それはやっと自分を解放できたという瞬間です。泣くことは、自分の本当の気持ちを解放する為のキッカケにもなっています。
涙は我慢しない時代
人前で泣くことは恥ずかしい、涙は見せてはいけないものなど言われていた時代もありました。けれど、本当にストレスケアを考えるなら、泣きたい時は精一杯泣いていいんです。涙を我慢する方が、心にストレスを溜め込ませ、気落ちした状態をつくる原因となります。
最近では『涙活』と呼ばれる泣く行為を推奨する活動がありますね。休日の過ごし方のひとつとして取り入れ、すっきりした気持ちで休日明けを迎えるというものです。
この涙活では、映画や本など泣けるストーリーを見ることで涙を流します。この方法で流した涙も、確かに上記の効果を感じることができます。
しかし、一番強く効果を得るのは心理カウンセリングなどで自分の本音を話し、共感し、受け入れられた時です。映画や本はストーリーが一方的に進んでいきますが、カウンセリングは双方の対話によって進められていきます。その違いが、効果をより強めることになるという研究結果もあります。
泣くことでストレス解消できるとわかった時代です。自分への我慢はよくないことだと自覚し、ストレスが溜まったら定期的に涙を流してみてはいかがでしょうか?
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