怒りは健康を害する。怒りの感情に対する正しい対応を覚えよう

人にぶつかってこられた、ルールを守らない人を見た、急いでいるのに電車が遅延した。そんな時に人は怒りを湧き上がらせます。瞬間的に怒りを露にする人もいれば、静かに怒りを抑え込んでいる人もいますね。
そのどちらであっても、健康に害があるとしたら、どうしますか?

目次

 

怒りの感情で害される健康

高電圧危険の看板の写真

怒りの感情、人は日常的に感じているはずです。電車の遅延、渋滞、混雑した店内など、思い通りに物事が進まない状況では、簡単に怒りの感情が起きます。
そんな時、人の体ではどのような変化が起きているのか知っていますか?

脳では、ノルアドレナリンと呼ばれる物質が分泌され、臨戦態勢をとるように指令が走ります。
そうなると、体は。呼吸数の増加、心拍数の増加、血流の増加、血圧の上昇などの変化を起こします。
そして、精神には興奮、意欲の増加、不安の増加、恐怖の増加という変化が起きます。
これらの状態は一時的ならば意欲的に活動できる状態ではありますが、長続きすると高血圧や心疾患のリスクを高める危険性が考えられています。精神面においても、怒りの感情自体がストレスと判断され、大きな影響をもたらすことは必至です。

 

怒りは出すもの?抑圧するもの?

キツネが喧嘩している写真

怒りの感情自体、できれば持ちたくないですよね。けれど、怒りは自分自身に危険や害が及んだ時に起こる感情です。つまり、身を守る為の感情とも言い換えられます。その感情無しに、安全な暮らしは送れません。

では、怒りは可能な限り抑圧した方がいいのか?というと、実はそうでもないという研究結果があります。怒りを露にする人・抑圧する人、どちらも病気に罹りやすい可能性があるというものです。思いっきりぶち切れても、無言で平静を装っても、どちらも健康に害があるなんて、驚きの結果ですよね。

怒りを露にする人といえば、大声で怒鳴ったり、反射的に怒りの感情を発したりします。見ず知らずの他人であろうと怒りの感情をぶつけ、「あそこまで言わなくてもよかったかな」と後悔することもしばしば。
怒りを抑圧する人といえば、一見は何でもないように装いますが、心の中ではじわじわと怒りが噴出するのが特徴です。瞬間的には怒りよりも驚きや戸惑いの方が強く、怒りを認識するまでに時間がかかります。その為、怒りの感情に気が付いた時には「あの時、怒ればよかった」と後悔することも。

結局、どちらのタイプであっても怒りの感情の扱い方に後悔を抱いていることがわかります。
怒りの感情、上手くコントロールする術はないものでしょうか?

 

怒りへの正しい対応

色鉛筆とノートの写真

長時間の怒りの感情は、健康を害するほどの影響力があることがわかりました。ですが、怒りの感情は反射的に高まり、自分ではどうにもコントロールするのが難しいと、誰もが一度は思ったことがありますよね。
怒りの感情はとても強い感情です。強い怒りが起こっただけで、今やっている事を投げ出してでも、怒りの感情の思うままの行動をとってしまうこともあります

では、そうならない為には、この3つの手順を試してみてください。はじめは難しく感じ、途中で止めてしまうこともあるかもしれません。けれど、何度も繰り返していく内に、徐々にこの手順に集中し、怒りの感情をコントロールすることができるようになっていきます。
はじめから上手くできる人はいません。少しずつ積み重ねていきましょう。

 

1.ゆっくりの呼吸

怒りの感情は基本的には長続きしないものです。ピークは瞬間的に訪れますが、基本的には約2時間ほどという研究結果が出ています。
2時間、長いでしょうか?短いでしょうか?怒りが持続する2時間の間、ずっと呼吸に集中しているわけにはいきませんよね。大丈夫です。2時間も呼吸に集中する方法ではありません。

怒りの身体作用のひとつに、呼吸数の増加がありました。あの作用の逆を行い、怒りを肉体面から落ち着けていきます。また、ゆっくり呼吸をすることは副交感神経を優位にさせ、感情を落ち着かせる効果があります。
怒りのピークさえやりすごせれば、コントロールまでもう少しです。まずは瞬間的に怒りを露にしない為に、ゆっくり呼吸をして呼吸すること・呼吸の音に意識を集中します。

 

2.怒りに名前をつける

人は、自分が感じている気持ちに名前がつくと不思議と落ち着くんです。
これは、感情に名前をつけるという行為によって、脳の中の感情制御の活動が活発になるからだと言われています。それによって、怒りの感情に流されて行動することなく、コントロールすることができるようになっていきます。

例えば、こんな風に名前をつけてみてください。
「腹が立った」
「許せなかった」
「イライラした」

逆に単調な言葉で名前をつけないように気を付けてください。「うざい」や「やばい」という単調な言葉では、怒りの感情に名前をつけたとは言えません。なぜなら、その言葉で怒りを想像できないからです。意味の繋がらない言葉で名前をつけても、怒りの感情を客観的に捉えることはできず、余計にイライラが増してしまいます。

 

3.本来の物事に戻る

怒りの感情は、何か別の物事に対応している途中に起きているはずです。電車での移動中、書類の作成中など。本来やっている事を放り出して、怒りの感情のままに行動しようとしていたところ、上記の1、2を行って少し冷静になれましたね。そうしたら、本来の物事に戻りましょう。

怒りの感情は、無理をしてでも相手に伝えなければならないものではありません。どうにもならない事に対して怒りが起こったら、ぶつける先はどこにもありませんよね。どうにかなる事であっても、その場で厳しく伝える必要がない事の方が多いはずです。

怒りは私達から理性的な行動を奪います。まずは自分が落ち着いた状態に戻ることを優先して、3つの手順を試してみてください。怒りに振り回されることがなくなれば、

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