人とは分かり合えないといけない。誰とでも仲良くできなきゃいけない。そんな固定観念を持っていませんか？
そんな固定観念は、あなたも相手も追い詰めて苦しめてしまうだけです。
人と全てを分かり合うことは不可能です。その上で、理解し、受け入れ、時には分かり合うことを諦めませんか？
もっと楽に、対人関係を考えてみましょう。
目次
人とは完全に分かり合えない
誰とでも仲良く。そう言い聞かせられて育ち、『仲良くできない人がいることは悪』という固定観念を抱いている人も多いのではないでしょうか。そろそろ、その固定観念を砕きませんか？
どんな人とでも仲良くするのが当たり前と言われて育てられてきますが、現実には、どんな人とでも仲良くすることはできませんよね。上辺だけの付き合いならば、衝突することないように見せることは可能かもしれません。けれど、本当の意味で仲良くというのは、ありえないことです。
この世界には様々な国があり、その国独自の価値観があり、国内であっても地域によって価値観も変わります。それほどに違いがありすぎるんですから、誰とでも仲良くできる確率は低いことがわかります。
日本という国ひとつとっても、地域によって考え方は大きく違いますよね。生まれや育ち、現在の環境や影響を受けたものは、家族ごとではなく、個人ごとに違います。親子であっても、絶対に仲良くなれるわけではありません。
では、人とはどういう付き合いをしていったらいいのか。それは、理解する努力、受け入れる努力、諦める努力をすることです。この3つについて、詳しくご紹介します。
１．理解する努力
まずは、理解する努力をしてみましょう。
新しく出会う人、すでに関係を築いている人。誰に対しても理解する努力をしなければ、仲良くなれません。相手が何を考えているのか、その考えはどういうものかを、あなたの中で理解できるかどうかをよく考えてみてください。
どれだけ長い付き合いの人とであっても、必ずしも全てを理解しえるわけではありません。人によって、少しの違いは必ずあるものです。その違いがあることを、理解してみてください。
２．受け入れる努力
人によって、違いは必ずあります。特に親友と呼べるほどの仲の良い友達や恋人、配偶者などの親密な関係になるほど、自分との違いがあることを受け入れづらくなります。親しい人だからこそ、自分と完全に同じであってほしいと願ってしまうんですよね。
そこで重要になるのは、受け入れる努力です。
相手に変わってほしい、もしくは自分が変わらなくては。そう考えている時点で、どちらかに無理を強いることになってしまいます。変わらなくても、そのままで。お互いがそのままでも大丈夫な距離をとれたら、お互いのありのままを受け入れられると思いませんか？
もし変化が必要だとしたら、本人がそう考え、本人の意志で変わるものです。誰かに強制されて変わるのは、無理を強いているだけ。長続きはしません。親密な関係の人だからこそ、あなたの理想を押し付けてはいけないし、押し付けられてもいけません。
３．諦める努力
理解する努力、受け入れる努力は、いわばプラスの努力でした。けれど、プラスばかりが人ではないですよね。時にはマイナス方向の努力も必要になってきます。
それが、諦める努力です。
人に期待すること自体、あまりよくありませんが、『察してほしいな』と思うことはありますよね。けれど、人の事情は人それぞれ。あなたが察してほしいと願う物事に、気が付く相手ばかりではありません。
もし気が付いてもらえなかった時、あなたはどう感じますか？
「気が利かない人」
「私のことが嫌いなのかな？」
そう考えること自体、あなたの心にストレスを溜め込ませます。そんな時は、その方法では相手と分かり合えないと諦めることも、ひとつの方法です。
無理に自分を変えなくていい
分かり合えるのが一番。でも、理解し合えないことも必ずあります。
そんな時、理解できないことを無理に理解するのも、無理に分かり合おうとするのも自分を歪ませてしまうだけ。だから、受け入れるだけでいい。受け入れられない時は、諦めてもいい。
そんな考えもある。そんなこともある。そう思ってみてください。
自分よりも人を優先する人ほど、自分を歪ませてまで相手の形に変わらなければ、という考えを持ちやすいんですが、これはいけない考えです。
無理に歪めてしまえば、その代償はいつか自分にも相手にも降りかかってきます。無理をすれば無理をしただけ、関係が壊れる時に大きな衝撃となって表れるものです。
その時に、どれほどお互いが傷付くかを想像してみれば、無理に自分を変えよう、相手に変わってもらおうとは思いません。
人はみな違うから、一緒にいたいと思うようになったのかもしれませんよね。自分にはない考えがあるから、それを魅力に感じ、自分とは違う存在だから、補い合えると考えるんです。
全く同じ人はいません。だから、自分とは違う相手の部分を理解し、受け入れ、時には諦めて、それでも一緒にいたいと思える人と一緒にいればいいんです。
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