人や物に依存してしまう心の弱さをどうにか克服したいと考えているならば、弱さ克服ではなく、心の拠り所を見つけてみてください。
安心できる場所、心が癒される環境、元気を取り戻させてくれる何かがあれば、人は大概のことに立ち向かっていけます。
目次
何かに依存してしまう弱さは『心の拠り所』がないから
心地よく安心できる場所。
逃げ込める、隠れられる場所。
そんな場所がないと感じているから、誰かに依存して安心を得ようとしていませんか?
心の拠り所とは、安心できる場所であると同時に元気を取り戻すことのできるものでもあります。外に出て辛さや苦しさを味わい、時に傷つくことがあったとしても、心の拠り所がある・安心して帰れる場所があることは、外に出る勇気や元気を与えてくれます。
子供の頃は、それが親であり家でした。
では、大人になってからは、どこが心の拠り所となるのかわかりますか?
大人になるにつれて、生活する場所も環境も周りにいる人達もどんどん変わっていきます。その中で信頼で結ばれた人、何かあった時に「帰りたい」と思える家を自分の力で作り上げていくのです。
うまくそれが作れないでいると、安心できる場所を求めて、人に依存するようになります。
依存心は、「安心を得たい」という心の拠り所探しの末にやっと辿り着いた小船のようなものです。だから手放したくないし、命がかかっているので執着が激しくなります。
しかし、依存関係はどちらにとっても良い影響を与えてはくれません。絶妙なバランスで維持されていても、少しのキッカケでバランスを崩し、お互いに責任を押し付けあったり、一方が絶対的な権力を持ったりするなど、信頼もなく対等でもない関係しか築くことはできません。
だからこそ、知ってほしいのです。
人や物に依存しなくても、自分の手にあるものをもっと意識して見渡してみれば、心の拠り所となるものがちゃんとあることがわかるはずです。
あなたも、きっともう持っています。あなたが心の拠り所にできるものが。
ただ、もうすでに手にしているから、気がつけないだけなのです。
もう手元にあるから、遠くばかりを見つめていて、気がついていないだけ。
例えば、次の三つのような対象を心の拠り所にしてみてはいかがでしょうか?心の拠り所になる代表的な三つのものをご紹介します。
1.ペット
時間をかけて信頼関係を築いていく様子は、まさに対人関係と同じです。しかし、対人関係と違う点は、相手が純粋無垢な気持ちを返してくれるとわかる点にあります。
愛情には愛情を返してくれるペットの存在は、いてくれるだけで心を癒し、支えになってくれることは間違いありません。
あなたの気持ちをそのまま反射するかのように、ペットはあなたがしてくれたことを、あなたにそのまま返してくれます。
愛情を与えれば、愛情を向けてくれる。そんなペットの存在と関係は、心の拠り所にピッタリです。
長年、人と暮らすことに馴染んできた犬や猫は、人の気持ちや言葉を理解していると言われています。時に話を聞いてくれて、時にはしゃいで楽しさを共有してくれて、辛い時や悲しい時には寄り添ってくれるペットを大切にしてみれば、あなたの心の支えとなってくれるでしょう。
2.気持ちを落ち着けられる人や場所
今の自分が安心できる場所や環境、人や時間などからも探してみましょう。
心を落ち着けることのできる場所には、必ず拠り所に必須の『安心』があります。そこから、失いたくないと思う場所を拠り所にしてみるのもおすすめです。
リラックスできる環境というのは、なかなかありませんよね。人の多さやうるささ、匂いや清潔さなど様々な点をクリアする環境は、滅多にないからこそ貴重でもあります。
ゆっくりと寛げるカフェや公園、一緒にいて落ち着く人との関係など、そういったところを心の拠り所とするのも良いですよ。
ただし、対象が人の場合は依存関係にならないよう、相手に踏み込みすぎないように、相手を自分の思う通りに動かそうとしないように気をつけてください。そうした気持ちを行動に移してしまうと、関係性は一気に悪化していきます。
3.過去の思い出
胸を打つほど感動した誰かの言葉、人からもらった優しさ、温もりを感じていた場所など、今すぐ傍にあるわけではなくても、過去の思い出の中にあるものも心の拠り所になりえます。
今は無いものや場所であっても、記憶していればいつでも思い出すことができますね。その思い出は、いつまでも色褪せずにあなたの心に残り続け、あなたが辛い時に支えとなってくれるでしょう。
人生に迷った時には、その思い出の中の言葉や出来事によって、行く道を正しく考える助言となってくれることもあるでしょう。
あなたの思い出を、少し探してみてください。
心温まる場所や出来事、人からもらった言葉などはありませんか?
あなたの『好き』が拠り所になる
自立した心があるからこそ、人と対等な関係を築くことができますが、だからといって何でもかんでも独りで出来るようにならなければいけない訳ではありませんし、誰にも頼らずに生きていけなければならない訳でもありません。
人は一人では不完全だとわかっているからこそ、誰かと助け合って生きていけるのです。
だから、心が辛い時に支えとなってくれる心の拠り所は、あって当然と思いませんか?
時にあなたを支え、時に元気を取り戻させてくれる心の拠り所は、あなたの『好き』という気持ちを向けているものにこそあるはずです。
あなたの中にある『好き』から、心の拠り所を探してみてください。
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