『言える』=『癒える』心を癒す言葉の力

心の中にある気持ちを、言葉にして、声にして、外に出していますか?
心の中に抱え続けている限り、その気持ちは誰にも気付いてもらえません。そして、心の傷はずっと癒えないままです。

目次

言葉の力で心を癒す

吹き出しと人の写真

言えると癒える

この言葉を聞いて、その通りだなと感じた人は多いでしょう。そして、まだこの言葉に何の実感も持てない人は、ぜひ心の中にある気持ちを言葉にして、口に出してみてください。重苦しく心に鎮座していた気持ちが、雪が日差しの暖かさで溶けていくように、じわりじわりと溶け出して、心にあった傷がゆっくりと癒やされていくのを感じられるはずです。

人は、たくさんの経験をして、その中でいくつもの傷を作って、その痛みを抱えながら生きています。すぐに塞がる傷もあれば、簡単には塞がらない傷もいくつもあるでしょう。

そんな傷を抱えて生きていると、ふと生きるのが『辛い』と感じる瞬間に出会います。

一時的に心身の緊張をほぐすことはできます。張り詰めた気をほぐすように、思いっきりリラックスできる環境で手足を思いっきり伸ばしてみたり。
けれど、心身の緊張を物理的にほぐしても、心の傷は塞がらないし癒えません。

まだ生々しく血を流す心の傷をそのままにしていたり、吐き出せない気持ちを抱え続けたり、悩みやストレスを解消せずに我慢したりしていると、心は乱れてイライラやモヤモヤした気持ちが余計に膨れていってしまうでしょう。

限界まで我慢していた気持ちは、心の受け皿から溢れてしまう。感情が爆発するかのように、感情が停止するかのように。
そうして、心にはまた一つ傷が増えてしまいます。

今抱えている気持ちを、言葉にして吐き出してみませんか?
もしかしたら、言葉にすることで口に出すことで、ちょっとだけ気持ちが楽になれるかもしれません。傷が完全に癒えるところまでいかなくても、今ある苦しさや辛さを和らげることができるかもしれません。
ほんのひと言。声に出してみませんか?

1.一人で声に出してみる

気持ちを抱え込んだまま我慢し続けていた人は、我慢することに慣れてしまい、溜まった気持ちをどの順番で何からどう伝えて良いかわからなくなってしまうことがよくあります。
カウンセラー相手ならば、順番など気にせずに言葉にできる気持ちから話して大丈夫ですが、それを友達相手にしてしまうと、友達からは「順番に話して」と言われてしまうことがあります。

勇気を出して、受け止めてもらえると思って話したのに、返ってくる言葉がそれでは、絶望にも近い感覚に襲われてしまいかねません。
しかし、相手もあなたの言葉をちゃんと聞いて受け止めたいから、わからない部分を聞こうとしただけなのです。

だから、まずは誰かに話す前に一人で声に出してみましょう。

あなたの心の中にある気持ちは、何を叫びたがっていますか?
どんな気持ちを我慢し続けてきたのですか?
言ってはいけないと、心にしまいこんだ気持ちを、今なら誰も聞いていません。遠慮なく声に出して大丈夫ですよ。

2.言いたいことがある内は何度も声に出してみる

今までずっと心の中に抱え込んでいた気持ちを吐き出すのは、一度や二度では終わらないことも多いですよ。まだまだ心に抱え込んでる気持ちがあると感じれば、いくらでも何度でも声に出してください。

それは、あなたの気持ちがそれだけ大きく、たくさん溜め込んでいたということです。溜まったストレスを解消するみたいに、心の中にある気持ちを思いっきり吐き出しましょう。

同じことを何度も繰り返しても構いません。
泣いても構いません。
ネガティブな気持ちで構いません。
感じたまま、心にあるままの気持ちを言葉にして声にして、心の外に吐き出してください。

言いたいことを全部吐き出せると、それ以上は出てきません。そうなったら、心の中に居座っていた重苦しさは無くなっているでしょう。

3.「どうしたい?」と問いかけてみる

心にあった気持ちを言葉にして声にして外に吐き出すと、心はだいぶ軽さを取り戻しているでしょう。それでも、まだスッキリというにはあと一歩ではありませんか?
そのあと一歩は、自分がこれからどうしたら良いか、行き先を決めてあげることで得られます。

けれど、『あの時、どうしたかった』を考えるのではありません。
『これから、どうしたいか』を考えて決めるのです。

今まで、過去の出来事でついた心の傷に縛られて、身動きが取れない状態でした。気持ちを吐き出して身軽になって、ようやく動き出せそうなところに来ましたが、久しぶりに前を向いて歩き出そうとするのは、怖いと感じますよね。

それでいいのです。

怖くて当たり前ですよ。何が起きるかわからない未来に向かっていくのだから、怖くていいのです。
怖くても、これまでと同じように心の傷に縛られて自由に動けなくなる方がずっと辛いと、今のあなたならわかるはずです。

何が起きるかわからない未来に、自分はどうしたいのかを考えてみましょう。
誰もが最善の道を探そうとしますが、起きてみないと最善かどうかなんてわかりませんよね。だから、心に従うんです。
『自分は、どうしたいのか』その気持ちに従って生きるのです。

あなたの心には、どんな未来が描かれていますか?

心にあることを言葉にしよう

色んな気持ちを持つ人形の写真

気持ちは、心の中にある限り重さや息苦しさを伴います。「自分が我慢すれば周りは助かる」という思い込みが、スタートであることが多いでしょう。自分だけが我慢すれば、それで場が収まるならばと。

けれど、その一つの我慢が後になってみれば、心に傷がつけられた出来事の最初の一つだったということはよくあります。

心の中に大切に気持ちをしまいこんでも、誰にも理解されません。そうなると、対人関係でも適切な距離感を取れず、人と衝突してしまうことも増えてしまい、ストレスを増やす日々です。

気持ちは、心の中に置いておくのではなく、言葉にして声にして外に表現しましょう。
心の外側に気持ちを吐き出せば、あなたの心は軽くできる。
気持ちを伝えられた相手は、あなたが何を感じて何を思ったのかを知ることができる。

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