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ストレスとは?
ストレスと聞くと、体や心に悪い影響のあるものを考えますが、実は心理学ではストレスは『身体・精神的な安定に影響を与えるような出来事の総称』とされていて、良し悪しがあるものではないとされているんです。
言い方が難しいので、ストレス=緊張と言い換えると、わかりやすいでしょう。
緊張状態が長く続くと、辛いですよね。同じように、過度な緊張が与えらえる状態も辛くなりますよね。このように、ストレスは受ける程度とその時間によって、効率的に活動を行えるかが変わります。
これを示したのが『ヤーキーズ・ドットソンの法則』とよばれるもので、ストレスの程度・課題の難易度によって活動効率が変わるとしています。
例えば、簡単な計算問題を解く時、時間制限というストレスがある方が達成率が高いというものです。その逆に難易度の高い問題や業務にあたる場合は、ストレスが小さい方が達成しやすくなります。
あなたはどうでしょうか?
今の人生に変化を与え、自分を変えたいともがいている時。
周りの人間関係を良くしたいと悩んでいる時。
やらなければいけない事を前に足踏みしてしまっている時。
こんな時ほど、自分自身に過大なストレスを与えています。
「ちゃんとやらないと」
「頑張り時だから、多少の無理してでもやらなくちゃ」
「笑顔の方が人間関係には良いから、笑いたくないけど笑わないと」
こんな風にストレスを与えすぎてしまうと、課題の達成はより遠のいてしまいます。
達成に導くストレス
課題などを達成するコツは、ヤーキーズ・ドットソンの法則から引用するなら、『適度なストレス(緊張)を自分に与えて、最もパフォーマンスが引き出せる時間をつくる』ことです。
頑張ろうと気張りすぎては、本来の力の一割も発揮できない時があります。かと言って、怠けすぎても達成はできませんよね。
だから、『適度』。それが一番難しいとわかっているけれど、やっぱり『適度』に頑張ることが一番長続きし、達成に一番近い道です。
適度なストレスで緊張状態を維持し、疲れた時には休み、脳と心と体をリフレッシュさせる時間をつくる。しっかり休んで楽になったら、最高のパフォーマンスを引き出せる時間がまたつくれるようになります。最大の力で課題に向かえば、達成はもうすぐです。
具体的にどのようにやればいいのか、2つのステップでご紹介します。
1.罰と報酬のストレスをつくる
ストレスを簡単につくるには、「これができなかったら、今月は遊びに行くの禁止」など、罰を用意することです。けれど、罰が大きすぎるとそのストレスも大きくなり、力を発揮することが難しくなります。結果、罰を受けることに。罰そのものが小さすぎると、ストレスにならず、こちらも力を発揮しきれません。
また、報酬をつくることも良いストレスになります。「テストで90点以上をとったら、ケーキを食べる」などが有効ですが、報酬は課題に対して高くなりやすい傾向があるので、報酬を決める時は特に課題との程度の差が開きすぎないように気を付けてください。
課題を達成するには、どの程度が適度なストレスになるのか、自分がどの程度までの罰と報酬で力を発揮できるかを考えてみましょう。最初は小さなステップとして、課題もストレスも小さな段階からはじめてみてください。「午前中に掃除を終わらせる」や「溜め込んでいた提出書類を片付ける」など、身近なことからはじめれば、ストレスの程度も設定しやすいですよ。
2.罰と報酬のバランスを調整する
罰と報酬は同じものを繰り返していると慣れてしまいます。乗り越える課題によって、罰も報酬も適度なものを選び直し、調整することが大切です。
なぜなら、課題はひとつずつ消化していき、どんどんハードルが上がっていくものだからです。
課題の難易度が高いのに、ストレスまで高いままでは力を発揮することは難しくなりますよね。自分の成長とともに、罰と報酬のバランスを調整してみてください。
頑張ったら休むのも大切
休みなくして頑張れません。いつも緊張状態では、心も体も壊れてしまいます。課題を達成する為にストレスを与えた分、休むと決めた時間はしっかりと心と体を休めてください。リフレッシュすることも大切です。
休む時に注意したいのは、上で設定した報酬とは別に報酬を与えすぎてしまうことです。せっかくストレスを与えて課題を達成に導こうとしている時に、設定していないところから報酬を与えられてしまっては、設定した報酬の魅力が半減してしまいます。そうすると「無理に頑張らなくても報酬はもらえる」と脳が勘違いし、報酬の為に頑張ろうとはしてくれなくなります。
休むことと報酬はきっりち分けて考えてください。
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