人間関係は単純ではありませんよね。だからこそ、その間に生まれる問題も複雑に捉えがちです。
あなたは、本来は他人の問題なのに、それを「私がどうにかしないといけない！」と思い込んでいることはありませんか？
他人の問題と自分の問題をごちゃ混ぜにしてしまうと、悩まなくてもいいことで悩み続けてしまいます。
目次
自分と他人どちらの問題？
人間関係でも仕事でも家庭でも、どんな場所にいても、人生には様々な問題が立ち上がってきますよね。その問題ひとつひとつを丁寧に解決していければいいんですが、現実は難しい問題が山積みです。
今回は、その問題の半分くらいを消し去る方法をご紹介します。
実は、抱えている問題の多くは自分ではなく他人の問題なんです。
今現在、自分が悩んでいるから、自分の問題では？と思いますよね。けれど、問題の内容をよく追求してみると、実は自分の問題ではないことが多いんです。
例えば、仕事を覚えようとしない新入社員がいました。その新入社員に仕事を教えているのは、あなたです。
いくら仕事を教えても、メモも取らず、覚える気がそもそも見られません。そうなった時、新入社員が仕事をしないことを、自分がどうにかしなければいけない問題だと認識しますが、実際には新入社員の問題です。
仕事をしなくて会社から解雇を通達される未来が待っているのは、新入社員の方です。だから、仕事をしない問題は、教育担当であるあなたではなく、新入社員ということになります。
このように、問題の内容を追求し、自分の問題と他人の問題を切り分けると、想像以上に他人の問題で頭を悩ませていたことに気が付かされます。
他人の問題なんて、どうしようもありません。手助けくらいはできますが、解決は決してできないんです。その理由も含めて、問題の切り分け方をご紹介します。
１．他人の問題を切り分ける
この問題が自分の問題なのか、他人の問題なのかを明確に判断するのが難しいと思う人は、こう考えてみてください。
その問題を放置することで、最終的に困る人は誰でしょうか？
こうして考えてみると、他人の問題であれば、いつかは手元から離れていきます。
他人の問題を自分から切り離してみると、思っていた以上の問題が離れていきます。時間に余裕ができれば、自分の問題に専念することができますよ。
そもそも自分の問題でなければ、解決に尽力する必要はありません。他人の問題を解決できるのは、その本人だけだからです。その理由は次でご紹介します。
２．その人の問題を解決できるのは本人だけ
こんな言葉を知っていますか？
馬を水辺に連れて行くことはできるが、水を飲ませることはできない。
この言葉の意味は、手助けとなる提案や援助はできても、本人にその気がなければ問題は解決しようがないということです。
あなたがどれだけ他人の為を思って、その人の問題を一緒に解決しようと試みても、その人に問題解決する意志がなければ、あなたの努力は無駄になってしまいます。
どれだけ近しい存在であっても、他人の問題を解決することはできません。本人にその気があって、周りからの援助を求めているならば話は違ってきますが、そうでない限り、他人の問題に手出しは無用です。
なぜなら、誰かが自分の問題を解決しようと動いてくれていることが常態化すると、自分では動かなくなるからです。何でもやってくれる母親役が常に隣にいるようなものですね。本人の為にも、「助けはできるが、自分で動きなさい」という姿勢を見せるのは必要です。
例にした新入社員の話でいえば、とりあえず形ばかりの仕事をさせるようにはできますが、中身の伴わない仕事を提出されても、新入社員には何の力も身に着きません。いつまでも教育担当者に引っ付いているだけの存在となってしまえば、ますますその新入社員の問題は大きくなってしまいます。
自分にできる事の範囲を知ろう
他人の問題に頭を悩ませてしまうと、自分の問題が手つかずのままになってしまい、人生をより良くする為の行動を考えることも起こすこともできなくなってしまいます。
問題に取り組む前に、自分にできる事は何か？を考えるには、まずその問題がどこが発端となっているのかを知らなければ、取り組みようがありませんよね。
何でもできるスーパーマンならば、どんな問題にも取り組んでいけそうですが、人はそこまで万能ではありません。自分にできる事の範囲を知って、他人の問題は時に容赦なく切り捨てることも、大切です。
他人の問題に振り回されてしまうと、自分自身もその本人も簡単には立ち直れない泥沼にはまってしまいかねません。心の底から相手を大切に思えばこそ、手を出さずに見守るという姿勢が重要です。
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