心配ごとや不安は、生きている間にいくつも湧き上がり、尽きることはないですよね。
けれど、そんな心配ごとや不安にばかり目を向けていると、前に進むことが途端に怖くなりませんか?不安が大きくなるほど、気にしすぎるほど、気になってしまいませんか?
目次
リスクヘッジと心配しすぎは違う
これから先に起こるかもしれない問題を、問題が起きる前に予測し、問題が起きないように、もしくは問題が起きても小さく済むように備えておくことをリスクヘッジと言いますよね。
資産運用でよく聞く言葉ですよね。この言葉は、人生にも当てはめられます。
起業したり、転職したり、結婚したり、引っ越ししたり、人生には予測もつかない様々な問題が起きる出来事がたくさんあります。何の備えもなければ、問題を解決することができずに、頭を抱える人生になってしまうかもしれないと不安ばかりになってしまいます。
だからこそ、自分のこの先の人生に起きるかもしれない問題を予測し、対処法を準備しておくことは良いことです。
けれど、心配しすぎて間違った行動をとっている人達も数多くいます。あなたにはこんな経験はありませんか?
- 不安や心配ごとに対する具体的な対処法や改善案をすぐに考えずに、不安や心配ごとがいくつあるのか数えてしまう。
- 自分にやりきれるのか不安になり、過去の失敗を思い出して足踏みしてしまう。
- スタートからゴールまでの全体像を具体的にしないと気が済まず、途中で起きる問題全てを想定し、最善の対処法ができるまで動き出さない。
問題が起きる前から対処する方法を考えておくリスクヘッジは、安全と安心の為には必要ですね。問題を小さくし、被害の拡大を抑えることができるんですから。
けれど、そもそも問題はまだ起きていないことを理解していないと、未来の問題ばかりに目がいってしまい、何の行動にも移せず、スタートすらできずにいる。これが心配しすぎる人のパターンです。
まだ起きていない問題、それも行動しなければ起きない問題に頭を悩ませて時間を費やすことは、どう考えても気にしすぎだと思いませんか?
心配しすぎを止める3つの行動
一見するとリスクヘッジのようでいて、まるで真逆の行動をとってしまっている、それが気にしすぎの人のパータンです。
ですが、本人は気にしすぎとは思っておらず、未来に起きるかもしれない問題の解決を真剣に考えています。真剣に考えているのに、周りから「気にしすぎ」と言われて、より柔軟性を失ってしまうこともあります。
こういう人達は、『現実的な行動を起こしていない』ことが特徴です。
未来に起きるかもしれない問題に対して、不安や心配だと声をあげはするものの、対処する方法や備えの為の行動はほとんど起こしていません。ゴールまでの全体を考えている人であっても、それは現時点で想定される問題であって、実際に動き出して状況が変わってしまえば、何の意味もない予測になってしまいますよね。
それなのに、どうして心配しすぎてしまうのか?
不安と心配が高まりすぎて、未来が怖くて行動に移せない。
行動することが面倒と密かに感じている。
自分の実力を疑っている。
責任をとるのが怖い・責任のとり方がわからない。
など、様々な後ろ向きな理由が考えられます。多くは、不安や心配が大きすぎて、その大きさに委縮してしまうというものです。
では、こんな不毛な行動を止めるには何をすればいいのか?それは、次の3つの事を覚えることです。この3つを念頭に置いておけば、今の自分が心配しすぎなのか正しいリスクヘッジをしているのか、判断することができます。ぜひ試してみてください。
1.気にしすぎは時間の無駄
心配ごとも不安も、決して尽きることはありません。自分以外の人間がいる限り、自然が人の思う通りに現象を起こさない限り、それは決して終わりがありません。だから、気にしすぎることは時間の無駄だと考えましょう。
今現在の自分に解決できない問題であれば、ある程度の備えだけしておく以外にできることはないんです。
もしかしたら、現在からの展望では問題になる出来事があるかもしれませんが、もう少し先の未来では、その問題は自然に消失してしまうものかもしれません。もしかしたら、解決できる力を得ているかもしれません。
心配しすぎて今という時間を無駄に費やすことの方が、未来にとっての損失は大きいんです。心配しすぎている足踏みしてしまった時間という取り返せないものを犠牲にしています。心配する時間よりも、行動する時間に当てることの方が、良い結果になりますよね。
2.今やるべき事に集中する
未来の問題はまだ起きていません。まだ起きていないことに右往左往する必要は、ないですよね。
だから、今は今やるべき事に集中しましょう。
まだ見ぬ未来は、誰でも不安です。展望は描いたものの、そのとおりに進められるのかどうか、誰にもわかりません。自分の力で本当にやりきれるのか確実性なんてないから、誰しもが不安になります。
ということは、未来を思って今、不安になっても解決のしようはないと思いませんか?
力不足かもと思うなら、力を磨いておけばいい。自分ひとりでできるのかわからなければ、味方になってくれる協力者を探せばいい。今できる事、やるべき事に集中しましょう。
3.気を紛らわす行動は逃避
不安や心配ごとは見つけやすく、それ自体に囚われやすいものです。それは人間の本能が危機を察知するから。けれど、危機に対して不安を抱き続けることは大きなストレスになります。
そこで、脳はストレスを解消する為の行動に走らせます。例えば、掃除やゲームや情報収集という名のニュースサイト巡りなど。終わりない暇つぶしの中にいることで、不安と向き合う時間を減らし、ストレスを軽減しようとします。まさに気を紛らわす為の行動ですね。
気を紛らわせる行動はとても優秀で、気持ちが晴れるような感覚をもたらしてくれます。実際には、問題解決の行動にもなっていないのに、行動しているかのような満足感が得られることが特徴です。その為、この行動を始めてしまうと自分では気が付かない内に時間だけがどんどん過ぎて行ってしまいます。
何だか物事が進まなくなった、気を紛らわせる行動をしていると思ったら、その行動を止めましょう。取り組むべき課題は、これではなかったことを思い出してください。
正しいリスクヘッジで未来に進む
正しいリスクヘッジをしていれば、未来はそんなに怖いものではないかもしれませんよ。
怖い・不安・心配は、生命や心が傷付くかもしれないことへの恐れを感じているから生じる感情です。それを無視して突き進むのは、大きなストレスを抱えてしまいますよね。
不安に思う気持ちは、無視したり押し殺したりせず、「こういう気持ちを感じた」と客観的に捉え、その上で前に進んでいけばいいんです。その時に、正しいリスクヘッジができていると、心強いですよね。
あなたの未来を切り開く選択を、不安という気持ちひとつで萎ませてしまうのはとても惜しいことです。その不安を受け入れて前に進めば、あなたの未来は、今よりももっと輝かしくて、もっと喜びに溢れているかもしれません。
未来のあなたの為に、その一歩を踏み出していきませんか?
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