人と意見が衝突しないように、気を遣い、自分の意見を封じていませんか?それって、ケンカがいけないことだという思い込みがあるからです。
暴力がなければ、真剣な意見のぶつかり合いという意味でのケンカは、誰とだってあるものですし、あっていいものです。ただし、どんなケンカにもやってはいけない行為があります。
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ケンカはしてもいいがルールがある
ケンカはダメと誰もが思っているかもしれませんが、ケンカはいくらでもしていいんですよ。だってそれは、真剣な意見のぶつかり合いであり、より良くなろうとする衝突だからです。
家庭という世界中で一番安らげる場所を共有する家族。家族の中でケンカが絶えないのは、自分にとっての心地良いと家族にとっての心地良いのバランスがとれていないから。
家庭をより安らげる場所にする為に、家族の間で真剣な意見交換としてケンカをするのは、決して悪いことじゃないですよね。
職場でも同じことがいえます。仕事に真剣に向き合っていれば、より効率よく、より社員が動きやすい業務フローにするのが一番です。けれど、それは各部署によって少しずつ異なりますよね。それを研磨するように意見を出し合い、どうしていくのか話し合う時に、少々熱が入るのは当然です。
真剣に向き合っているからこそ、人と人の間に衝突はあるのが普通なんです。もちろんケンカに発展せずに意見を出し合うのもいいことですね。
真剣であればこそ、感情が昂り、声を荒げてしまう時もあるけれど、そんな時でも絶対にやってはいけないケンカのやり方が2つあります。
1.人格否定
人格否定はケンカする上で絶対にやってはいけません。
例えば、相手からの反論や言い分に対して、こんな風に返すのが人格否定です。
「どんな教育を受けてきたんだか」
「そんな性格だから」
人格否定は、自分がそのケンカで勝てないと思った時に、相手をどうにかして傷つけてやりたい、攻撃をヒットさせたいという苦肉の策です。それも無意識に、つい口に出てしまうのが怖いところ。
人格否定の言葉を口にすることで相手にダメージは与えられますが、最終的に相手からの信頼を失うのは自分です。ケンカ自体が自然に鎮火しても、相手の心に大きな傷をつくり、それによって関係が破綻するのは避けられません。
2.過去を持ち出す
過去は終わった出来事です。特に一度解決させたケンカした内容を持ち出すのは、絶対にいけません。「あの時は~」と言いたくなりますが、決して口に出さないように堪えてください。その言葉を口にした瞬間に、相手からあなたへの信頼は消え去ります。
過去の出来事を持ち出すのは、相手にぶつけたい、もしくは理解してほしい気持ちがあるということです。その気持ちを高ぶったままに相手にぶつける為に今のケンカに持ち出して、相手に自分の気持ちを理解してもらえるでしょうか?
たとえ相手からその場限りの謝罪の言葉を得られたとしても、相手はあなたをもう信頼しません。関係性はどんどん薄くなり、徐々に接する機会を減らされていくでしょう。そうなってからでは、取り返しはできませんよね。
3.相手に勝ちたいと思う
気持ちが昂ってくると、何でケンカをしていたのかわからなくなってくる時がありますよね。そんな時ほど、ケンカの理由がなんであれ、とにかく『相手に勝ちたい』という欲求が現れますが、その欲求には決して従ってはいけません。
相手に勝ちたいという欲求は、相手に負けを認めさせ、謝罪させたいという気持ちの表れです。とにかく自分が優位であることを相手に認めさせたいだけなんです。
この欲求が湧き上がった時には、意見のぶつかり合いではなくなっています。ただ相手を屈服させたい、支配したいというだけになってしまい、ケンカの意味がすり替わってしまっているんです。
そんなケンカで相手に勝っても、気分が良いのはその時の自分だけ。相手は不満を募らせ、別の機会に報復してきたり、ケンカが終わった後に相手との間に溝ができてしまいます。
ケンカは意見の磨き合い
真剣に意見をぶつけ合うならば、ケンカになってしまうこともあります。それは、家庭でも職場でも友人関係でも、どんな場所でも起こりうることです。
そんな時、やってはいけないケンカのルールを知らないでいると、つい丸ごとの感情を相手にぶつけてしまい、取り返しのつかない結果をつくり出してしまうかもしれませんよね。
自分が正しいと思うからケンカをするのではなく、お互いの意志をぶつけ合うのがケンカです。より良い今をつくる為に、意見を磨き合うのが正しいケンカです。
相手を蔑み、罵り合うようなケンカだけはしないように、気を付けてください。そんなケンカを繰り返していると、気が付いた時には自分の周りに誰もいなくなっているかもしれません。
ケンカをしている時でも、相手への尊敬を忘れないでください。
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