悪口が快楽になるって、知っていますか?実は、人の悪口は聞いている方は気分が悪いものなんですが、言っている方はとっても楽しいんです。
それは、報酬系ホルモンのドーパミンが分泌されているからなんです。
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悪口は快楽
悪口なんて、聞いている方はたまったものじゃありませんよね。気分は悪いし、悪口を言う人が傍にいることで、自分の悪口も言われているんじゃないかと気が気じゃなくなってしまいます。
それなのに、悪口を言っている人は、そんなことも知らず、今日もせっせと悪口大会を開催しては、誰かの悪口を言うのに大忙しです。
どうして人の悪口なんかを、あんなにも言えるんでしょうか?そこには、あるホルモンの影響がありました。
それは、報酬系ホルモンと呼ばれるドーパミンです。
ドーパミンは、達成感や満足感をもたらす神経伝達物質です。快の感情、つまり快楽を感じる時に分泌されています。このドーパミンの特徴は、癖になるということにあります。
ある行動で一度ドーパミンが分泌されると、同じ行動をとって快楽を感じようとするんです。つまり、悪口を言って楽しい・面白いと感じる為に、もう一度その快楽を味わおうと悪口を言うようになります。
また、ドーパミンの特徴のもうひとつに、慣れがあります。ドーパミンは刺激に慣れてくると、同じ程度の刺激では分泌されにくくなります。その為、刺激を増やして快楽を得ようと、さらに激しい行動をとるようになっていきます。
これが悪口という行動に現れると、最初はちょっとしたイラっとした出来事を話していたはずが、いつの間にか悪口の対象者の好きな物や人格まで否定するような悪口を言い出すようになり、最終的には悪口を捏造する場合も少なくありません。
教室や職場の片隅で悪口大会を開催している人達は、こんな負のサイクルに囚われてしまった可哀想な人達だったんです。
悪意は悪意で返ってくる
悪口を言う本人は気持ちよく快楽に浸っているとはいえ、口から発した言葉は取り返しが尽きません。誰にも内緒と約束したからには、他の誰にも聞かれていないと思う方がおかしいですよね。悪いニュースというものは、良いニュースよりも早く駆け巡っていくものです。
言った悪口が、悪口の対象者の耳に入ってしまえば、一触即発。そうでなくでも、同じクラスや職場の人達の中に広まってしまえば、人間関係がギクシャクしてしまうのは目に見えています。自分がいる環境を、あえて悪化させているような行動をとっていることに、言っている本人が気が付かないなんて、不思議ですよね。
けれど、一番怖いのは、悪口という悪意は悪意で本人に返ってくるということです。
因果応報や返報制の法則という言葉を知っていますか?自分のした行為の結果が、そのまま未来の自分に返ってくるという言葉です。
悪口を言った人は、その悪口によって広めた悪意が巡り巡って自分自身に返ってきます。けれど、返ってきた時には自分が原因だとは思わず、向けられた悪意にイライラしていることでしょう。その原因をつくったのは、ほかならぬ自分自身なのに。
一時の快楽に身を任せて、悪意のサイクルを生み出してしまえば、それはいつか自分自身を落とす為の落とし穴を掘っているも同じですよね。悪口なんて、百害あって一利なしです。
悪口は聞かない・言わない
それでも、なぜか悪口でコミュニケーションをとろうとする闇の文化が根強く残っている人達がいるのも事実です。そういう人達には、どう対処するべきなのか。
それは、聞かない・言わないという対応が最良です。
悪口を言っている場に出くわしたら、なんでもいいから理由をつけてでもその場から一目散に離れてください。一緒にいては、悪口に賛同したことになってしまいます。
目が合わないように足早にすり抜けてしまえば、理由を言う手間も省けます。
また、自分が悪口を言いたくなってしまったら、その時は信頼できる人にだけグチを聞いてもらい、その場限りでおしまいにしましょう。悪口を長引かせても、何も良い事はありません。
話せる人がいなければ、カウンセラーなどに話し相手になってもらうのも、ひとつの方法です。カウンセラー相手なら、その悪口はどこにも漏れ出ることはありません。
悪口は聞かない・言わないのが一番ではありますが、時にはグチを履いて胸の内に溜まったストレスを吐き出すことも大切です。悪口を言わないことと、グチ吐きをすることは別物。心のケアの為に、溜まったストレスは定期的に吐き出しましょう。無理に抱え込もうとすると、余計にストレスが溜まり、悪口を言いたくなる気持ちが高まってしまいます。
悪口の負のサイクル。間違っても踏み込んでしまわないように、気を付けてくださいね。
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