【第三回】人生に目的を持つ。目指す先が決まると心は軽くなる

2021/12/28

目的のある人生は、漠然とした不安を打ち消してくれます。
生きることが怖いですか？自分の安住の地がどこかわかりませんか？

それなら、目的を持ってみましょう。
あなたの人生で、苦しみよりも楽しさが勝るように。

人生に目的は必要？

目的もなく生きる人生があってもいいと思っています。けれど、その人生では喜びは薄らぎ、苦しさや生き辛さが強調されてしまうかもしれません。辿り着きたい理想、身を置きたい安住の地という目的地がなければ、広すぎる世界の中で、迷子になってしまった気分を味わい続けてしまうからです。

また、「今の自分を変えたい」と思っているなら、目的がなければ踏み出すことはできません。どこへ自分を向かわせるのか、どこへ進めばいいのか。進む道を決めなければ、人は歩き出すことができないのですから。

目的を明確にする理由は、どこへ向かうかをはっきり認識させる為でもありますが、進んでいる内に、人は道から逸れてしまうことはよくあります。
道を間違えた時、あえて寄り道をした時、ちゃんと正しい目的地への道に戻ってこれるように、どこに向かっているかを明確にする必要があるのです。

目的がぼんやりとしたままで歩き出してしまうと、ゴールに辿り着いたと思った瞬間に「ここじゃなかった」と気が付いたり、大切なものを犠牲にしていたことに気が付いたりする場合があります。残念なことにそういった失敗をしてしまう人はとても多いのです。

あなたの人生に、目的はありますか？
目的がなかったら、目的を持ってみませんか？
進む道がはっきりと見えたら、「どこへ向かえばいいのかわからない」という不安な気持ちが、薄らぐかもしれません。

１．どんな『自分』で在りたいか？

まずは、次のことを想像してみてください。
どんな人生を生きたいですか？
何を大切にしたいですか？

あなたが人生で得たいもの、大切にしたいものを並べていってください。そして、それらがある人生を想像してみてください。

どれかひとつに偏ってしまってはいませんか？
何かに固執すると、人生の舵を大きく歪めてしまうことになります。その偏ったものに、意思決定権が奪われ、自分の意志では何も決めることができなくなっていきます。

人生を想像する時、その土台はあなた自身が『どう在りたいか』です。
あなたが考える『正しい自分』、『理想の自分』を中心に置けば、外部からの様々な情報や刺激で不安定に揺れてしま得ことはありません。

どんな人生にしていくか、そこには『自分』という核が必ず存在します。
揺れることのない確かな核を明確にしましょう。

２．項目ごとに書き分ける

どんな人生にしたいかを想像できたら、実際にその人生を送るには、何をするかを計画しましょう。
その為には、次の四つの項目に対して、どう働きかけるかを考えます。

考える項目は、この四つです。

家族
友人
仕事
社会

それらに対して、考える内容はこの三つです。

自分にとって、どういう存在か
どう接していきたいか
その為にやるべきこと

項目の数は少ないですが、いざ考えるとなると簡単に答えは出ませんよね。ゆっくりと時間をかけて想像し、何度も何度も考えてみてください。大切な軸となる部分です。これらが、あなたの人生を創る一端を担っています。

人生を創造しよう

人生の目的を考えた時に、実行する時に、気をつけてほしい点がひとつだけあります。
それは、効率の良さやルールを守ることに気を取られすぎてしまわないでほしいのです。

人生の目的を決め、それに向かって歩き出していくと、効率よく動く方法や、状況をコントロールしようとする考えが浮かび、それにばかり注意が向いてしまうようになる時があります。

例えば、子供を自分で行動できる人間に育てようとした時、子供の行動をコントロールし、徹底的にルールや規則を叩き込んでしまえば、大人から見て「自分で考えて動けるなんて良い子だね」と評価されるような人間に育てることはできます。
けれど、それでは当初の目的から外れてしまっていますよね。本来の目的から外れてしまうだけでなく、子供の自立心や成長そのものという大切なものを、切り捨ててしまいます。

人は夢中になる時ほど、目的や大切なものを見失いやすいと、忘れないでいてください。
時に振り返り、現状はちゃんと目的へ向かっているか、やり方を間違えていないか、大切なものを蔑ろにしていないかを確認してみてください。

人生は何度だってやり直せますが、時間は戻せないし、やったことは無くなりません。今までの行動がある上にしか、その先は築いていくことができないのです。

あなたの人生を想像してみてください。
どんな人生なら、楽しむことができるでしょうか。一緒にいたい人、やりたい事、あなたが大切にしたい全てのものと、どう接していきたいのでしょうか。
あなたの人生を、あなたの手で創造しましょう。