【第二回】問題解決力を養おう。問題の捉え方を変えて主体的に生きる

あなたは、いくつの問題や困難を抱えていますか?
抱えている数が多いほど、毎日が辛く苦しくなるばかりですよね。

たくさんある問題、もしかしたら解決に頭を悩ませる必要さえもないものかもしれません。

目次

 

問題の原因は自分の外?中?

ガラス玉とイルミネーションの写真

あなたの人生は、解決しきれない問題に埋もれていますか?仕事や家庭、友人や顔見知り程度の知人との関係など、時には面倒な問題が次から次に降ってくるようですね。それらの問題の原因を、あなたはどこに見ているでしょうか。

次のことを想像してみてください。
ひとつの円があります。それはあなたが関心を持つ出来事の輪です。輪の内側には、あなたが関心を向ける出来事がたくさんあります。
そして、もうひとつその内側に円があります。こちらは影響の輪です。影響の輪の内側は、あなたの力が及ぶ範囲です。

関心の輪も影響の輪も、あなたの行動で範囲が狭くなったり広がったりします。しかし、影響の輪の範囲は、あなたの持つ能力や思考によって範囲が決定します。つまり、影響を与えようとしても届かない範囲があるということです。

さて、あなたが人生で感じている問題は、この関心の輪と影響の輪のどこにあるでしょうか。

関心の輪の内側には、あなたがコントロールできる問題もあれば、コントロールすることができない・難しい問題も含まれています。あなたがコントロールできる範囲は、影響の輪の内側だけです。影響の輪の外側にある関心を持つ問題に対しては、見ていること、頭を悩ませることしかできません。

もし、あなたが抱えている問題が、影響の輪の外側であるなら、考えるだけ無駄だということになりますね。けれど、影響の輪の範囲は、あなたの持つ能力や思考によって広げていくことができるのです。

数多くの問題を、ひとつでも解決に導くならば、影響の輪を広げていきましょう。
その為には、問題の捉え方と主体的な視点で物事を見られるようになる必要があります。それぞれを詳しくご紹介します。ぜひ試してみてください。

 

1.問題の捉え方を変えてみる

まず、問題というものの在り方について考えてみてください。
あなたの頭を悩ませる問題は、どうしてあなたの目の前に立ち塞がっているのだと思いますか?なぜ、あなたの前にあるのだと思いますか?

神様がプレゼントを与えるように、あなたの目の前に問題を贈ったわけではありませんよね。問題は、あなたがそれを「問題だ」と思った瞬間に生まれたのです。

例えば、部下が仕事をしないという状況を、あなたはどう捉えますか?「部下が仕事をしないのは問題だ」と思えば、その状況は問題となってあなたの前に立ち塞がります。
ここで考えてほしいのは、この問題はあなたの影響の輪の中と外、どちらにあるのかという点です。

部下が仕事をしないのは、部下の行動の結果です。部下が仕事をしないことを選び、そうなる行動をとっています。それは、あなたの問題でしょうか?
いいえ。これは部下の影響の輪の内側にある問題であり、あなたの関心の輪の内側で影響の輪の外側にある問題です。

あなたがいくら厳しく「仕事をしないといけない」と注意しても、部下の行動に変化は与えられませんよね。それは、そもそも考えるべき問題を間違えているからです。

自分の影響の及ばない範囲の問題を、いくら考えても解決することはできません。働きかけることができないのですから。
そんな時は、問題の捉え方が間違っています。

あなたが問題として見るべきは、そんな部下との関わり方や環境です。
上司であるあなたは、部下が仕事ができる環境を整えたり、部下が相談しやすい状況を作ったりすることが問題への働きかけになります。間違っても、部下に直接「仕事をして」なんて言うことが、問題解決方法ではありませんよね。

問題は、コントロールできるもの、できないもの、間接的に影響を与えられるものの三つに分けられます。コントロールできない問題は、影響の輪の外側です。例えば、地球の環境問題や過去の失敗など、自分にはコントロールできない問題ですよね。そんな問題は、頭を悩ませるだけしかできません。

問題を分け、自分が働きかけることのできる問題なのかを見極めましょう。何もすることができない問題は、考えてもストレスを溜めるだけです。今すぐに行動できることがないなら、影響の輪を広げる時間に費やした方が、いいと思いませんか?

 

2.主体的に考える

次は、問題に対して主体的に考え、行動してみましょう。
主体的とはどういうことか、イメージできますか?主体的とは、自分から積極的に行動する状態です。

人は出来事に対して、自分の自由な選択でその次の行動を選んでいます。例えば、嫌味を言ってきた人に対して、もっと強い言葉で言い返すか、聞き流すか、それ以外の行動を取るかを選べるということです。

感情に任せた行動をとるなら、強い言葉で言い返し、その瞬間に相手と言い争いになりますね。そうなれば、あなたは「相手がひどいことを言ってきたのが悪い」と思うでしょう。
これは、相手の態度に反応した結果です。主体的な考え、行動ではありません。

自分が起こした行動の原因を、外に求めても苛立ちを強めるばかりです。嫌味を言ってきた相手に対して主体的に考え、行動するならば、言い返したい気持ちを我慢する、話題を変えるなどの行動を選択肢として思い浮かべ、そのいずれかを選ぶことができたでしょう。

出来事に反応するだけでは、楽に生きることはできません。外部刺激は、常にあなたの心身に降りかかっています。その一つ一つに反応していては、疲れてしまいますよね。

主体的に考え、行動する為の練習として、言葉遣いに気を配ってみてください。
「〜してみよう」
「私は〜が良いと思う」
「代替え案を考えてみよう」
「私は〜することに決めた」
出来事に反応するのではなく、自分が考えて決めた行動であることを意識する為に、これらのような言葉を使ってみてください。

言葉は、いつか習慣になり、あなたを作り上げていくものです。
たったひと言くらいと思うなら、そのひとことから自分を変えてみてもいいのではないでしょうか。

 

問題を増やしているのは自分自身

窓辺の緑の写真

人生には多くの問題、困難がありますね。けれど、その多くは出来事に反応し、関心の輪だけに注目しているから『問題』として浮かび上がっているだけではないでしょうか。

あなたが抱えていると思い込むいくつかの問題は、もしかしたらあなたが考える必要のない問題ではありませんか?
子供の勉強の進み具合や明日の天気、友人の機嫌など。関心は向けている範囲ではあるものの、あなたが影響を及ぼせない範囲ならば、それは問題の捉え方が間違っているか、問題自体があなたのものではありません。
もう一度、その問題を考えてみてください。

自分の問題ではないものでも、人は自分のことのように頭を悩ませ、ストレスを抱えてしまえます。
それでは、楽に生きられるはずがありませんね。

問題を増やしているのは、自分自身かもしれないことを疑ってみてください。
抱えている問題を、ひとつずつ見直してみれば、大半は考える必要さえもないことかもしれません。

物事を主体的に考え、行動してみましょう。
問題を様々な視点で捉え、自分が解決すべき問題なのかを見極めましょう。
余計な荷物は置いて、身軽になりましょう。

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