誰が相手でも伝えるべき3つの気持ち。『察して待ち』は関係を悪くする

言わなくても伝わっている。そんな安心感からか、いつの間にか伝え忘れていませんか?本当は言葉にして伝えなければならない自分の『気持ち』を。
察してくれるからと、相手の気遣いに胡座をかいていたのでは、その関係は段々と悪化の一途を辿るかもしれませんよ。

目次

 

『察して待ち』に起こる悲劇

ガードレールの写真

対人関係を築く上で、大切なことはたくさんありますね。言葉遣いを正したり、礼儀やマナーを欠かないようにしたり、相手を気遣ったりするのは基本と言えます。そんな基本の中で、もっとも気をつけなければならない一つを知っていますか?

それは、『察して待ち』をしないことです。

『察して待ち』とは、自分の気持ちをあえて伝えなくても、相手が正確に理解し、適切な行動を取ってくれると思い込んだり、相手が自分をきちんと理解してくれているか試したりする行為です。
よくある光景ですが、察してもらおうとする行為は、対人関係で悲劇をもたらします。

自分の気持ちを察してもらおうと、あえて音を立てて物を置いたり、乱暴にドアを閉めたり、口調に刺々しさを表しながら笑顔を向けたり、クイズ形式にして「わからない?」と質問したりすれば、相手は不愉快でなりません。相手からしてみれば、「言いたいことがあるなら言葉で伝えて」と思うからです。

そして、『察して待ち』行動を取っても、全く気付かない人は気付かないし、不機嫌さに気付いても真意を読み取れる人はいません。偶然が重なって正解する場合もありますが、毎回そんな態度で接してこられたら、相手は徐々に離れていってしまいます。

自分を理解してほしい・受け入れてほしい。そんな思いゆえの行動であっても、相手にとって迷惑なだけであれば、対人関係が崩れていくのも仕方がありません。
対人関係とは、自分と誰かがいて初めて成立するのですから。

こうして文章で読んでいると、「そんな意地の悪いことなんてしないよ」と思う人は多いかもしれませんが、実によくある光景です。
例えば、家族や長年の友達に「言わなくてもわかるでしょ」と思ったことはありませんか?そう思っている時、あなたは『察して待ち』の行動をとっているでしょう。乱暴な振る舞い、刺々しい口調、相手を試すような質問など、覚えはありませんか?

人は、自分の気持ちを伝えることすらも面倒がってしまう一面を持っています。親しい相手だからこそ、当たり前の常識だからこそ、「理解して当然だろう」という甘えた考えを起こしてしまうのです。

そんな態度でいれば、人と良好な関係を築くことはもちろん、信頼で結ばれた関係を築くこともできません。
では、何に気をつけたらいいのか?
それは、次の三つを意識してみてください。

 

1.されたら嫌なこと

誰かに何かされても、それが身体の危険を伴うものでなければ、ほとんどの人が我慢する選択をしています。しかし、相手との関係がその場限りでなければ、『されたら嫌なこと』だと相手に伝えましょう。

されて嫌なことを伝えずにいると、相手は同じ行動を何度も繰り返します。その度にあなたは不機嫌になり、その不機嫌が相手に伝わり、お互いにとって良くない状態に陥ってしまいます。

ここでの間違いでよくあるのが、『態度で示せばわかる=察してくれるはず』です。前項でも書きましたが、『察して待ち』では、一生をかけても伝わりません。正確に言葉で伝えなければ、お互いにずっと嫌な思いを抱えてしまうことになります。

されたら嫌なことは、なぜそれが嫌なのか、理由付きで伝えないと、何度も同じことが起きる可能性が高いです。
例えば、「雨の日に外出したくない」理由を言わなければ、何が嫌なのか相手には伝わっていません。雨の日には頭痛がしやすくなるから、靴が濡れるのが生理的に耐えられないからなど、理由を伝えると相手は代理案を考えられるようになり、何度も同じ理由で断らなくても済みますね。

 

2.されたら嬉しいこと

されたら嬉しいことも、嫌なことと同じくらい伝えていますか?もちろん理由付きで。

対人関係を深めていく為には、少しずつお互いの情報を交換していく必要があります。好き嫌いや価値観など、少しずつ情報を交換し、自分と相手の共通点や類似点、相容れない部分などを把握し合えば、お互いがちょうど良いと思える距離感に落ち着くでしょう。
その距離感に至る為には、されたら嬉しいことも伝えなければ。

相手が何かしてくれたら、何が嬉しかったか、何に感動したかを言葉にして伝えましょう。そうすることで、相手はあなたが何を喜んでくれるのかを知ることができます。

 

3.目を合わせての「ありがとう」

感謝こそ、対人関係に必要不可欠な気持ちです。
物事の大小に関わらず、何かしてもらったら感謝を伝えていますか?まさか、目も合わせずにお礼の言葉だけ投げつけていませんよね?

感謝を伝える時、自分が忙しい場面では手元から視線を上げることもせず、言葉だけで感謝を伝えてしまいがちですが、それでは感謝は伝わりません。自分自身がどれだけ感謝の気持ちをこめていようとも、相手には一切伝わっていません。

なぜなら、真に心から感謝の念を抱いた時、人は自然と相手を見るものだからです。

「ありがとう」と言いたい時は、どんな場面でも必ず相手と目を合わせて伝えてみてください。自分が思うよりも、言葉に気持ちは載せきれていません。だから表情や態度と合わせて、相手に伝えましょう。

 

対人関係は自分から行動する

オレンジの花の写真

対人関係では、常に自分から行動するように心がけましょう。
相手がしてくれたことだけを返そうと考えていると、信頼は結べません。自分から動き、相手に行動を示すことで信頼が蓄積され、やがて良好な関係へと発展していくのです。

  1. 察して待ちをしない
  2. されて嫌なこと・嬉しいことを理由付きで伝える
  3. 感謝は相手と目を合わせて伝える
  4. 自分から行動する

この四つを心がけてみると、対人関係が少し深まるかもしれません。
とはいえ、対人関係は一朝一夕で築けるものではないので、少しずつゆっくりと信頼を積み重ねてい来ましょう。

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