人の不幸が自分の幸せ。そんな『フレネミー』の攻撃対象にされていませんか?
フレネミーの特徴やその見分け方、どうやってフレネミーが攻撃対象を選んでいるかをご紹介します。
あなたの幸せを取り戻しましょう。
目次
笑顔で敵意をぶつけてくる『フレネミー』の特徴
『フレネミー』という言葉を知っていますか?笑顔で接してきて、一見すれば人の良さそうな感じがしますが、実は隠れた攻撃性を生贄と決めた対象にだけぶつけて、ストレス発散や自尊心を保とうとする悲しい人のことを意味しています。
笑顔で接してきて相手を陥れようとするフレネミーの特徴は、自分に自信がない・自己肯定感が低い・自尊心の高め方がわからない人で、総じて『自分自身やプライベートで何かしらの問題を抱えているが、その問題を直視できない人』です。
そういう人は、自分の問題に意識が向いて欲しくないから、外側に攻撃対象を置き、自分を慰めています。
例えば、自分と対等もしくは少し上や下にいる人が、何かしら喜びを感じていたら、非情な手段を使ってでも幸せから引き摺り下ろして、不幸になってもらわないと気が済みません。
なぜなら、自分が幸せを感じる為には、周りの人の不幸が必要だからです。
フレネミーは、幸せの感じ方にも歪みがあります。
幸せは個々が感じるものですから、周りとの比較なんてする必要もないはずですが、フレネミーは幸せを『相対的なもの』として考え、『世の中の幸せには絶対量が決まっている』とも考えている場合があります。
つまり、自分が幸せになるには、今幸せを感じている誰かをその座から引き摺り下ろさないといけないと考えているのです。
だから、自分の手の届く範囲にいる人(この場合、マウンティング対象者)がどんな小さな幸せを感じていても、そのせいで自分が不幸だと考えてしまいます。
フレネミーは、一見すれば人の良さそうな笑顔で近付いてくるので見分けるのが難しそうですが、次の二つの出来事が起きた時に、はっきりと態度が分かれます。
あなたの周りに、フレネミーがいないかチェックしてみましょう。
1.あなたの幸せを喜んでくれる?
見極めるポイントの一つは、『あなたの幸せを一緒に喜んでくれるか』です。
どんな小さな幸せでも構いません。相手に嬉しかった出来事や幸せと感じた出来事を話してみてください。その時、嫌味やブラックジョークのような言葉を笑顔で返してきたり、反応が薄く、すぐに別の話題に切り替えようとするなら、フレネミーの可能性が高いでしょう。
フレネミーの本心は、あなたに不幸でいてほしいと願っています。本人が意識していようといまいと、それが本心です。
しかし、その本心は隠しておきたいので、笑顔で接してきますが、その笑顔の中には心から一緒に喜ぶような気持ちはありません。それどころか、「幸せになりやがって!」と煮えたぎるような怒りが湧いているでしょう。
フレネミーは攻撃対象者が幸せるなると、自分がそのせいで不幸だと感じてしまう歪んだ思考を持っています。だから、あなたの幸せを一緒に喜んでくれるかどうかで、見分けるのは簡単です。
2.あなたの不幸や苦労を楽しんでいない?
辛い出来事や不幸なことが起きた時、気持ちを聴いてくれる人の存在は、本当にありがたいですよね。しかし、こんなところにもフレネミーは嬉々として寄ってきます。
あなたが不幸な時こそ、フレネミーの幸せの瞬間だからです。ここでも見分けるポイントがあります。
「何でも聞くよ」と言って近寄ってきて、根掘り葉掘り話を聞いて、あなたの悪い点ばかりを「あなたの為に言うけれど」の枕詞と一緒にぶつけてくる人はいませんか?
アドバイスと称したネガティブ発言や人格否定など、傷口に塩を塗り込むような真似をしてきたり、何だかんだと状況が悪化する方へと導こうとする発言をしてきたり、そういう行動をとっている人はフレネミーです。
フレネミーは、他人の不幸こそが自分の幸せなので、不幸な人にほど寄ってきます。そうしてどんどん相手を不幸に陥れることができれば、自分の幸せは安泰だと考えてしまうのも、フレネミーの歪んだ考えの一つです。
3.フレネミーは相手を選んでいる
フレネミーの心は、深く傷ついていたり、抑圧した本心を抱えています。周りからこれ以上攻撃を受けなくて済むように、自分が不幸だと感じなくて済むように考えた末の行動が『生贄を選んで攻撃して自分を守る』ことなのです。
フレネミー自身、自分が幸せだとは思えていません。攻撃対象が不幸になることで、やっと「幸せになれた」と感じられる厄介な思いを抱えています。
そんなフレネミーも、誰彼構わず攻撃しているわけではないのです。攻撃対象は『自分に逆らわないとわかっている人』をちゃんと選んでいます。
どうやって選んでいるかというと、対人関係を構築する最初の段階で、冗談とも取れるような軽い攻撃を仕掛けます。その攻撃を相手がどう返すかによって、攻撃対象とするかどうかを決めています。
フレネミーの軽い攻撃を、キッパリと拒絶したり注意したりできる人は、その後は攻撃対象になりません。フレネミーにとって安心して攻撃できる対象でなければ意味がないからです。
攻撃対象になりやすいのは『笑ってやり過ごそうとする人』です。
気が弱そうな人、人に強く言えない人、空気を読んで拒絶や意見ができない人など、フレネミーから格好の攻撃対象とされてしまいます。
誰にでも『フレネミー』になる可能性がある
辛い時に寄り添ってくれる人も、嬉しい時に一緒に喜んでくれる人も、実はどちらも対人関係では素敵な関係を築ける相手ですよね。
ただ、人には調子の良い時期もあれば悪い時期もあるように、相手の幸せを心から喜べない時もあるでしょう。
そんな時、それを表現してしまうか、グッと堪えるか。その行動の違いが、本当に信頼で結ばれる対人関係を築くのに重要なのではないでしょうか。
たとえ、今は大切な人の幸せを喜べなくても、上辺だけでも「おめでとう」と言ってあげられる強さを持ってみませんか?
その心の強さは、あなたがその瞬間にどの行動を選ぶか、それだけです。
フレネミーの攻撃を拒絶する勇気を持つと同時に、自分を律する心の強さも持ちましょう。
あなたの対人関係が穏やかなものになるのは、あなたがそうなるように行動してきた結果です。
自分にも人にも優しい関係を築けるように、オンラインカウンセリング話楽で自分を見つめ直してみませんか?
心の問題、自分の行動の振り返りなど、お話ししながら解決策を一緒に探しましょう。
SNSやってます!
ほぼ毎日更新のSNSアカウントです。心を軽くする情報などをお届けしていますので、よろしければフォローをお願いします!