あなたの『ストレスサイン』に気付いてますか？

2022/06/17

過度なストレスがかかると、人の心身は何らかの症状に出して、どうにかやり過ごそうとしたり、回復行動を促そうとしたりします。
しかし、その症状は人それぞれ。
あなたの『ストレスサイン』は、何ですか？

こんな症状は『ストレスサイン』？

ストレスと聞いて、どんな出来事をイメージしますか？
人から悪口を言われたり、上司から無理難題を押し付けられたり、仕事の締め切りに間に合いそうになかったり、対人関係上でのネガティブな出来事を思い浮かべる人は多いでしょう。
心理学上でのストレスとは、気圧の変化や病気の辛さ、悩みを抱えることで生じる不安など、日常の中に起きる様々な変化の出来事のことを指します。つまり、悪いことだけでなく、良いこともストレスと呼ばれます。

ストレスは、全てが心身に悪影響を及ぼすものではありません。ある程度のストレス、言い換えればプレッシャーですね。それがあることで頑張り続けられたり、目標達成できたりするなどメリットも多く、『ストレス＝悪』とは限りません。

問題とされるのは、ストレスの程度と持続期間です。過度なストレスに長く晒され続ければ、誰だって耐えきれなくなり、心身を壊してしまいます。
例えば、仕事で昇格して嬉しいと喜びを感じる反面、立場に見合った成果を出さなければならないと感じるなど、過度なストレスを受け止めてしまえば、心身にとっては毒ともなりえてしまいます。

ストレスが心身に影響を及ぼすと、次の八つのような『ストレスサイン』が現れるでしょう。

理由もなく涙が出る
めまいや耳鳴りが頻発する
五感が敏感になる
眠れない・眠りすぎる
食欲がない・食欲がありすぎる
感情的になりやすい
お腹を壊しやすくなる
やる気になれない

これらのストレスサインは代表的なもので、全ての人に現れるわけではなく、また症状の程度も人それぞれ異なるため、絶対の基準とは言えません。
ただ、これらのストレスサインに気が付いたら、そこから心と体それぞれのケアをしてみてください。少しでも早く対処できれば、辛い時間から早く抜け出せます。

１．ストレスから離れる時間を作る

過度なストレスや長期間にわたるストレスを感じている場合、すぐにストレス源から離れ、心身に休める時間を作りましょう。

我慢を美徳としている人ほど「石の上にも三年」や「我慢して努力し続けないといけない」と思い込んで、無理して心身を壊してしまいます。
我慢しすぎは、自分を壊す行為です。自分自身を痛めつけて苦しめて、壊してしまう以外にストレス源からは離れましょう。

無理を押して頑張っても、ミスや失敗が増え、頑張りすぎた反動で動けなくなってしまう人もいます。
自分を追い詰める生き方なんて、楽しくはありませんよ。

２．癒し・リラックス・リフレッシュ

ストレスサインが現れたということは、心も体も限界に近い状態です。すでに耐えに耐えて、頑張るだけ頑張っているギリギリの状態にいることを認識してください。
「もうちょっとだけ、あとちょっとだけ頑張れるかも」なんて思わず、すぐに心身を休ませなければなりません。それくらい限界ギリギリですよ。

運動や趣味など、アクティブにストレス解消することが癒しになる人は、体を動かしてスッキリするのが良いでしょう。
「何もする気が起きない」という人は、その気持ちに従って『何もしない』休日を過ごしてください。食事と睡眠以外、何もしなくて大丈夫です。心と体がそれを望んでいるということは、それが一番の癒しになるということです。

癒し方もリラックスの方法も、人それぞれです。誰かのやり方が自分の正解になるとは限りません。
心の赴くままに過ごしましょう。