「自分の周りにいる人たちは、自分に害を与える『敵』でしかない」
このように感じている背景には、対人関係でこれ以上傷つきたくないという恐怖が隠れています。
敵を減らして生きやすい世界にするために、自分にできることから始めてみませんか?
目次
「周りが敵に見える」理由は傷つきたくないから

対人関係は人生の中でも最大の悩みであり、全ての悩みの元になるものでると、心理学者アドラーは言っています。その理由は、人は社会性を持つ生き物なので、人と関わり合い支え合って生きていこうとするからです。
例えば、無人島でたった一人きりで生まれ育って他者の存在を知らずにいれば、現代に溢れかえるほとんどの悩みは消えてなくなるでしょう。
しかし、私たちは他者がいることを知り、たくさんの人達とコミュニティを築いて生きていることを知っています。コミュニティの輪から外れてしまったらどうしよう、嫌われてしまって孤立してしまったらどうしようと未来に起きるかもしれない不安を考えることで、悩みが生み出されていくのです。
悩みの解決は簡単ではありませんよね。けれど、そのまま悩み続けていると心にとんでもない負担がかかり、ストレスで病んでしまいます。
だから、これ以上関わりを持って傷つく可能性を高めないよう、周りの人達を『敵』だと認識しようと考えるのです。
例えば、こんな思考です。
人と関わりたい。けれど、関わって傷つくのは怖い。裏切られたり失望したりされたりするのは怖いから、周りにいる人達と関わらなくていい『理由』がほしい。
周りが『敵』だらけだったら?
『敵』だったら、自分に害がある他者と関わらなくてもいい。いや、関わらない方が安全だ。
周りにいるのは自分に害を与えそうな『敵』ばかり。短気ですぐ怒鳴る人、自分の意見を主張して曲げない協調性のない人、あげ足取りをする人ばかりしかいない。
だから、周りの人と関わりを持てなくても仕方がないんだ。
あなたの中にも、こんなふうに他者を捉えている部分はありますか?もし、自分の中にこのような考えが見つかったら、対人関係を築くのも維持するのも大変でしょう。
しかし、その大変さは自分自身が作り出した『敵』という認識がそうさせているだけなのです。
周りを敵としてみるのも味方としてみるのも、自分の認識ひとつで変えられます。
自分の味方を増やしますか?
自分の敵を増やしますか?
どちらがより生きやすいか、答えは決まっていますね。
1.2割からは必ず嫌われる
まず、対人関係で気負いすぎるのは危険です。誰からも好かれようと考えるほど、自分の意見は言いにくくなりますよね。いきなり自然体を晒すのも難しいとは思いますが、気負いすぎないように気をつけましょう。
そのために、この前提を知っているとだいぶ気が楽になりますよ。
自分に関わる人、職場や学校、友人関係などのコミュニティの中には、あなたを好きだと言ってくれる人とあなたを密かに嫌っている人とが必ずいます。その割合は、2:6:2です。
2割から好かれ、6割は好きでも嫌いでもなく都度変わり、残り2割からは嫌われます。
どれほど他者を喜ばせよう、役に立つ有益性を見せようともこの割合は変えられません。頑張っても頑張っても、どうやっても無条件に自分を嫌う人は2割はいるのです。
2:6:2の法則について、こちらの記事で詳しくご紹介しています。ぜひ併せてお読みください。
【誰にでも好かれる人はいない。あなたを好きな人の割合は決まっている?】
この前提を知っているだけで、他者から嫌いオーラを出されても「自分が悪いんだ」と自己嫌悪に陥るのを防げるでしょう。
これを知って、『味方』増やす認識を獲得しましょう。
2.他者へのラベリングを変える
周りが敵ばかりに見える人は、他者のどのような部分が見えていますか?
あなたが嫌う人達を思い浮かべ、その人達がどんな人かをいくつか挙げてみてください。
敵と認識する相手を思い浮かべると、相手の短所や欠点ばかりがいくつも浮かんでいませんか?
それが『敵』と認識しやすい視点です。
欠点は、言い換えれば生物としての弱点です。
対人関係を本能的に考えると、自分が生き延びるのに必要な能力を持っている人や自分が困ったときに支えてくれそうな人が仲間になってくれると助かりますよね。
生物として弱い部分が多いということは、一緒にいるとかえって自分の命まで危険に晒してしまうと本能的に感じてしまうのです。
そこで、他者へのラベリングを張り替えてみましょう。
人には短所があれば、その逆に長所があるものです。突出している部分があれば凹んでいる部分があるのは当然ですよね。また、悪いところは視点を変えれば良いところにもなり得ます。
他者の欠点を見つけやすい視点を利用して、その短所を長所に言い換えてみましょう。
短気な人は、感情が豊か。
頑固な人は、意志が強い。
気が弱い人は、慎重。
他者の長所が見えてくると、敵という認識が薄らいでいきます。そこからもう一度、相手との関係性を築き直していきましょう。
敵とするか味方とするかは自分次第

人は、不器用です。けれど、不器用ながらに他者を愛し、良い関係を築こうと行動できます。
それは、自分が他者をどう認識しているかによって、大きく違う結果となるでしょう。
他者を敵視して遠ざければ、一時的に傷つくことは避けられますが、孤独感や疎外感からは逃げられません。
それよりも、他者の良い部分を見つけ、認め合い、味方を増やしていく方が生きやすいと思いませんか?
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