辛い経験は糧になる!『経験』を自分を成長させるステップにする方法

トラウマになるような辛い経験も、物事の捉え方を変えて『新たな気付き』を得るならば、それはあなたを成長させる糧になるでしょう。

目次

 

辛い経験に縛られない生き方

アザミの写真

ありとあらゆる出来事の中で、「嫌だな…」と強く記憶に残るような経験はいくつもあります。そんな記憶を思い出さず、優しい思い出の中だけで生きていけたら楽ですが、それは現実から目を背けた生き方。我に帰れば、また辛い日々が始まりますよね。

辛い経験も、出来事の捉え方を変えれば、そこに新しい気付きを得ることができます。
今まさに辛さの真っ只中にあるという人も、その経験が未来の自分に活かされるステップと解釈できたら、その辛さを耐え抜いて、乗り越えていくことができるのではないでしょうか。

心理学者アドラーは「過去のトラウマは存在しない。今、何かをやらない言い訳にしたいからトラウマを作り出しているだけだ」と言っています。
この言葉は辛辣ですが、本質を突いている言葉です。

ただ、この言葉のまま受け取ってしまうと心が捻れるような苦しさを味わうことになる人もいますよね。今まさに、辛い経験をしている最中の人は、逃げる場所も隠れる場所も失ってしまったような絶望の言葉に聞こえるかもしれません。

この言葉を、こんな風に言い換えてみてください。
『今、辛い苦しい経験をしている人は、その経験から学びを得て、自分を生き方を人生を良くすることができる』

ただ耐えるしかない時期でも、きっといつか辛さも苦しさも和らぐ時がきます。その時、自分の通ってきた道を振り返ってみれば、新たな気付きを得られるかもしれません。

中には思い出すのも辛い経験があるでしょう。その辛さを心の中に隠したままでは、生きているのが辛いと思ったなら、今こそ心の中に隠した気持ちと向き合う時なのではないでしょうか。

 

1.感情を否定せず受け入れよう

辛い過去と向き合う時、気持ちは前向きになっていますよね。「過去と決別する!」という意気込みで、思わず過去の自分を否定してしまわないように気をつけましょう。

過去の自分は、その時にできる最大限の方法で自分自身を守っていたはずです。後になって振り返ってみれば、「もっと〜出来たのでは?」と考えるのはよくあることです。しかし、その当時にはそうは思えなかったでしょう。

出来事と向き合う時、最初に押し寄せてくる過去の感情を、否定せずに受け入れましょう。
「あの時の自分は、〜と思っていた。〜と感じて辛い思いをしていたんだ。頑張っていたんだ」というように、その時の行動を認めることが大切です。

現在の自分が過去の自分を否定してしまうと、そこから先は自己否定の繰り返しです。「完璧で理想の行動が出来ていなければいけなかったのに」と、過去の自分に現在の自分すらも出来なかったことを押し付けてしまいます。
そうならないよう、感情を否定するのはやめましょう。

 

2.事実の捉え方を変えてみる

感情の波が落ち着いたら、改めて出来事の事実と向き合います。ここで大切なのは、感情と事実は切り離して考えることです。

物事を捉え直す時に妨げとなるのは、過去の自分に感情移入することです。過去の自分を庇うあまり、物事の捉え方を変えられないのでは改めて向き合う意味がありません。
新たな気付きを得るには、客観的に物事を把握する『俯瞰の視点』や『他者の視点』で考えてみましょう。

視点が変わると、同じ出来事でも受け取り方は全く変わります。
辛かった経験の中に、今の自分をステップアップさせる何かを見つけられるのです。

これから先、また同じような出来事が起きたとしても、新たな気付きを得たあなたなら、前のように苦しむことはないかもしれませんよ。

 

3.辛い時は途中で中断しても良い

出来事の視点を変えて向き合おうとする際、やはり感情が溢れ出してしまい、冷静になることが難しい時があります。
そんな時は、無理をせずに思い出すことを中断して大丈夫です。

辛い思いや苦しい思いは、そう簡単に消えるものではありません。だからこそ、何年もかけてゆっくり氷山を溶かすようにして、心の中から消化させていきます。
何度中断してもいいし、頑張れそうになったらもう一度やってみればいいのです。

けれど、無理を押してまで頑張ろうとはしないでください。
無理をすれば、客観的に出来事を見返すのが困難になります。そうなっては、頑張る意味もありません。

進むのは、自分のペースでゆっくりと、が基本です。無理をせずに頑張れる範囲でやってみましょう。

 

経験は糧になる

ラナンキュラスの写真

辛い経験をすると、恐怖心から「もう二度とあんな経験はしたくない」と、自分の行動範囲や選択肢を狭めてしまうことが多いです。
けれど、そうやってどんどん自由の範囲を狭めていくと、もっと苦しくなっていきます。

今は辛くても、その辛さを経験してきたあなたなら、きっとその先は辛さを糧にして自分を成長させることができるでしょう。

心が苦しい最中にやるべきではありませんが、心にちょっと余裕ができたら、捉え方を変えて新たな気付きを得てみませんか?

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