自分を変える・成長する。それは人生をより良い方向へと導くものなのに、最大の障壁が『自分自身』だなんて、信じられますか?
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変わりたいのに変われない?行動できなくなる理由とは?
自分の性格を変えたい!人生をやり直したい!こんな自分のままは嫌だ!など、何かの出来事をキッカケに人は『変わろう』と決意します。
しかし、どれほどの思いをしての決意も、圧倒的な日常の流れに飲み込まれて、いつの間にか決意が『無かったこと』になってしまうケースは少なくありません。
それは、どうしてだと思いますか?
主な原因は、「変わろうとするなんてバカバカしい」という風な周囲の同調圧力、「変わるのは大変だし」と思う心理的な恒常性、「お金や時間をかけて変われなかったら勿体無い」と思う行動に対するデメリットなどがあります。
中でも最も厄介なのは、心理的な恒常性です。恒常性とはホメオスタシスとも呼ばれる体の働きの一つで、常に一定であろうとします。この働きによってホルモンバランスなど体内の様々な機能が、常に一定であろうと動き続けています。
この働きは心にもあり、それを心理的ホメオスタシスと呼びます。
心理的ホメオスタシスは、変化を極端に嫌います。昨日と同じ今日であるように、明日が今日と同じであるようにと望み、変わろうとする自分の気持ちに『変わらなくて良い』と圧力をかけてくるほどに強い作用を持っています。
この心理的ホメオスタシスは、自分を変えようとする際に最初に現れるハードルで、それ以降も常に付きまとう難題です。
しかし、「変わりたい!」と強い思いを持ったあなたなら、心理的ホメオスタシスが何度立ちはだかっても、何度でも乗り越えることができますよ。
ここでは、心理的ホメオスタシスを乗り越えやすくする三つのステップをご紹介します。自分を変えたいと思うその気持ちを、前に進む力に変える助力となりますように。
1.現状の『嫌な部分』を言語化する
漠然と変わりたいと思っている時には、何をどう変えたら良いか、ゴールがわかりません。行き先も決めずに発進すれば、すぐに迷子になって足を止めてしまうのは当然ですよね。
まずは、何が嫌なのかを明確にするところから始めましょう。
嫌だと思う部分はどこにあるのか、それは自分の思考パターンか見た目か、今いる環境なのか、自分の気持ちと向き合ってじっくり聞き取っていってください。
その際、紙に書き出していくと、後から情報をまとめやすくなるのでおすすめです。
最初は、どうなれば良くなるのかを考えるよりも、『どこを変えたいと思っているか』を言語化で明確にすることが重要です。
2.『どうなったら嬉しい』かをイメージする
次のステップではどう変わるか、『ゴール』を明確にしていきましょう。
どうなったら自分が嬉しいかをイメージすれば、具体的な変化がたくさん出てきますよ。けれど、思いつくたびに「それは自分には無理かな…」とも考えてしまいますよね。
もし、自分に魔法が使えるとしたら…とイメージしてみてください。
何でも変えられる魔法の力が手に入ったとしたら、あなたはどう変わろうとするでしょうか。魔法ですから、無理なことなんてありません。何でも自由にイメージしてみましょう。
そうしてイメージを膨らませている内に、だんだんと「こうなれば嬉しいな」というポイントが絞り込めてきます。そこをゴールに定めましょう。
3.とりあえず一つ行動に移す
ここまで心理的ホメオスタシスはほとんど働いていません。ゴールをイメージした時に、登場したのが最初でしょうか。
しかし、これからが心理的ホメオスタシスとの本格的な出番がやってきます。
実際に魔法を使えるわけではないので、一歩ずつ時間をかけて自分を変えていくことになります。その際、心理的ホメオスタシスは何度もあなたの前に立ちはだかるでしょう。これを回避することはできません。
出来るのは、『とりあえず一つ行動する』のを積み重ねていくだけです。
心理的ホメオスタシスは、変化をさせないために思考や感情に訴えかけてきます。
「そんなことをしても、どうせ変わらない」
「結果がダメとわかっているなら、やらない方が楽」
「出来なかった時に悲しむのは嫌」
などなど、行動した際のデメリットをいくつも思い浮かべてくるでしょう。
そんな時には、とりあえず『行動』してみてください。
心理的ホメオスタシスは、変化をさせたくないと駄々を捏ねているだけなのです。そう考えると、まだ知恵の浅い小さな子供のようにも見えますね。
そこで行動を起こして、結果が悪いものではないと体験します。そうすると、心理的ホメオスタシスは、ちょっと引っ込みます。
小さな子供に体験させて理解させるように、完璧ではなくて良いから行動をし続ければ、心理的ホメオスタシスを乗り越えられます。
『知る』とハードルは低くなる
「〜になりたい」と考えている間は楽しいですよね。けれど、自分がそうなるにはどうしたら良いかを考えた瞬間に、冷たい現実に引き戻された気持ちになるのではないでしょうか。
そうしてやってくるのが、心理的ホメオスタシスです。
「どうせ変われない」
「やるだけ無駄」
「面倒」
言われたくないことを次々に挙げては、行動をさせないように邪魔してきます。しかし、その働きは『変化』がどんな結果を生み出すか、よくわかっていないからです。
心理的ホメオスタシスによって思い浮かべた行動することへのデメリットは、よくよく考えてみると意外と小さなものばかりです。
変われないのも、やり方を変えれば変われるかもしれないし、やるだけ無駄なことは何一つありませんよね。面倒なのは確かですが、その先に今よりもっと良い未来があるなら変わろうとするでしょう。
本能の働きをよく知り、自分の気持ちに向き合ってみてください。
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