カウンセリングは自ら行動を起こすキッカケ

2021/06/02

カウンセリングに行けば、全ての悩みも問題も何でも解決してもらえると考えていますか？
その考えは他力本願。たとえカウンセリングに行ったとしても、それでは何も解決はしません。カウンセリングでできるのは、あなたが動き出す為のキッカケや方針を提案することです。

カウンセリングに行くのを迷う人の為に、カウンセリングがどういう存在かをお伝えしたいと思います。

行くか迷うふたつの大きな理由

カウンセリングが一般的な国に比べると、日本ではカウンセリングへ行こうとする考えすら浮かばない人の方が多いですよね。本当は、もっとカウンセリングを活用して、自分の人生をより豊かにしていってほしいと考えています。

カウンセリングに行くか迷う理由は、大きくふたつありますよね。
本当に解決してくれるのか？
悩みや相談内容がまとまらないから、上手く話せそうにない。
このふたつを考え込むと、なかなかカウンセリングに行こうという気が起きません。確かに、解決できもしないカウンセリングに料金を支払いたくはないですし、何を話していいかまとまっていないのに予約するのは気が引けますよね。

そこで考えてみてください。
料金を出す価値があるカウンセリングがあったとしても、行ってみなければ価値はわかりません。心が砕けるほどに悩む問題を前にして、相談内容を整理してからなんて言っていたら、いつまで経ってもカウンセリングを受けることはできません。
あなたの行動は、ただ『カウンセリングに行かなくてもいい理由』を探しているだけではないですか？

カウンセリングを前にして

問題が解決しないなら、行く意味はないとそれでも考える人は、カウンセリングに行ったとしても、良い結果は得られにくいでしょう。いつまでも人の力を充てにして、自分では何もせずに楽だけを考えていては、今を変えることはできません。

今回は、カウンセリング前にこれだけは覚えておいてほしい事3つをお伝えしたいと思います。
あなたの人生を豊かにする為に、カウンセリングを有効活用してください。

１．『どうにかしたい』その意志だけは持っていて

どんなに実績のあるカウンセラーでも、現状をどうにかしたいと思うあなた自身がいなければ、何もできることはありません。
カウンセラーは、あなたの『どうにかしたい』や『変わりたい』という思いを、行動レベルに引っ張り上げる手伝いをするだけの存在です。万能な解決策を用意してくれるわけでもないし、言う通りにしていれば間違いのない人生が送れるわけでもありません。

どこへ助けを求めても、行動するのはあなたしかいません。カウンセラーはその為の手助けを行うだけです。変わりたいという気持ち、どうにかしたいという気持ち。その気持ちのスタートに立つのは、カウンセラーではなく、あなたなんです。

心の病気になってしまい、自分では何も考えられないという人でない限り、その気持ちがなければ何も始まりません。変わりたい、どうにかしたい、その気持ちを欠片でいいので、持ってください。

２．即解決するものではない

現状を変えたい、問題を解決したいという思いを持ってカウンセリングに来ていただけるのは、カウンセラーとしても本当に嬉しいです。できる限りの援助をしたいと、カウンセラーは常に考えています。

ですが、カウンセラーも神様ではありません。たった一度のカウンセリングで、何でも解決できるわけではないことを知っておいてください。

カウンセリングに来られる人に多いのが、「カウンセリングさえ受ければ、その日の内に悩みや問題は消え去る。全てから解放される」という考えを持っていることです。問題の程度や種類にもよりますが、カウンセリングは一度だけで完結することはほぼありません。

自分は何もせず、解決だけを他人にしてもらおうという考えでは、カウンセリングを有効活用することはできません。

３．動くかどうか決断するのはあなた

カウンセリングでは、あなた自身の行動を変えるように促すこともあります。けれど、どんなにカウンセラーが良いと判断した内容でも、それを納得し、受け入れていなければ、実際には行動しないですよね。
行動するかどうか、それを決断できるのはあなただけです。

難しいことを提案される場合もあります。気持ちを納得させることができず、行動できないままという場合もあります。
それでも、いつ行動するか行動しないかを決断するのはカウンセラーではありません。カウンセリングに行こうと決めた時のように、カウンセラーの提案を行動に移すか否か、それを決められるのもあなただけです。