当事者と他人事。視点で変わる業務内容。家庭の家事分担の悩みは他人事の視点から始まる

夫婦になって、家庭の中の業務は全てが対等に分割されるはず。そう思っていたはずなのに、いつの間にか自分の方に過度に担当分けされていることって、ありませんか?

その原因は、当事者意識の希薄さが招いた結果かもしれません。

目次

 

家庭の当事者意識と他人事

シンクに置いた洗い物の写真

家庭は、ほっと心の休まる場所ですよね。どんなに疲れていても、自分らしくいられる安心の場所。自分らしくいてもいいと言ってくれる大切な人といる場所。それが家庭です。
けれど、そんな家庭の中でも掃除や洗濯といった業務が待ち構えています。子供の頃のように、母親が何でもやってくれるわけがありません。大人になったからには、自分たちでやる業務です。

ただ、そんな家庭内での家事業務で、やっぱり問題が起きてしまいますよね。担当する家事の割り振りや、お互いのやり方の不満など。その中でも最も大きな不満は、やはり『手伝い』としか捉えていない相手がいることではないですか?

自分たちの家庭だから、誰にとっても当事者であるはずなのに、いつの間にか『手伝い』という気持ちや立場で家事を担当していては、やるべきポイントまで達成しない子供の手伝いレベルにまで手を抜いてしまいかねません。

どうしてそんな現象が起きてしまうのか。今回は2つのポイントに沿ってご紹介します。

 

1.実は相手の為を思って

家事が他人事になるのは、瞬間的に気持ちが切り替わるからではないんです。徐々に、ゆっくりと、本人も気が付かない内に変わっていっていることが多いです。

例えば、妊娠して出産を前にすると、色々な準備する物がありますよね。そんな時、夫は実際に使用する頻度が高い妻に決定権を渡そうと考えます。ここが他人事の入り口です。

決定権を預けることまでは良いのですが、段々とそれが当たり前になってくると、何を使うか考えること・決めること・それを使用すること全部が妻の担当になってしまい、妻に負担がかかるようになっていきます。
最初は、「妻が使いやすいように、妻の意見を尊重しよう」という夫なりの妻への思いがあったはずなのに、どんどん自分では何も考えない・行動しないという選択をしていってしまうんですよね。

他の家事分担でも同じことがいえます。主導権がどちらにあるか、それを考えるだけで『自分が主体にはならない』という意識が生まれ、徐々に自分が手伝う立場へとランクダウンさせてしまうんです。
始まりの気持ちが相手への思いやりだからこそ、自分が変わったことや担当業務が遂行できていないことにも気が付きにくいです。

   

2.自分の担当じゃないから

夫婦とはいえ、自分ではない他人。だからこそ、相手を傷つけまいとして、言えないままに気持ちを抱えてしまう時もありますよね。
けれど、そんな気持ちほど、後で複雑化してどんどん言いづらい状況になっていってしまうんですよね。

以前【簡単な家事すらもしてくれない。夫・妻が家事をしない本当の理由】では、お互いの担当家事のやり方に口を挟まない方がいいとしましたが、それと同時に変更や改善の意見は出し合おうともお伝えしました。
相手の担当している家事に口を挟むのは言いづらさがありますよね。改善の為の話し合いとは聞こえがいいですが、要は気になること=改善点があると言いたいんですから。

でも、その気持ちって、相手の担当家事を他人事のように捉えていませんか?

家事業務を担当で分けてはいても、その最終責任者は夫婦のどちらでもあります。どちらかが最終責任者で、もう一人はその部下というわけではないということは、自分が担当していない業務についても、改善を考える責任や義務や権利があると思いませんか?

だから、どうしたいか、どうあってほしいのか。その意思は伝えていきましょう。
注意したいのは、相手を批判したり、貶したりという言葉では伝えないことです。「こういう結果にしたいから、この行動は変えられない?」という風に、見直してほしい行動だけを伝えましょう。そうしなければ、相手は自分の行動を否定されたと感じ、「せっかくやってやってるのに」という嫌な気持ちを抱いてしまいます。

 

定期的な割り振りの見直しを計画しよう

会議風景の写真

家事って、気持ちに余裕がある時ほど鼻歌交じりで簡単できるんですが、余裕がない時ほど面倒で仕方がないですよね。そんな気持ちの時は、いつもよりも『他人事』のように家事を捉えています。
かといって、やらなきゃいけない。自分がやるべき担当。そう思い詰めてしまうのもよくありません。今の家事分担に飽きてきたら、定期的に担当を替えるなどして、変化をつけてみてください。

ずっと同じ担当だと、家事自体にも飽きるし、やらなくてもいいかという気持ちが生まれやすくなります。定期的に家事分担を見直せば、気持ちを新たにすることもできるし、自分の得意分野を見つけることもあるかもしれません。

家事を通して、夫婦で一緒に家庭をつくりあげていく楽しさや喜びを知ってください。

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