「察して」は関係悪化の悪手。家庭内不和を阻止する3つの改善

家という安らぎの空間では、極力面倒な事はやりたくありませんよね。自分がいっぱいいっぱいになっている時にはなおさら、何も言わなくても相手に察してもらいたい。そんな時もあります。
けれど、察してもらおうとする気持ちが大きくなりすぎれば、人間関係は悪化していくんです。
察してもらいたい気持ち、大きくなりすぎていませんか?

目次

 

辛い時ほど察してもらいたい

ソファーで横になる猫の写真

察してもらいたい。そう思う時ってありますよね。けれど、察してもらおうとしている時、あなたは相手に甘え、依存している状態です。

例えば、「こんなにも忙しく仕事・家事をしているんだから、相手は察して行動するのは当たり前」や「今は辛い気持ちで精一杯だから、助けてくれるのが当たり前」という風に考えてしまうのは、察してもらいたい時によく起こる気持ちです。
このような気持ちは、子供が母親に対して思う気持ちと同じです。子供の場合は成長していくに従って、親離れし、「母親は自分の望みどおりになるわけではない」ということを知って、自立への道を歩んでいきます。
けれど、大人になってもこのような気持ちが起こることがありますよね。それは、長い期間の同棲や結婚して家族になることで、甘えがでてきやすい状況が生まれるからです。
あなたの家庭では、どうでしょうか?

 

察すると人間関係は悪化する?

背中合わせに立つ男女の写真

この依存している状態は一種の赤ちゃん返りのようなものです。それが長く続くと、相手は気持ちを察することに疲れてしまいます。そうなれば、関係は崩壊への一途をたどるだろうことは、想像に難しくありません。

そもそも「~して当然」と考えるのは、良いことではありません。相手も感情があり、考えがあり、それが行動になっています。自分の考えで自由自在に動く人形ではないことを忘れてはいけないのに、人は自分が辛い状況だと、つい自分を優先して考えてしまい、相手にも意志があることを忘れてしまいます。

何より、日本には『察する文化』が根付いてきました。相手の気持ちを察し、先回りして行動することは良い事。そして昭和の時代になってからは、妻が夫の言わんとしていることを察して行動するのは当たり前とされてきました。その時代があり、今もまだ『察して当然』という意識は強く残されています。

けれど、察してばかりは疲れるし、一方的な依存関係だということがわかったら、『察して当然』とはもう思えないですよね?
相手に苦労ばかりを押し付ける行為は、良い事でしょうか?

 

察しない3つの改善

あくびする猫の写真

そうはいっても、やっぱり察すること自体は悪いことではありません。大変そうな人を見て、助けられそうだから手を貸そうと思って行動することは、良い事です。ただ、やりすぎはお互いの身を滅ぼすことになるということだけは、忘れないでいてください。

では、察することを止めた場合、色々と面倒になりそうですよね。言わなきゃわからないという言葉そのままですが、察しない為には言葉で伝える努力が必要です。ただし、言葉は時に感情だけをぶつけてしまい、本当に伝えたいことが言えなかった・相手に理解してもらえなかったということはよくあります。

そこで、察しない為の3つの改善をご紹介します。言葉で伝える為に、この3つを試してみてください。きっと、相手に伝わりやすくなるはずです。

 

1.わかりやすい線引き

家庭でわかりやすい線引きをしておくことが、まずは最初の段階です。線引きは、担当を決めると言い換えてもいいですね。

例えば、食材の在庫管理、各所の掃除、洗濯、調理・片付けなど、細かに決めることが大事ですが、ざっくりと担当制にしてしまっても構いません。要は、『誰がそれを管理するか』がお互いにはっきりとわかる状態になることです。
食材の在庫管理となったら、冷蔵庫の中身をチェックし、在庫切れを起こさないように買い物するタイミング、食材を使い切るタイミングを管理します。調理担当が自分ではないなら、その在庫状況を相手に伝えることも、担当者の役割です。

 

2.冷静に言葉で伝える努力

役割の線引きをしても、すぐには馴染むものではありません。あれこれと修正をしていく必要があります。そんな時、感情に引っ張られないように、感情を距離と置いてから相手に伝えるようにしましょう。

感情と距離を取るには、【「逃げ出したい」その気持ちから離れられない原因は脳がストレスから回避させようとしている?】で書いてある3つの手順をおすすめします。
心に湧き上がった感情と、目の前で起きている出来事をセットにすると、問題が混乱していくだけで、解決に至りません。感情は感情で、出来事は出来事として対処していくと、問題解決は一気に捗ります。

その為に、相手を否定や論破する気持ち、自分の中に湧き上がった感情から距離をとり、問題となっている出来事に対して、対応策を言葉にしていきましょう。

 

3.過去は掘り返さない約束

家庭内でよくあるケンカのひとつに、過去の話を掘り返すというものがあります。特に女性は脳の仕組み上、記憶を連鎖的に思い出しやすくなっています。その為、男性にとってはすでに済んだ話を再び掘り返されて、現在の問題とは大きく論点がずれてしまうことがありますね。

「あの時だって」と思うことがあっても、今の問題は別物です。それを問題として議論したい場合は、今の問題の話し合いが済んでからでもいいはずです。もしくは、すでに済んだ話であれば、掘り返すことはよくありません。自分の中で済まされていないと思うなら、改めて別の機会に話し合う機会を設けましょう。

WEBお問い合わせはこちら WEBお問い合わせはこちら
\この記事がよかったらシェアをお願いします!/

SNSやってます!

ほぼ毎日更新のSNSアカウントです。心を軽くする情報などをお届けしていますので、よろしければフォローをお願いします!