結婚し、新しく家族となった喜びも束の間、新しい人間関係に頭を悩ませる時期がやってきますね。
新しい人間関係の中で、自分だけが嫌な思いをしているというのに、配偶者はそれに気付いてさえもいない様子。どうして気付いてもらえないのか、どうして理解してもらえないのか?その原因は、たったひとつなんです。
目次
結婚直後は頭を悩ませる問題が目白押し
二人で新しい家庭を築いていく。そう誓い合ったはずなのに、現実はその誓いとはかけ離れてしまう事態になることは、よくある話ですよね。想定していなかった同居要望。距離感の近すぎる・遠すぎる義理の家族など。
日々困惑する中で、どうにか適度でお互いに快適な人間関係を築こうとしているのに、それに奮闘しているのは自分だけ?と思う時があります。自分にとって義理の家族ということは、配偶者にとっては元々家族。だから、躍起になって頑張っているのは自分だけのような孤独を感じてしまいやすいです。
そんな時だからこそ、配偶者には自分に寄り添った考えを持って、仲介役をお願いしたいのに、なんだかそんな気配すら見せないことに、モヤモヤしたことはありませんか?
それもそのはず。配偶者は、新しい人間関係の構築に全く悩んでもいないんですから。問題があるとは思っていないんです。
それならば、目の前で悩んでいる自分にも気が付かないのはどうしてなのか、という怒りを露にしてしまいそうになりますが、まずは深呼吸で落ち着いて。配偶者がどうして気付いてくれないのかを考えてみませんか?
理解が難しいのは『未体験』だから
人間関係に悩んでいることや、義理の家族のことで嫌な気持ちを感じていること、それらを配偶者が理解してくれないと感情のままにぶつけても、配偶者はますます理解できません。それは目の前で起きている出来事を見ていないわけでもないし、想像力が欠如しているわけでもありません。
本当の原因は、本人が経験したことがないからです。
経験したことがない出来事に対しては、何も思うことはできませんよね。
配偶者は、あなたの悩みや気持ちを無視しているのではなく、単にそう感じている原因がどこにも無いのに、感情的になっているという風にしか見えていません。だから、的外れな対応をされたり、とりあえず宥めようとしたりして、余計に両者の間に溝が生まれてしまいます。
悩んでいる本人としては、「こんなにも言葉を尽くして相談しているのに、どうしてわかってくれないの?私が嫌いなの?」とさえ思ってしまう出来事です。
けれど、配偶者に失望するのは少々早いです。まだ希望はあります。
経験がない配偶者に対して、今すぐそれがどんな気持ちを味わうものかを想像してみろといっても、なかなか難しいものです。
そこで、もっと具体的なたとえ話、立場を逆転させた話し方が効果的です。
1.たとえ話が効果的
自分が経験していない事に対しては、人は想像でそれがどんなものかを埋めていきます。女性はそういった感覚に優れているので、他人事でも想像力を働かせて、同じ痛みを分け合うように感じることは簡単にできます。
一方で男性は、そういった想像力は皆無ではありませんが、家庭という気を緩められる場において、自ら想像してまで問題がないか考えるといったことは、あまりしないようです。
そこで、具体的なたとえ話をしてみると、意外なほどにすんなりと理解してくれることが多いです。
今現在、新しい人間関係で悩んでいたり、嫌な気持ちになっていたら、それを別の話に置き換えてみてください。例えば、「新社会人が入社したばかりの会社で、なんでも好き勝手に気兼ねなく意見が言えると思う?」などという風に。
2.立場の逆転も効果的
現在の立場を逆転させた話しも効果的です。たとえ話と似ていますが、立場を逆転させて話すことで、より現在の状況をイメージをしやすくなります。
義理の家族との距離感で悩んでいたら、「配偶者が私の親兄弟にそういった距離感で接してこられた場合に、どう感じる?どう思う?」などという風に。
この時に注意したいのは、人格否定となるような言葉は慎むことです。
嫌な気持ちを味わっている問題だからこそ、その嫌な気持ちごと配偶者に理解してもらいたくて、受け入れてもらいたくて細かに話してしまいたくなりますが、配偶者にとってそれは家族を攻撃されているのと同じです。自分自身がそう言われる立場であったなら、どんな言葉であっても嫌だと感じませんか?
悩みは義理の家族の性格が原因かもしれませんが、問題はその行動であるはずです。「距離感が近すぎ・遠すぎて、接しに困っている」と行動に焦点を当ててください。でないと、配偶者の気持ちとしてあなたの側に立って考えることがしにくくなってしまいます。
『話し合い』以外に解決する手段はナシ
人間関係の悩み、特に結婚による人間関係は、いきなり近しい存在としてよく知らない人達に囲まれる状況になることで起きます。
「家族だから、もっと何でも話してほしい」
「家族だから、もっと頼りたい・頼られたい」
「家族だから、もっともっと」
そんな風にいきなり距離感を詰めなければならない状況は、本当は誰にとっても辛いものです。距離間は徐々に詰めていくからこそ、お互いに痛みを感じない場所まで近付くことができます。突然至近距離は、誰だって怖いですよね。
けれど、それは『新しい家族と仲良くしたい』という思いの表れです。そんな思いを見せてくれる相手に対して、「嫌だ」と突っぱねるのでは、関わりを持たない道しか選べません。
新しく家族となった義理の家族のことをよく知っているのは、配偶者です。義理の家族の性格や特徴、どうしてこんな態度をとるのかなど、話し合うことで解決の道を探ることができます。逆に、話し合わずに一人でモヤモヤと抱え込んでいては、配偶者は問題があることにも気付けません。また、感情的になって配偶者を攻撃しても、さらに別の問題を生んでしまうだけです。
結婚による人間関係は、距離感が曖昧になりやすく、頭を悩ませるものです。配偶者には自分の一番の理解者で代弁者でいてほしいという気持ちはありますが、配偶者にも個人としての人格があり、気持ちがあります。自分の気持ちだけを押し通そうとするようなことだけは、してはいけないと心掛けておいてください。
あなたの結婚生活が、ひだまりのような優しいものになりますように。
SNSやってます!
ほぼ毎日更新のSNSアカウントです。心を軽くする情報などをお届けしていますので、よろしければフォローをお願いします!