嫌なことがあった時、あなたはどう対処していますか?
小さなイライラやモヤモヤは、忘れようとしても心に刺さるとなかなか抜けませんよね。ある人は関わった人のせいにしたり、ある人はそれを行動への活力にしたりします。
あなたはどちらのタイプでしょうか?
目次
嫌なことを活力に変える方法
嫌なことがあると、つい人のせいにしてしまうことはありませんか?
「あの人が、あんな事をしなければよかったのに」
「あの人がいなくなれば、私も実力を発揮できるのに」
こうした感情は嫉妬と呼ばれますが、実は嫉妬と羨望を取り違えていることがあるんです。
上記の「あの人がいなくなればいいのに」と考えるのは、羨望です。人の足を引っ張り、自分が変わらないままで周りをどうこうしようという考えを持ちます。
一方、嫉妬は羨望と似ていますが、最終的に自分自身に意識が向きます。例えば、「あの人よりも結果を出して見返してやろう」という風になるのが、嫉妬です。
あなたは、どちらの感情を抱くことが多いでしょうか?
自分以外の人の行動や意識を変えさせることは、本当に難しく、それが自分の思い通りにという条件が付くと、ほぼ不可能になります。
もし、あなたが羨望の気持ちを抱くタイプだとしたら、あなたの周りは敵だらけで、正しく評価されない自分は可哀想と感じていませんか?
その考えがある限り、あなたは周り中で起きる嫌なことに悩まされて、楽しいと思える時間を犠牲にしています。そんな人生、楽しくありませんよね。
この考え方を変えるのは難しいことではありませんが、少々意識を変える必要があります。それには、嫌なことを書き出して考え方を変える方法がおすすめです。
この方法はライティングセラピーとも呼ばれ、自分を見つめ直すメンタルケアにも役立つとされています。
その日に起きた嫌な出来事を三つの項目に沿って書き出すことで、最終的にはそれがネガティブな感情のまま終わるのではなく、ポジティブな感情を生み出すことになります。ぜひ試してみてください。
1.嫌なことに対して、どう感じたか
最初に書き出す項目は、嫌なことに対して自分がどう感じたのか、心や体の変化を書き出します。小さな変化でもなんでも書き出してください。
イライラした気持ちになった。
顔が熱くなった。
血の気が引くほど手を握りしめていた。
こうした状態を感じたままに細かく書き出します。これによって、自分の状態が客観視できる準備のひとつ目の段階が整います。
2.嫌なことの原因
次に書くのは、嫌なことの原因です。
何が起きて気持ちを乱されたのか、嫌な気持ちを抱いたのかを詳しく書きます。また、どうしてその気持ちを抱いたのか、自分の気持ちを深く探って、それも書き出してみてください。
イライラした怒りの感情は、はっきりしているようで何に対して向けられているのか、理解できていないことがあります。あなたが何をどう感じたのか、どうしてそう感じたのかを言葉にしてみると、自分を客観視するふたつ目の段階が整います。
3.それを回避・解決する方法
ここまでの二つは主観的に書き出していましたが、最後は客観的な視点で書き出します。こうすることで感情の中に埋もれてしまっていた自分を掘り起こし、嫌な出来事から抜け出す思考に繋がっていきます。
最後は、嫌なことを回避したり、解決したり、そこで受けたストレスを解消するにはどうすればいいのか、具体的な方法を考えて書き出します。
今のあなたが考えられる範囲で構いません。必ず解決できる方法やこれなら絶対大丈夫という唯一絶対を書き出そうとしなくて大丈夫です。
問題の解決は『考えて・試して・再び考える』の連続です。最初から正解は見つからないし、毎回同じ方法が合うとは限りません。その都度、考えていかなければなりません。
イライラした気持ちを解消するには、何をしますか?
嫌なことの原因となったものに対して、今後はどんな対応をしていきますか?
これからも同じ嫌なことを経験しない為に、回避するにはどうしますか?
あなたの考えを形にしてみましょう。そして、それを行動に移し、どういう結果になるかを観察して、今後の行動に繋げていってください。
抑圧しない心のケアを
物事を人のせいにしては、自身を成長させることはできません。そして、嫌なことを忘れようと心の奥底にしまい込んでも、心にとっては大きなストレスとなってしまい、結果的に心を病んでしまうことにも。
嫉妬や羨望は持ってはいけない感情として考えられてしまいやすいんですが、そもそも感情を抑制するのは不可能ですよね。持ちたくない・持ってはいけないと考えている感情を隠そうとするほど、心は歪んでいってしまいます。
生まれた感情を抑圧せず、その感情を成長への活力に繋げることができれば、感情はあなたの味方になり、あなたの成長を助けてくれます。
そうした捉え方ができるように、今回の三つのステップを試してみてください。
嫌なことに向かい合うのは、最初は抵抗があるでしょう。けれど、それに向き合えたら、悩みをいつまでも引きずることは少なくなっていくはずです。
日常的なストレスを小さくし、成長しながら心をケアする方法を獲得しましょう。
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