周りが敵に見える時は心が臨戦態勢な状態。臨戦態勢だとストレスが増大する

周りから何か言われた時、異常にピリピリとしたり、深読みしてイライラしたりすることはありませんか?
その状態、心が臨戦態勢に入っています。

心が臨戦態勢に入っていると、日常のストレスは増大し、ちょっとしたことでも大爆発してしまいかねません。
あなたの心は、臨戦態勢に入っていませんか?

目次

 

心の臨戦態勢は自己防衛の為

警戒するハリネズミの写真

人のちょっとした指摘にイライラしたり、深読みして落ち込んだり、なんだか自分自身でもピリピリしてるなと感じる時はありませんか?
その状態、心が臨戦態勢に入っています。

心が臨戦態勢に入っていると、周りが敵だらけに見えて、何を言われても反論しか浮かびません。注意や慰め、ご機嫌伺いの言葉であっても、信頼している人からの言葉であっても、全てが自分への攻撃にしか思えず、誰からも攻撃されていないのに心は傷だらけに。だから、傷つくのが辛くて怖くて自分を守ろうとし、余計に感情的になってしまいます。

こんな状態は普通ではありませんよね。けれど、いつでも誰でも陥ってしまう状態なんです。
心の臨戦態勢は、自分を守ろうとする自己防衛によって引き起こされます。元々は防御するつもりが、自分の置かれている状態が四面楚歌に見えてしまい、「自分を守るには攻撃するしかない」と無意識に思い込んでしまっているんです。

そんな心の臨戦態勢、どうやって始まるか知っていますか?
はじまりは小さな出来事です。ミスや失敗などで「自分はダメだな」と思った瞬間に、心は臨戦態勢に入ろうとします。まだこの段階では、周りに攻撃的になることも、自己否定することもありません。
ちょっとした「自分はダメだな」と思う回数が増えて積み重なると、まるで周りから「お前はダメな奴だ」と言われているような気になります。この段階で、心は臨戦態勢に入りました。

これ以上は心を傷つけられないように、防御する為に周りの考えを深読みし、悪い方へ悪い方へと思い込んでいきます。それは、悪い事が起こるとわかっていれば、それが実際に起きた時の心の傷は軽く済むからです。

心の臨戦態勢は、周りの人との関係性を悪くするだけでなく、自分自身にも大きなストレスを与え続けます。
それは波の連鎖のようなものです。ひとつの波は小さくても、いくつも小さな波が広がると、それは大きな波となって心に広がっていきますよね。
心に生まれる小さな不安や不満、それらひとつひとつは小さくても、ずっと心の中にいることで大きな不安や不満になっていきます。まさに波が重なって大きくなるように、小さな不安や不満も大きくなっていくんです。

では、臨戦態勢に入ってしまった心をどうやって解いたらいいんでしょうか?
臨戦態勢に入らないための心のケアは、どうすればいいんでしょうか?

 

1.ダメな自分を受け入れてあげて

自己否定は、自分のダメな部分、不出来な部分を受け入れられないことで起きます。
「できないなんて、ありえない」や「こんな事もできない自分じゃダメだ」などの思い込みが、自分自身を追い詰め、自己否定に走らせるんです。
こんな思い込みしていませんか?

ダメな部分も不出来な部分も、丸ごと全部であなた自身です。その部分だけを切り取って、良いところだけを寄せ集めていると、残された部分が重くのしかかってきます。

ダメだとは思わず、「できないだけ」なんだと考えてみてください。
「何でもできる人はいない」と考えてください。
あなたが、あなたの敵になってしまわないでください。

今を生きている。それだけで十分にあなたは凄いと、自分自身を言ってあげましょう。
自己否定の逆は、自己受容です。受け入れること、そのままの自分を受け入れることです。

 

2.人の気持ちを深読みしない

心が臨戦態勢に入っていると、人からの助言や指摘、慰めや心配の言葉なども全てが攻撃的に感じてしまいます。それは、相手の気持ちを深読みするからです。

例えば、仕事に忙殺されている状態のあなたが、周りから「大丈夫?終わりそう?」と声をかけられたら、普通は手伝ってもらえそうな雰囲気を感じて、相手に頼りますよね。頑張れそうなら「できそうだから大丈夫」と返します。

けれど、心が臨戦態勢に入っていると、相手の言葉がこう聞こえます。
「仕事が進んでいないように見えるけど、大丈夫?この程度も一人で終えられそうもない?」
とても攻撃的な言葉に聞こえますよね。相手はそんな気持ちは一切ないかもしれないのに、こんな風に受け取ってしまうんです。

そこで、あえて何も考えないでみてください。人が言った言葉の意味を深読みせず、何なら言った言葉を受け流してください。
人の気持ちは、その人がどうにかするものです。あなたが気を配り、どうにかするのは自分の気持ちだけです。意識を向けるのは、自分の気持ちの方へと向けましょう。助けてほしかったらそう言えばいいし、一人で頑張りたかったらそう言えばいい。

人が何を言うか、どんな気持ちを向けているかを考えるのではなく、あなたがどうしたいかを考えてみましょう。

 

3.空っぽになれる休みを

心をほぐすには、詰め込んだ気持ちを解きほぐせるようにリラックスできる状態にならないと、臨戦態勢を解くことはできません。余計なことを考えず、空っぽになれる休日を過ごしてみてください。

例えば、自然の中に身を置いて、ぼんやりと過ごしてみたり、運動をして体を動かしてみたり、心が晴れる休みの過ごし方をしましょう。
気持ちの向くままにやりたい事をやって、体から緊張を解き、心をリラックスさせていきます。無理に何もしないでいようとすることも、何かをしようとすることもありません。気が向くままにで大丈夫です。

ひとつだけ気を付けたいのは、心が臨戦態勢に入った原因から離れることです。
例えばそれが仕事なら、仕事のことは思い出さないようにして過ごしてください。時間が空いたからといって少しだけ仕事をしようとすると、それがどれだけ短い時間でも心の臨戦態勢をとくことはできなくなります。
休む時は休むことに集中しましょう。

 

自分に寛大になろう

紅葉の木漏れ日の写真

心が臨戦態勢に入るキッカケは、自分への否定や批判です。それが無くなるだけで、心は安心を得、安定した状態を維持しやすくなります。この考えは、心の病全般にいえることです。
けれど、長所も短所もあるとわかっていても、やっぱり長所ばかりを集めた見栄えの良い自分でいたいと願ってしまうものですよね。

ふと自分を否定してしまった時は、「そんな部分があってもいいよね」と否定した気持ちを訂正してあげてください。不出来な部分があっても、それが悪いわけじゃないことを、あなた自身が受け入れる言葉をかければ、心が無意識に自己否定をすることは減っていきます。

あなたを守るのも傷つけるのも、あなたの言動ひとつで変われます。
どうか自分に優しくしてあげてください。
心を強くするや鍛えるといった考えよりも、心が傷つかない選択をしてください。
あなたの心を守れるのは、あなただけです。

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