『思い込み』が対人関係を悪化させる。温かな対人関係を築く方法

人と仲良くなりたい。
良好な対人関係を築きたい。
そう強く願うほど、人との距離感や付き合い方を間違えてしまうことがあります。

それは、自分の中にある『思い込み』が関係しています。

目次

 

自分の『思い込み』で人を見ている

木の写真

人は誰でも、自分自身の中にある『思い込み』によって、目の前に起きる出来事や人の内面を判断しようとしています。その『思い込み』はこれまでの経験から得てきた答えなので、自分自身にとって絶対の法則のように思っているものです。

人は、ひとりひとりが違う価値観を持っていますよね。思い込みも、人それぞれ違います。
つまり、誰でも自分勝手な思い込みによって、人を判断し、決めつけているということになりますね。

そんな思い込みで人を判断して、果たして良好な対人関係を築けるでしょうか?

「同じ趣味の友達がほしい」と思った時、あなたの前に同じ趣味の人達がいた時、あなたは誰と友達になりたいと思いますか?
自分と近い年齢、同じ性別、話しやすそうな雰囲気を持った人など、様々な条件があなたの中で駆け巡り、条件に一番多く一致した人を選ぶのではないでしょうか。
その条件こそが、あなたの『思い込み』です。

例えば、「声が小さい人は暗い性格」や「いつも笑顔な人は優しい」など、人の一部や肩書を見て、その人はこうだろうというものが『思い込み』による勝手な決めつけです。
この『思い込み』が、対人関係を難しくさせている一因なのです。

思い込みは、自分の経験によってつくり上げられた決めつけでしかありません。自分の目で見える範囲の外にも世界は広がっています。思い込みに当てはまらないものなんて、いくらでも存在しています。

自分の中にある思い込みで人を決めつけていると、その人が自分の思い込みとは違う行動を見せた時に、強く拒否反応を示す場合があります。
「あなたはそんな事をする人じゃない」や「あなたらしくない」といった言葉を、遠慮なく相手にぶつけてしまうでしょう。
そんな言葉をぶつけられた相手は、「自分を受け入れてくれる気持ちはないんだ」と、逆にあなたに対して不信感を募らせていきます。

人に対しての『思い込み』は捨ててみませんか?
『思い込み』はない方が、相手のことを真っ直ぐに見ることができます。それができれば、温かな対人関係を築くのは難しくは無くなるはずです。

『思い込み』を捨てる為に、次の三つを試してみてください。
自分の行動を変えることによって、人との関係を変えていきましょう。

 

1.『思い込み』を捨てる

まずは、自分がどんな思い込みを持っているのか、それに気がついてみてください。
「自分には思い込みなんてない」と思っている人でも、人に対するイメージの枠があります。それを書き出してみてください。

例えば、次のように考えてみましょう。

  1. 声が小さい人をどう思う?
  2. 目線を合わせない人をどう思う?
  3. 挨拶を返さない人をどう思う?

人の特徴や行動に対して、自分がどう思うか。その中に『思い込み』があります。

人の行動は、その人なりの考えがあっての結果です。それが他の人に理解されない場合に、言い合いやケンカになってしまうことがあります。
けれど、どうしてそういう行動をとったのかという理由を知ると、ほとんどの人が理解し、その行動に対して何も言わなくなります。

『思い込み』があることで、人を色眼鏡で見ていることに気がついてください。
その『思い込み』は、自分が都合のいいようにつくり上げたものであることを知りましょう。

 

2.人の問題に手も口も出さない

人への思い込みがあるとわかったら、良好な対人関係を築く一歩を踏み出しませた。では、次は、人と距離を置きましょう。

人への思い込みがあると、ついつい人の問題に口を出したり、手を貸したりしたくなってしまいます。自分では相手を支えよう、助けようとしているだけかもしれませんが、人の問題に頼まれてもいないのに、手も口も出してはいけません。それでは、相手に干渉しすぎています。

親が小さな子供に対して、「まだ小さいから自分では何もできないだろう」という思い込みを持っているとしたら、子供に対して何でも先回りしてやってあげるでしょう。
けれど、それは子供が挑戦し、失敗や成功する経験、自分で解決する思考力を養う場を失わせることになります。子供にとってみれば、自分がやりたいことを邪魔され続けるので、親子といえども良好な対人関係とはいえません。

人の問題には、手も口も出さずに見守りましょう。
本人から助けを求められた時は、自分に余裕があれば、助けることがその人の為になると思えば、手を貸したり助言をしたりしましょう。
適度な距離感、それが重要です。

 

3.人の価値観を認める

『思い込み』があると、その思い込みから外れた行動をとられた場合に、強い拒否反応を示してしまうと書きました。それはつまり、相手のことを受け入れていないということです。自分にとって都合のいい人でいてほしいという考えが、奥底にあるのです。
そんな『思い込み』を捨てたら、次にするのは『認める』ことです。

人にはそれぞれ違う価値観があります。何が良い悪いではなく、ただ違うということを理解していますか?

人と違う価値観を持っている。それは当たり前のことですね。
自分と人は違う。誰一人として同じ人はいないのだから、全員が違う価値観を持っていて当たり前なのです。

けれど、人は自分に近い存在、似ている存在に惹かれます。
最初は自分と同じと思っていた人に、実は違う部分があると、それを認めることがとても難しいのです。

その気持ちは、あなたが感じた本当の気持ち。それを否定する必要はありません。
ただ、相手の価値観を認める為の時間を持つように心がけてみてください。

その場で反射的に、相手の価値観を否定する言葉を吐き出さなければ、上出来です。あとは時間をかけて、認めていきましょう。

人は、どう感じるかはコントロールできなくても、どう行動するかはコントロールできます。

 

良い関係を深めよう

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対人関係は、お互いが手を伸ばしあって繋がる細い糸のようなものです。片方からだけ手を伸ばしても、相手とは繋がれませんよね。自分が手を離せば、相手との繋がりは簡単に切れてしまいます。
人と人が、お互いに思い合って繋がれているということは、それだけでも奇跡の繋がりではないでしょうか。

そんな人との繋がりを、自分だけの思い込みでダメにしてしまうのは、悲しいですよね。

人を色眼鏡で見ない。
人の問題にても口も出さない。
人の価値観を認める。

たった三つのことだけできれば、人との関係は大きく変わります。
それは、温かなぬくもりと優しさで繋がれる関係です。

お互いにとって心地良い関係を深めていきましょう。
その為に、思い込みを捨て、近すぎない適度な距離感を保ちましょう。

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