人を信じてみたいけれど、やっぱり信じられない。
その気持ちは、どうして引き起こされてしまうのか知っていますか？
自分の内面と向き合うと、気付かなかった自分の本音を知ることができます。
人を信じられない気持ちの奥底にある本音を、見つけてみませんか？
目次
『信用』するから疑う
人付き合いが下手だと感じている人は、人付き合いが上手な人と何が違っていると思いますか？
生来の性格が違うから？
人望があるから？
スタイルや顔立ちが良いから？
そのどれもが違います。
人付き合いが上手な人は、人を信頼し、両者の間で信頼関係が築けています。
初対面の人を全面的に信頼できる人はいないでしょう。誰もが知らない人を信じきることはできません。
けれど、ある程度の信頼がなければ、良好な対人関係は築けないのです。
ここで一つ質問です。
『信用』と『信頼』の違いを知っていますか？
信用と信頼。言葉は似ていますが、意味は全く違います。
信用とは、過去の実績や行動をもとに相手を評価した結果に生まれるものです。第三者が見てもわかる確実な実績があって初めて成立します。
信頼とは、その人自身への評価の結果に生まれるものです。実績は関係なく、人柄や考え方などが判断材料となります。信頼も過去の行動という実績から評価されますが、不確かな状況であっても「この人を信頼する」といった未来への期待も含まれるものでもあります。
あなたは人を信用していますか？信頼していますか？
人を信用で見ていると、不確かな状況では信じられないという疑いの目を常に持っている状態です。特に、未来は誰にとっても不確かなもので、確実性はゼロに等しいですよね。そのような状況では、信用で人を見ている人は相手を信じられなくなり、疑う気持ちはより強くなってしまいます。
人付き合いが下手な人ほど、数値化できる過去の実績に縋り、「前はこうだったから大丈夫だろう」と自分を安心させようとします。それは相手を信じる為ではなく、自分を納得し安心させる為のもの。
けれど、その『信用』は常に相手を疑っています。
相手を思わない関係性が、良好であるはずがありません。
心を開かないメリットは何？
どうして人を信頼できないのでしょうか？
そこには、自分を守ろうとする強固な気持ちが存在していることが考えられます。
人を信じたばかりに騙されたり、裏切られたりした経験がある人ほど、自分を晒すことを恐れます。そうすると、自分を守る為に人と距離を取ろうとし、信頼関係を築く距離まで近づくことができません。もしくは、自分を過度に飾り立て、見栄えを良くしてからでないと人と接することができません。
けれど、そのままでは誰とも深く付き合うことができなくなってしまいます。
飾らない自分でいれば、人から傷つけられることは少なくなります。たとえ傷つけられても、飾り立てた自分だから深くは傷つかなくて済みます。
その代償は、誰とも心を開いて本音を話せない表面上の関係しか気づけないということ。
人と接して、傷つくかもしれないことを恐れていませんか？
裏切られたり騙されたりして、悲しむかもしれないことを怖がっていませんか？
全てを曝け出す必要はありませんが、信頼関係を築ける程度にはお互いに心を開かねば、関係を築いていくことはできません。
あなたが心を開かないメリットは、なんでしょうか？
何の為に、人を疑っているのでしょうか？
もし、人と信頼関係で結ばれたいと思う気持ちがあるなら、今こそ変わる時です。
今までと違う選択をしてみてください。
飾らない自分を曝け出し、人と接してみてください。
そうすることで、今までと違った対人関係を築けていくかもしれません。
失敗もあるでしょう。思ったように進めないこともあるでしょう。人との関係は、一朝一夕では築き上げられません。時間をかけて、ゆっくりと心を開きながら、少しずつ信頼を築き上げていきませんか？
人と向き合う時は自然体がいい
自分を強固な鎧で飾り立てていれば、傷つくことから回避できますが、人と深く付き合うことができなくなります。
鎧を捨て、自然体で人と接すれば、人と近づき、深く関わりを持つことができますが、傷つく可能性があります。
あなたはどちらを選びますか？
人生の悩みの大半は、『人』に関係しています。人がいるから悩みは尽きませんが、人がいなければ優しさも温もりも知ることができません。
孤独な人生は、とても寂しいです。寂しさは心に暗い影を落とし、楽しみも喜びも消し去ってしまいます。
人と接する楽しさを、人と笑い合える喜びを感じてみませんか？
その為には、自然体で接してみるだけ。
鎧で飾らない自分で立つだけで、人との接し方は違ったものになるでしょう。いつもよりも怖く感じるかもしれません。それでも、人との距離はいつもよりも近く感じられるでしょう。
その近さは信頼を結ぶ距離になり、信頼を束ねていけば、安心できる場所となります。
自然体でいられる関係。
鎧で強固に守らないでいられる関係。
大切な人とは、そういう関係を築き上げてみてください。
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