気を付けよう!気を付けよう!と注意を払っているはずなのに、なぜか注意していたはずのミスをしてしまうこと、ありませんか?
それは意識する方向がミスする方へと向いているせいかもしれません。
目次
意識しすぎるとミスをする理由
ミスをしたくないのは誰もが思うことですよね。ミスしたら恥ずかしい、人に迷惑をかけるなど、色々と考えてミスしないようにと気を払います。それなのに、行動するとなぜかミスをしてしまいます。
確実にミスをしない為に、チェックシートを作成したり、ダブルチェックをしたり、指差し声出し確認をしたりしてみても、回数こそ減ってもなぜかミスはなくなりません。
その内に、ミスすることにばかり注意が払われて、パフォーマンスが下がってしまったり、自己否定してしまったり、散々な目に遭うことは少なくないでしょう。
こんな風に、ミスしないようにいくら注意してもミスしてしまうのは、どうしてだと思いますか?注意するべきやり方が間違っていたのでしょうか?もっとチェックを厳しくすべきだったのでしょうか?
実はミスしやすい方向へと、意識が向いていることが大きなポイントになります。どういうことか、具体的に2つご紹介します。
1.否定語の注意はミスを誘発する
人がミスを繰り返してしまうのは、ミスするイメージを膨らませ、意識がミスする方へと誘導されていることが、ひとつの原因としてあげられます。まるで、自分で自分に落とし穴を用意しているみたいですよね。
例えば、小さな子供に注意をするお母さんは、よくこんな風に言っていますよね。
「~しちゃダメ」
「~は止めて」
行動を否定する言葉で注意をしますが、実際に子供は注意されたことと真逆に動いてしまう場合が多いです。それはなぜか?
子供は否定語を理解するのが難しいからなんです。
否定語は、『~をしてはいけない』という風に行動を否定した言い方です。この言い方だと、先に示した行動の方に意識が向いてしまい、『してはいけない』という否定の方まで気が回らなくなってしまうからだと言われています。
しかし、それは子供の話。大人ならば否定語を理解することは難しくありません。難しくはありませんが、脳に残ってしまうので注意がミスの方へと向いてしまうんです。
子供と大人じゃ違うと思うなら、もうひとつ例えを出してみますね。
「青いボールをイメージしないでください」
こう言われたり、この文章を読んだ時に、頭には青いボールがイメージされませんでしたか?大人になっても、否定語はやっぱり難しいですよね。
2.意識する方向を変える
やってはダメなことを意識すると、ついやってしまいます。なぜなら意識がそちらに向いているから。であれば、意識の向ける方向を変えたら、ミスする回数はぐっと減ると思いませんか?
一度ミスしたら、そのミスがなぜ起きてしまったのか原因を探します。原因が解ったら、次はそのミスをしないように行動を変えますね。
その時にこう考えて行動を変えてみてください。
ミスしないように注意する・チェックするのではなく、ミスを回避した行動を意識する。
否定語による注意ではなく、肯定語による行動の改善をするということです。わかりやすく例えてみましょう。
データの入力作業をしている人が、同じようなところで入力間違いをしてしまっています。
入力間違いの原因は、もとになるデータの列を読み間違えているせいだとわかりました。
ミスを減らす為の改善方法は、列を読み間違えない為に入力している列に定規などを置き、入力を終えた行をペンで線を引いて、列を読み間違えないようにすること。
これにより、ミスしないように気を付けなければ、と余計な緊張を抱えることなく、ミスを減らしていけますね。
絶対ミスをしないはありえない
真面目な性格の人ほど、自分のミスを許すことはできません。ミスすることで周りの人達に迷惑がかかると知っているから。ですが、そうして視野が狭まるほどに緊張してしまっては、ミスする方へと意識が向きやすくなってしまいます。
やってはいけないことよりも、やるべきことに意識を向けるようにしてみてください。入りすぎた力が抜けるほど、意識する方向をコントロールしやすくなります。
最後に、人は誰でも一度のミスもなく生きていることはありません。大なり小なり、誰でもミスをして、それを正して生きています。
間違えたら、素直に認めて謝ればいいんです。あなたが誠実に行動した結果のミスであれば、誰も怒ったりはしません。周りの人達に迷惑をかけたと思うなら、次に行動を示せる時に正していけばいいんです。
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