周りの人に「〜してほしいな」や「当然〜してくれるよね?」と期待していませんか?
その『期待』を持っている限り、対人関係で幸せは訪れませんよ。
目次
『期待』は失望になりやすい
「やってくれて当たり前」
そんなことがあると思いますか?
自分に対して、人が都合良く動いてくれるだろうと期待していると、それが無意識であっても対人関係に失望しやすくなってしまいますよ。
よく「人に期待しない方が良い」と聞きますが、なんだか冷たい印象を受ける言葉だと、敬遠していませんか?
この言葉には、対人関係における重要な意味が含まれています。
例えば、お客様は神様だという言葉が浸透している日本では、海外に比べると小さなお店でも接客レベルが高いとされていますね。しかし、そんな高い接客レベルを守る為に、お店の店員さんはお客様の要望には絶対服従しなければならないでしょうか?
そんなことはありませんよね。店員さんはサービスや商品を提供する役割を担っているだけで、お客様の要望には、それが叶えられる程度であれば店員さんの優しさによって叶えられているだけに過ぎません。
心の底からの笑顔を向けられて当然。
仕草ひとつとっても三つ星ホテル並みの接客を街中のお店でも受けられて当然。
自分は丁寧に扱われて当然。
そんな風に考えていると、ついつい周囲のどんな人に対しても無意識に『期待』が高まります。なぜなら『当然』だと思っているから。
しかし、このような『期待』を人に向けてしまっているせいで、嫌な出来事によく遭遇していませんか?
「〜して当たり前」や「〜やるべき」との固定観念や思い込みを持つと、人への期待が高まります。自分の信じた常識は、世界中の誰もが従うべき常識だと思い込んでいるからです。
しかし、現実には人それぞれの常識があり正義があり、それがぶつかり合って妥協点を見つけ、衝突しないように気をつけあっています。
あなたの中の、そんな『期待』を手放しませんか?
『当然』と思い込んでいる『自分の中だけの常識』を手放しませんか?
そうすれば、もっと対人関係で感謝と幸せな出来事が増えていきますよ。
気を付けるポイントは三つです。
次の三つを、人と接する時に意識してみましょう。
1.思い込みを手放そう
自分の中で『当然』と思っていること、『常識』と思っていることはありませんか?先ほどの例題で取り上げたように、「〜されて当たり前」と人の行動に制限をかけていたら、それはあなたの中の思い込みに過ぎません。
誰だって、自分以外の誰かから支配されているのではなく、自分の意思によって行動を選択し、決断する自由を持っています。
丁寧に扱われたいのであれば、そう扱われる人であるよう自分自身の立ち居振る舞いを変えることで、自然と周りがそう扱ってくれるでしょう。
自分の立ち居振る舞いを変えずに、相手に強制しようとするだけの考えでは、誰からも大切に扱われることはありません。
自分の中の常識は、成長していく中で得た経験によって培われていきます。
自分の行動、そして人の行動を制限してしまうような『常識』は楽な生き方には不要です。さっさと手放して、楽になりましょう。
2.やってもらえたら奇跡
人の行動を本人以外が制限することはできません。その人の行動は、その人によって選ばれ、決断されるものです。
ということは、誰かに優しくしてもらえたり、助けてもらえたりしたら、それは奇跡だと思いましょう。
自分自身が大変な時、誰かから優しくされたり助けてもらえたら嬉しいですよね。その『嬉しい』は、あなたを見ていた周囲の誰かが、「あなたを助けてあげたいな」と思って行動を選択してくれた結果に得られた喜びです。
誰かに支配や操作されたわけでもなく、その人の意思によって誰かを喜ばせてあげられる、その相手があなたであることは、何百万分の1の奇跡です。
そう思うと、その人が行動してくれたことが、より嬉しく感じますよね。
3.感謝して自分の行動に繋げる
せっかくの奇跡ですから、その喜びを連鎖していきましょう。
あなたがもらった喜びを、他の人にも分けてあげたら、きっとその優しい奇跡は繋がって広がって、もっともっとたくさんの人の喜びへとなっていけます。
とある古い映画で、人に優しくされたら、その相手に優しさを返すのではなく、その人以外の三人に優しくすれば、ひとつの優しさからもっとたくさんの優しさが広がっていく。というお話がありました。
小さな善行。日常の中のちょっとした良いこと。たったそれだけで、自分の中の幸福度は高められ、あなたの周りにいる人も幸せを感じ取れて、幸せは連鎖するように広がっていきます。
あなたがその連鎖のひとつとなるように、優しさを誰かに分け与えてみてください。
それはきっと、その人から更に多くの人へと広がっていくでしょうから。
感謝の連鎖が幸せをつなげていく
人は都合の良いようにしか世界を見れません。
だからといって、自分の都合の良いように世界が回ることはなく、不都合な部分は不運な出来事として返ってきます。
不運な出来事が多いと感じたら、あなたの中にある『常識』を疑ってみてください。
都合良く解釈して、都合良く自分の常識を周りに押し付けていないでしょうか?
自分だけが楽できるように、自分の辛さや苦しさを周りに押し付けていないでしょうか?
人は、生きていれば必ず周りに迷惑をかけてしまうもの。
自分も迷惑をかけてしまうのだから、周りから迷惑をかけられるのも当たり前と考えてみてください。
そうすれば、自分にだけ都合の良かった『常識』が少しだけ変化していきます。
少しずつ変わっていきましょう。
人は思い描いたように変われます。
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