ついやってしまっていませんか?『人生をダメにする行為や思考』
人に対して「やってはいけない」と思いつつも、無意識な行動を制御するのは難しいですよね。
普段の行動を振り返り、危険な五つの行為・思考をやっていないか確認してみましょう。
目次
ついやってしまいがちなダメ行為・思考
癖となってしまった行為や思考は、自分ではなかなか気付くことができません。しかし、周りにも悪影響を及ぼす癖を放置すれば、人との関係を壊し、孤立を引き起こしてしまいかねません。
人の行動のほとんどは、無意識で行われます。日常の中で習慣となった行動は、意識せずとも自然と体が動きますが、その中に人を不快にさせる行為や思考はないでしょうか?
今回は、『人生をダメにする行為・思考』の中でも、ついやってしまいがちな五つを取り上げました。
自分自身の普段の行動や思考を振り返り、人を不快に、自分の人生をもダメにしてしまう行為や思考をしていないか、確認してみましょう。
1.マウンティングで自尊心を保つ
マウンティングは刺激的な快楽そのものです。マウンティングをすると、一時的に『自分は無敵』だと思い込み、相手を格下と位置付けることで満足感を得ます。人の上に立ち、人を支配した気になれる。それはまさに快楽ですね。
しかし、マウンティングによって自尊心を保とうとすると、当たり前ですがマウンティングされた人にとっては面白くありません。人の前で自分を下げようとする言動をされて、嬉しい気持ちになる人はいませんからね。
ただ、人は気付かずに会話の中でマウンティングをしていることが多々あります。
勤めている企業のネームバリュー、住んでいる地域、家の造り、家族の所属している学校や職場など、ありとあらゆるものがマンティングの対象となり、ふと自分の心を慰める為に、嬉しそうに話す相手の花をへし折ってやりたい衝動から「私の方は〜」と話し始めてしまうのです。
マウンティングをする人の周りからは、どんどん人がいなくなります。それも優しい人からいなくなり、残るのは同じマウンティングをする人やエナジーバンパイアのような『人を自分の踏み台にしよう』と考える人ばかりです。
2.悪口でストレス解消する
悪口でのストレス解消は、自分自身に対しての悪影響が強すぎます。愚痴を言うのならば、やり方さえ間違えなければ悪影響はありませんが、人の悪口には悪影響しかありません。
問題点は二つあります。
良好な対人関係が築けなくなること、自己否定癖や自己肯定感を下げてしまうことです。
まずは対人関係から解説します。
悪口を言っていると、その場では楽しい会話をしているかのような気持ちになりますよね。けれど、悪口を言って楽しいのは『その場かぎり』です。
その場を離れた瞬間に、その輪にいた誰かが他の場で『あなたの悪口を言っているかもしれない』と、疑心暗鬼になれば、信頼で結ばれる良好な関係を築けるはずもありません。
そして、悪口を言う人の多くは「隠れて言っているから気付かれていない」と思っていますが、人の口に戸は立てられないと昔から言われているように、秘密の話ほど外に漏れてしまうものです。
そうなれば、あなたには「人のことを悪く言う人」や「人を欠点でしか捉えられない人」と評価され、周りからも距離を置かれることになるでしょう。
3.自分の意見が正しい
自分と意見が食い違う人がいたら、その人のことを「頭がおかしい」と考えていたら、それは危険な思考です。
全く同じ人は世界のどこにも存在しません。遺伝的に近しい体を持つ双子でさえもそれぞれの自我を持っています。
それなのに、自分と意見が食い違っただけで相手の意見や相手の思考そのもの、果ては人格までも疑ってしまうのは、相手を対等な人として見ていない証拠とも言えるでしょう。
育ってきた環境、これまでの経験などから、価値観は人の数ほどあるものです。もし、相手の意見を受け入れずに即否定するような言葉を発すれば、周りからはあなたの方が「残念な人」として見られてしまいます。
多様性を受け入れられない、差別をする、視野が狭いなどと捉えられ、あなたを見る周りの目はガラリと変わってしまうでしょう。
4.妥協を許さない
組織に所属すると、その組織を効率よく運営する為のルールや規則を守るように教えられますね。学校や職場でも、挨拶のやり方から休憩時間の過ごし方、相談のやり方などに細かなルールが設けられていでしょう。そのルール一つ一つをきっちり守り、僅かな妥協も許さない姿勢は、人との関係を壊してしまいかねません。
例えば、「始業時間30分前には出勤するべき」と言う暗黙のルールがあった職場では、ほとんどの人がそのルールを守りますが、一部の人はそれを守らずに5分前や時間ギリギリになって出勤することもしばしばです。
ルールを守らない相手に「ルールだから守らないといけません」と伝えたところで、改善するケースは稀ですよね。そうなると、その人との間で何度も衝突が繰り返され、大したことでもないのに大きな問題に発展してしまいます。
たとえ相手が遅く出勤する理由があったとしても、「ルールや規則は絶対だ」という思い込みを手放さない限り、衝突はなくなりません。なぜなら、「原因がわかっているなら、その上でルールを守れるように行動したらいい」と考えるからです。
妥協を許さない人にとって、ルールや規則は絶対守るべきもので、「守れない」ことの方が意味不明なのです。
ルールや規則は、組織運営を効率良くする為の一つの手段でしかありません。命をかけて守るものではなく、そのルールや規則が組織に合わなくなってきたのならば、組織や人に合わせて変えていくものですね。
ひとつの考えに固執し、妥協を許せなくなると、人との衝突や諍いが増え、心労は増していくばかりです。
5.人を支配しようとする
支配と聞くと独裁政治のような大事に感じるかもしれませんが、人への支配欲は誰にでも存在するものです。そして、日常の小さな場面で繰り返し行われています。
例えば、親が子供に「大人しくしないと置いていくよ」と言い聞かせるのは、子供を恐怖で支配して自分の思う行動を取らせようとする行為です。このような行為は、対等な友人関係でもよく見かけられます。まるでカースト制度があるかのような縦割りの関係によって、トップの言葉は絶対かのように言動を制限されるなど。
逆に、自分がコミュニティの中の1番の弱者であることを示し、周囲から優しさを引き出そうとする逆の支配関係もあります。
支配の多くは、自分の感情をぶつけることで相手を自分の思い通りに動かそうとします。
急に不機嫌になったり、笑顔を向けたり、感情の起伏が激しくなっていませんか?
自分の感情に合わせて、相手が一喜一憂するのを楽しんでいませんか?
人は、自分の安全や安心のためならば、無意識に人を踏みつけていることもあります。
人との関わりは人生を変える
人生が面白くない、喜びを感じない、楽しくないと思う個別の原因は様々ですが、大半の問題は自己の内面と対人関係に集約されます。
この世界に生きていて、人と繋がりを持たずに生きるのは耐えられるものではありません。
何よりも、人との繋がりの中でコミュニティに貢献する充足感は、人生における大きな喜びのひとつです。
ついやってしまいがちな行為や思考を手放し、人との関わり方を変えてみませんか?
あなたが変わることで、周りの人もあなたへの態度を変えることになるでしょう。それは、あなたの世界が一変することと同じです。
人との関わりが喜びとなるように。
あなたの行動を変えてみましょう。
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