ドーパミンは『悪者』ではない！ドーパミンの3つの素敵な効果！

2022/09/02

脳内麻薬とも称されるドーパミンは、心身に悪影響を及ぼすと一躍有名になりましたが、ドーパミンは元々体内で自然と分泌される神経伝達物質なので、単純にその存在が悪者とは言い切れません。
ドーパミン本来の良い効果、その効果を得るためにドーパミンを増やす方法をご紹介します。

心身に害ではない？ドーパミンの間違った認識

報酬系ホルモンや脳内麻薬とも称されるドーパミンは、メンタルケアの分野では悪者にされがちですが、元々は人の体内で自然と生成される物質なので、悪い影響ばかりを及ぼすものではないのです。

ドーパミンには、物事への意欲や集中力を増したり、喜びや快楽といった幸福感を得られる感情を引き起こしたりするなどの作用があり、人の様々な心の機能に働きかけています。

メンタルケアの分野でドーパミンが悪影響と言われるのは、過剰に分泌されてしまうケースに対してです。
主に快楽を得ることで過剰分泌されやすいのですが、それは現代の人の生活習慣や行動習慣によって引き起こされているだけなので、自分の生活習慣や行動習慣を見直すだけで過剰分泌は避けられます。

そうは言っても、快楽を我慢するのは困難ですよね。楽な道があれば、そちらへ行きたくなるし、辛さから逃避する手段として快楽を欲することもあります。

ここでは改めて、ドーパミンの良い効果と、ドーパミンを増やす方法をご紹介します。
正しく作用する体内の働きは、きっとあなたの役に立ち、あなたの行動を支えてくれるはずです。

１．ドーパミンの3つの素敵な効果

まずは、ドーパミンが正常に分泌されていた場合の素敵な効果をご紹介します。
ドーパミンは報酬系ホルモンや脳内麻薬と言われるほどの効果を持ちますが、正常に分泌されていた場合には、次の三つの効果を得られます。

ポジティブになる
集中力が上がる
意欲的になる

気分が盛り上がり、「何でもできそう！」という全能感のようなポジティブさを得る人もいます。ポジティブになると、悩みに囚われることなく活動的になり、作業効率なども向上します。

続いては、集中力の上昇です。これはよく聞く効果ではないでしょうか。
ドーパミンが分泌されると、集中力が増し、一時的に痛みや空腹感などの感覚を忘れるほど作業に没頭することが可能になります。程度の差は人によって異なりますが、深く集中できる人は水を飲むことすらも忘れてしまうようです。

意欲的な行動を支えているのも、ドーパミンの効果によるものです。
ドーパミンは喜びや快楽など、幸せを感じる感情にも働きかけています。それにより、新しいことへの挑戦や気になっていることを始めてみるなど、意欲的な行動にも繋がりやすいのです。

２．ドーパミンを増やす単純な方法

次はドーパミンを増やす単純な方法をご紹介します。
ドーパミンは、脳から分泌される神経伝達物質です。脳に効果的な刺激を与えることによって、ドーパミンを分泌させることができます。ここでは、おすすめの三つの方法をご紹介します。

目標を達成する
元になる栄養を摂取する
新鮮な刺激を与える

小さくても良いので、目標を立てて達成すると、ドーパミンが分泌されます。目の前にゴールがある状況とゴールしたら得られる利益がわかっていると、ドーパミンが分泌されやすくなるのです。
また、自分が考え行動し、臨んだ結果を掴み取ったという経験は自信を裏付ける実績ともなるので、次々に行動する力が湧いてきます。

続いては食事の面から一つご紹介します。ドーパミンはタンパク質を材料として作られるので、良質なタンパク質を摂取するように心がけましょう。例えば、牛肉や豚肉、大豆などです。
ただし、過剰な量の摂取や一度にまとめての摂取は消化機能に負担をかけてしまうので、効率的とは言えません。あくまでも適切な食事量の範囲とタイミングで、美味しく食べることを前提にしてみてください。

最後は、新しいことへ挑戦するのもドーパミンを増やしてくれます。
例えば、行ったことのない場所を旅してみたり、新しい服を着て外出したり、そんな小さな変化でも構いません。脳が今までにない新しい刺激を受けるという状況が重要です。