逃げることは悪くない。増え続けるストレスから逃げよう

日頃、どんなストレスに晒されているかを意識したことはありますか?
満員電車での通勤、道で怒鳴り合う見知らぬ人達、周囲から過剰な叱責など、私達はとても多くのストレスに晒されています。その全てを、余すことなく受け止めていたら、心は簡単に壊れてしまうと思いませんか?

目次

 

真面目な人ほどストレスから逃げない

花瓶の写真

現代社会は、ストレス過多と言われていますね。学校、職場、家庭など、どこにいてもストレスが付いてきます。完全にストレスから逃げるには、無人島に一人逃げ込むしかないかも?けれど、それもまた孤独というストレスが付いて回りますね。

あなたはこんな風に思ったことはありますか?
「ストレスを上手に解消できる人になれたら」
こんな風に考えるのは、真面目な気質の人が多いようです。『ストレスを受け止める』という選択をして、その受け止めたストレスをどう解消しようかと考えているのですから。

誠実な人、真面目な人、几帳面な人。そんな人達ほど、ストレスを真正面から受け止めようとして、そのストレスに押し潰されてしまっているように感じます。真面目だからこそ、手を抜くことができず、几帳面だからこそ、すべてを受け止めようとしてしまう。ストレスの中には、自分を成長させてくれるストレスも確かにあります。けれど、自分を潰そうとするストレスを真っ直ぐに受け止める必要が、本当にあるんでしょうか?

 

『逃げることは悪』という考え

空き教室の写真

古い固定観念は、簡単に塗り変えられることはできませんね。昔から、日本では『我慢は美徳』とされてきました。人知れず耐えること、文句を口にせず、苦しいと口にせず、耐えて耐えて耐え抜いてこそ正しい人だという風に。
この考え方では、耐え抜けない人は脱落するしかありません。世界から取り残されても、できない方が悪いという考えは、おかしいですよね。

学校では、こんな言葉をよく耳にします。
「我慢しないと何にもできない大人になるよ」
「できるまで、教えてもらったやり方をやらなきゃダメ」

社会では、こんな言葉をよく耳にします。
「社会人なんだから当たり前」
「今は良い時代になったんだから、これくらい我慢して当然」

どれも相手に我慢を強いる言葉です。このやり方、このルール、このストレスを受け止めることは正義だから、それが嫌だという方が間違っていると主張し、相手が壊れようがどうなろうが、ただただストレスを受け止めさせます。
「それはおかしい」と気付いた人がいても、集団圧力でそれを押し潰そうとします。

これは正しいと思いますか?私は正しいとは思いません。
人にはそれぞれストレスの受け止め方があり、その程度には違いがあります。同じストレスを受けても平気な人もいれば致命的なダメージを受ける人もいます。それを同じストレスだからと、ダメージを受けた人がおかしいとすること自体が、おかしい事ではないでしょうか。

 

ストレスの受け止め方

ノートパソコンに向かう猫の写真

ストレス社会といわれる現代で、私達はそれぞれにストレスの受け止め方を体得しなければなりません。誰かが教えてくれるのを待っていたら、その前に受けたストレスで大きなダメージを受けてしまいます。

ものは試しです。まずはやってみて、試してみて、自分はどうストレスと関わればいいのかを理解していきましょう。
これからご紹介する3つの方法は、ひとつの参考情報として試してみてもらいたいものです。ほんの少し、考え方や受け止め方を変えるだけで、ストレスを軽くすることはできます。そうすることが悪いことのように感じなくていいんです。嫌なストレスからは逃げていいんです。強すぎるストレスに立ち向かうことなんてないと知ってください。

 

1.ストレスを数値化する

ストレスがどれくらい自分に強いダメージを与えているのか、客観視してみましょう。その為に行うのは、ストレスの数値化です。

0~10までの段階を作り、受けたストレスがどれくらいかチェックしていきます。
あとから見返せるように、ノートやメモ帳に書いていってください。スマホのメモ機能でも大丈夫です。
ストレス度合いの情報が蓄積されていくと、自分がどの種類、程度のストレスに弱いのかがわかります。弱点を知ることが、己を守る第一歩です。

 

2.対処法を考えておく

数値化したストレス情報から、そのストレスを受けたらどう行動するかを決めます。
例えば、怒鳴り声や大きな音に強いストレスを感じているとわかったら、そのストレスを受けた時は一旦距離をとって心を落ち着かせ、落ち着いてから行動するという風に。

ストレスへの対処法がわからないままだと、ストレスを受けた時にパニックになってしまいますが、こうするという対処法を決めておくと、ストレスを受けてもパニックになりにくく、ストレス強度を少しだけ下げることもできます。

 

3.逃げても誰も困らない

ストレスを数値化して客観視して、その対処法も考えて準備万端にしていても、限界を超えるストレスというものが存在します。そういう時には、逃げるのが一番です。

何よりも大切なことは、あなたの心身を守ることです。限界を超えるほどのストレスを前にして、真正面から受け止めては、あなたの心身が壊れてしまいます。
真面目な人ほど「自分がやらなきゃ周りが困るから」と考えますが、困ったとしても対応できなくなるわけではありません。どんな立場のどんな事にも、代替えの提案はできます。あなたが受け止めないストレスを、誰かが代わりに受け止めたとしても、それはそれでいいんです。その人はそのストレス数値が低いかもしれないから。

 

自分の心を守るのは自分だけ

木漏れ日の写真

過剰なストレスを受け続けて、心を病んでしまった人は数多くいます。そして潜在的にはもっと多くの人が、心の病になるリスクを抱えています。
私達は、ストレスに対処する方法を全く知らないまま大人になり、大人になった瞬間に自分でどうにかしなければならなくなります。ストレスに無防備でいるままでは、あなたの心は何度も遠慮のない攻撃を受けて、回復が難しいほどのダメージになってしまうかもしれません。そうなる前に、どうか自分の心を守る術を身につけてください。

あなたの心を守れるのは、あなただけです。
誰かが身を挺してかばってくれる時もあるかもしれません。けれど、それは毎回ではありません。いつかは自分がどうにかしなければならない時がきます。その時に、心を壊してしまわないように。

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