対人関係の悩みを生み出す原因には、『自分が決めた厳しいルール』が関わっていることがあります。
あなたには厳しい『自分ルール』はありますか?
目次
対人関係に苦しむのは厳しい『自分ルール』のせい?
人との距離感がわからない。
失礼なことを言ってしまわないか怖くて、普通に会話できない。
相手の言動にイライラしてしまう。
そんな対人関係の悩みを抱えていませんか?
その悩みを突き詰めていくと、原因として見えてくるのは『自分が決めた厳しいルール』があるのではないでしょうか。
自分ルールとは、よく耳にする言葉ですね。一般常識ではなく、自分の中だけで取り決められたルール。これまで生きてきた経験から作り上げた『対人関係を良好にするためのルール』です。
しかし、幾つもの経験を重ねていくうちにルールは一つ、また一つと増えていき、厳しくなっていっていませんか?
例えば、「人とは仲良くしなければならない」が「人のことを決して嫌ってはいけない」というふうに厳しくなれば、相手の言動の一つすらも嫌いになる自由を失います。
自由を失ったことで自分の中に『間違い』が作り出され、相手の言動に嫌悪を感じたらすぐさま「これは思ってはいけないことだ」と自分を強く非難してしまうでしょう。
あなたの中にはありませんか?自分を追い詰める自分ルール。
1.「〜でなきゃいけない」を緩めよう
例えば、こんな自分ルールがあったら手放した方が、あなた自身が楽になれます。
- 人を嫌ってはいけない
- どんな人も受け入れる心の広さがないと大人ではない
- 嫌なことをされても謝ってきたら許さないといけない
- 人には優しく接しなければいけない
- 自分の利益を優先するのは卑しい人のすることだ
- 周りとの調和が何よりも大切だ
これらは自分にとって厳しいルールですよね。もし全てを守ることができたら、聖人君子のような理想的な大人になれそうだと思ってしまいます。
しかし、このルールを守れば、他人軸で相手の顔色を伺い、自分の意見を抑えつけ、自分の感情よりも周囲と表面的に問題を起こさない人間にしかなれません。
対人関係で大切なことは、自分の心に嘘をつかないことです。
嘘から始まる関係に信頼は生まれません。
嘘をついたままでは、いつか自分も相手も苦しい関係になってしまいます。
このような厳しい自分ルールを自分に課していたら、そのルールを緩めましょう。
嫌いだと思う人がいてもいい。どんな人でも受け入れるのは無理だから、離れる権利はお互いにあるというように、自分にも相手にも『無理に誠実さを求めるようなルール』は課すのはやめましょう。
2.出来ない自分を責めるのはやめよう
自分ルールは、一度は厳格に守らなければ。守るべきだ。と心に定めたルールです。そのルールを変えようというのですから、「もうやめよう」と思うだけではやめられるものではありませんよね。
何度も自分ルールとぶつかりながら、何度も失敗するのを繰り返して「この自分ルールは人との関係を良くするものではない」と経験を積み重ねて、初めて「やめた方がいい」と身に染みます。
そうなってから、自然と手放すことができるでしょう。
それまで、何度も自分ルールとぶつかってしまいますが、うまく手放せない自分を責める必要はありませんよ。
これまで正しいと信じてきたことが、実は間違いだったと知っても、すぐに受け入れられる人は多くありません。
どうして間違いなのか、うまくいかないのかを体験するからこそ、自分ルールを変えようとする思いが生まれるのです。
最初から出来なくても、大丈夫ですよ。
『正しい』対人関係なんてない
「〜しなければ」なんてルールで行動を縛っても、穏やかな対人関係を築けるとは限りません。人は変化し、あなたも変化し続けています。その都度で状況は異なり、心も変わるのですから。
正しい対人関係を築こうとするよりも、自分の心を犠牲にしない対人関係を築きませんか?
信頼を結べる相手と、心穏やかでいられる関係を築けば、人との関係で悩むことも少なくなるでしょう。
もし、自分ルールを設けるとするなら、このようなルールはいかがですか?
自分の心に素直に生きる。
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