近所の人や会社の人達と世間話をしている時、ふとした自分の発言で場が凍り付いたり、相手を困らせたりしたことはありませんか?
自分はおかしなことを言っている自覚があるならば、直せばいいのですが、いたって普通の発言をしたはずなのにと思っている人は、もしかしたら固定化された発言が記憶されているのではないでしょうか?
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世間話でイラっ?
例えば、自分と歳の差のある人と話している時、何を話せばいいかわからなくなったことはありますか?そんな時、何かを話そうと必死に考え、ひねり出した話題は、場を凍り付かせたり、相手を不快にさせる確率が高いです。
なぜなら、それはあなたが昔に言われて心に残った話題や言い方そのままだからです。
単なる世間話でも、歳の差があると話題に困るという悩みはよくありますが、そんな時に思いついた話題というのは、だいたいが自分が昔に言われて困った話題、不快になった言い方を思い出し、今度は自分が言う立場になってしまうというものです。
こんな事を言われた記憶はありますか?
「若いって今だけだから。今は遊べるだけ遊ぶべきだよ?」
「今は楽ができる時代になったよね。仕事も楽でしょ?」
「今って、○○が流行りなんでしょ?あなたもやってる?」
これらの質問は、自分と年の離れた上の世代の人からされることが多い内容です。これらの質問をするのは、「あなたの世代はこういうものなんだよね?」という固定観念の確認で行われます。相手は自分の固定観念が間違っているかもしれないと思いつつも、それでも間違いはないと思って質問をぶつけてきます。
こういった質問は、どう返答するかに非常に迷いますよね。時には、質問内容自体が非常に不快なものであることもしばしばです。そうなると、世間話をすること自体が難しくなっていきます。
怖いのは、この記憶はずっと自分の中に蓄積されていくものであるということです。人は記憶した物事を決して忘れることはありません。忘れたと思うのは、自分が思い出せないだけで、記憶の貯蔵庫にはしっかりと蓄積されています。
それにより、今度は自分が言う立場にもなってしまう危うさがあります。
解決法は『調べる』こと
世間話中の無遠慮な質問は、どうして不快なのか?それは相手のことも、その話題のことも何も知らずに質問していることがひとつの原因と考えられます。
知らないからこそ質問するものですが、相手がどういう趣味嗜好を持っている人かを知っているだけでも、相手にとって不快になるであろう質問を避けることができます。また、質問する前に話題についてを軽く調べるだけでも、不快な質問をするリスクが減らせます。
3つの『調べる』で、世間話から不快な質問をなくしていきましょう。
1.相手を調べる
相手のことを知らなければ、自分のことを延々と話すしか話題はありませんよね。相手の年齢や出身地、趣味や好きなものなどを聞ければ、そこから話題は広がっていきます。
これは世間話の中のひとつとして、相手と自分が交互に質問しあい、徐々に知っていくべき内容です。わざわざ人伝に相手のことを根掘り葉掘り聞いて回ることではないので、気を付けましょう。
相手のことをある程度知っていれば、話題が見つけやすく、自分の中に蓄積した不快な発言を引っ張り出してくることはありません。
2.話題を調べる
相手の趣味嗜好がわかっていれば、その話題について一度調べてみましょう。会話をする前に、その話題の簡単な内容や気になったところを調べておくと、話題にしやすくなります。
ただ軽い世間話が前提となる場合、あまり深く追求する質問は避けましょう。趣味嗜好の中には、他人に踏み込んでほしくない領域があります。そこへ足を踏み入れてしまっては意味がありません。
また、その話題のネガティブな部分への質問も同じです。例えば、キャンプを趣味としている相手に対して、キャンプ場の利用マナーが悪いというニュースがあることを話題にしても、相手にとっては不快なだけですよね。
3.言い方を調べる
言い方、言い回し、語彙力と呼ぶものです。語彙力が低いと、本来聞きたかった内容が伝わらず、相手をただ不快にさせてしまう可能性があります。言い方には特に注意しましょう。
例えば、キャンプが趣味の人との世間話で。
「キャンプが趣味なんだよね?それって楽しいの?」
こんな言い方をされたら、ケンカを売られている?と勘違いされてしまう可能性もあります。
では、こんな言い方に変えてみると。
「キャンプをするって言ってたよね。キャンプで何をしている時が好き?」
言い方を変えるだけで、だいぶ質問の雰囲気が変わりました。
言い方ひとつでこんなにも受け捉えられ方は変わります。質問をする前に、自分の言い方はおかしくないか?と一度チェックしてみてください。
世間話は場つなぎの会話
世間話は、沈黙では間が持たないような場をつなぐ為の会話です。その会話の中にプライベートをどっさり盛り込むことはありません。それこそ世間話ですから、世間に起きた出来事を話せばいいだけ。
けれど、全くプライベートに踏み込まない会話を続けるのは難しいものですよね。世間話では、お互いに少しだけプライベートに踏み込ませてもらい、ここまでなら話してもいいというポイントまできたら、話題を変えたり、終了したりすることで、誰も不快にならない世間話が完成します。
気張らない会話こそ、世間話です。のんびりゆっくり、話せるところだけ楽しんで会話するように心がけてみてください。プレッシャーを感じるほど、目立った話題が見つからなくなり、脳がおかしな質問集を記憶の中から引っ張り出してきてしまいます。無理に話しをしようとせず、沈黙があってもいいくらいに思っていてください。
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