『意味のない時間』は心を休ませる大切な時間

目標を達成するために、自分を成長させるために。そうやって必死になることは素敵ですが、全ての時間をそれに使っていたら少々危険です。心と体を休ませる時間はとれていますか?

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意味のない時間をゼロに!は危険!

時計の写真

多くの人が、目標に向かって行動し続ける日々を送っています。夢を叶えるため、自分を成長させていくことは素敵なことですが、それ自体に執着していませんか?

よくある自己啓発では、成長することが良いこと、ダメな自分を変えるのが良いことと啓蒙していますね。けれど、それは自分が「そうありたい」と願って初めて意味のある行動となります。
自分を成長させるための時間、自分の利益を生み出すための行動は、確かに目に見えて良い結果が得られると分かるからこそ、『当然やるべき』と誰もが思い込むでしょう。

しかし、そういった行動だけで成り立つ人生で、本当に良いと思いますか?

常に目標に向かって邁進していけたら、確かに時間を無駄にしていない人生になるかもしれません。けれど、行動を続けているということは、常にエネルギーを消耗しているということです。
その状態を、いつまでも続けられるわけがありません。

エネルギーを使えば、蓄積しているエネルギー量は減ります。減った分はどこかで補充しなければなりません。体力で言えば、食事や睡眠でエネルギーを補充できますね。
では、心は?

心にもエネルギーの補充が必要です。しかし、心のエネルギーは食事や睡眠ほどわかりやすくないため、「休みたい」という思いは「怠けたいだけ」と断定してしまい、思いを無視して自分の限界まで頑張り続け、やがては夢を追うエネルギーがゼロになってしまうでしょう。

意味のない時間は1mmもいらない、という言葉は、言い換えれば「休みなく行動し続けなければならない」です。
それでは、心も体も壊れてしまいます。

目標に向かって行動していない時間、自分を成長させるための行動をとっていない時間。それらがあるから、心身を休め、エネルギーを満たしていくことができるのです。
無意味な時間を、見直してみませんか?

1.こんな症状が現れたら『無意味な時間』を設けよう

目標に向かって頑張っていると、体も心もエネルギーをたくさん消耗します。エネルギーが失われていくと、意欲や気力といったものも感じにくくなっていくでしょう。体感的には「頑張りたいけど、やる気が起きない(続かない)」といった状態です。

スマホやテレビを見ても、内容が頭に入っていない。
考え事をしていたはずが、気が付けばぼーっとしていた。
休日に何もやる気が起きない。

こんな症状が現れたら、心身のエネルギーがかなり少なくなっています。すぐにじっくり休養する時間が必要ですよ。

2.『無意味』を楽しむ

日々、夢や目標に向かって邁進しているあなたにとって、何もしない時間はかえって苦痛と感じるかもしれません。けれど、それは頑張ることに慣れていて、時間を無駄にしていると勘違いしているだけなので、安心してください。

無意味な時間を楽しめるようになるには、慣れも必要です。けれど、心身のエネルギーはもう少なくなっていることを感じ取っているはずなので、自分を責めずに試してみてください。
例えば、次のようなことを試してみませんか?

公園のベンチに座って、ぼーっとする。
近所を目的もなく歩く。
ソファーで目を閉じて安静にする。

最初は短い時間から試すことをおすすめします。

あなたは、これまでたくさん頑張ってきたでしょう。もしかしたら、今が正念場なのかもしれません。だとしたら、無意味な時間で心身をリセットすることは重要です。

ここぞという時に、エネルギーが枯渇してしまったらどうしますか?
そうならないように、睡眠や食事に気をつけていても、心のエネルギーは体のエネルギーほど明確にはわかりません。

突然迎える限界で、ぱったりと動けなくなってしまわないためにも、『無意味』な時間で心にエネルギーを補充しましょう。

3.「〜しなければ」から離れる

心身をリセットする時間に「〜しなければ」と自分を追い立てるようなことを考えるのは、やめましょう。それでは心に負担をかけてしまいます。

「もっと早く、もっと完璧に、もっと急いで」と効率化を突き詰めていくと、一切の無駄を排除しますが、余裕もなくなってしまいます。
無意味な時間を楽しんでいるときは、そうした思考は一旦置いて、のんびり自分を癒すことだけに集中しましょう。

思考を止めようとしても、つい頭の中にこれからの行動や計画の修正を考え出してしまいますよね。そんな時は、目の前に流れる風に考え事を乗せて、流してしまいましょう。
この方法は、マインドフルネスを取り入れたセラピーを行うラス・ハリスが、「自信がなくても行動すれば自信はあとからついてくる」で教えている思考と距離を取る方法の一つです。

思考をイメージの中で形にし、それをイメージの中で手放す練習です。これに慣れていくと、考え事をしたくない時にその思考から距離を置くことができるようになります。脳と心を休める方法なので、体得すると役に立ちますよ。

詳しいやり方は、こちらの記事でご紹介しています。
心理療法ACTでのマインドフルネスのやり方。『今に集中』とはどういう状態?

心も体も休養が大事

紅茶とライラックの写真

頑張ることも大切ですが、時には休まないと頑張りたい時に頑張ることができなくなってしまいます。
あなたの心も体も、世界でたった一つ。替えはありません。時には無意味な時間で心身をリセットして、笑顔でいられる時間を増やしていってください。

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