自己成長・変化に抵抗感を覚える理由とは?『変わる準備』はできている?

自分を変えれば生きやすくなるのに、とわかっていても心に強い抵抗感を抱く場合、『変わるための準備』を整えることを優先すべきです。

目次

受け入れられない!抵抗感が強い!どうして?

霜が降りた落ち葉の写真

生き辛さを解消するために、人生をより良くするために、今の自分を変えた方が良いと明らかなのに、心が抵抗しているのを感じてしまい、行動できなくて困っていませんか?
その気持ちはおかしくありません。あなたの心は正常です。

今ある何かを変化させて未来を良くしようとする行為は、心理的ホメオスタシスによって、無意識に自分の行動に制限をかけようとします。人の本能は安定を望むので、たとえ良いとわかっていても変化することへの恐怖を無視することはできません。

しかし、強い抵抗感はこれとは別のものの働きによって生み出されています。
それは、『変わることへの納得できていない心』です。

人の行動は思いから生まれます。「〜をしたい」と思うから、その行動へと駆り立てる力を発揮できるように、心と行動の方向が一致していないと、思ったとおりに行動するのは難しいでしょう。

例えば、対人関係の悩みが多いことから、自分を変えようと考えたとします。人を変えることはできない。変えられるのは自分だけだからとわかっているからですね。
しかし、自分を変える方法が目の前に提示されても、その方法を受け入れようとする気持ちも、その方法を試してみようとする行動をとることもできません。

その強い抵抗感は、心の中に燻っている気持ちがあるからです。
思いは確かに心にあるけれど、その途中で停滞している気持ちがあって、「変わりたい」という思いが行動を繋げることができない状態と言えます。言い換えれば、それは心の傷です。

心の傷は、どんなに時間が経過しても自然に治ることはありません。その傷を負った出来事に自分なりの答えを出して、納得しない限り、いつまでも心の中でジクジクと痛みを訴え続けます。

治っていないから、その傷を放置して新たな自分を上書きしようとする行為、つまり自分を変えることを拒否しているのです。

変わるためには、心の傷が訴える気持ちと向き合うことが必要です。

もし、あなたが『自分のために自分を変えたい』と真剣に思っているならば、心の中に押し潰してきた気持ちと向き合ってみませんか?

1.本当はどう思っている?

自分の気持ちを正確に把握するのは、意外と難しいです。自覚できる範囲のことでも、認知の歪みによって事実と違う認識をしていることもよくあります。

そんな時は、今思っている気持ちの全てを、書き出していきましょう。

スタートは『自分はどうして変わりたいと思っているのか?』から始めましょう。その質問から、どんどん自分の気持ちを深く掘り下げて、抵抗を感じる気持ちや出来事を探していきます。

自分と向き合うとき、嫌な出来事を思い出したり心の傷に触れたりします。そのため、辛いと感じたらすぐに中断して構いません。無理をして傷口を広げる方が、心への負担が大きいです。
無理をしなくても良い。少しずつゆっくりと、気持ちと向き合っていきましょう。

2.少しずつ気持ちを受け入れよう

気持ちを書き出している最中は、書くことに集中しています。そこで、紙に書いた内容を改めて読み返し、自分がどういう気持ちを抱いて、どうして変わりたくないと感じているのかを見つけましょう。

そこに書いてあることは、全て本音です。着飾った言葉ではなく、感じたままの気持ちが言語化されています。
もしかしたら、知りたくないことが書かれているかもしれませんが、それも全て本当の気持ちです。だから、その気持ちを感じた自分ごと、受け入れてあげてください。

気持ちに正しいも間違いもありません。気持ちは、どんなに人と違っていても、どんなにひどい言葉で言語化できても、そのままで良いのです。そう感じたことが嘘ではないのだったら、その気持ちも嘘ではありませんよね。

自分をダメと思っていること。
変わりたい理由が自分勝手なこと。
人を見て妬んでいること。
生きているのだから、そういうネガティブな気持ちがあって当然です。全く悪くはありません。妬むことも自分をダメだと思うことも、それをどうにかしたいという成長願望の表れです。

理想を具現化したような綺麗な一面だけではなく、人間臭さや欠点のある自分も含めて、ありのままの自分を受け入れてください。

ただし、焦る必要はありません。自分で書いた気持ちでも、簡単に受け入れられないことはよくあります。そんな時は、見るのを中断して心を落ち着けましょう。「自分と向き合うのはまた今度」と一区切りして、その日は忘れてしまって大丈夫です。

心の準備を整えてからで大丈夫

チングルマの写真

自分を変えたいと思う心を行動へと繋げるためには、心にも準備を整える時間が必要です。
自己啓発やメンタルケアの本を読んで抵抗を感じるようであれば、まだ行動に移すには早いのかもしれません。
けれど、「変わりたい」と思って自分と向き合わなければ、いつまでも変わることもできません。

今はまだ、抵抗感を抱いても大丈夫です。
少しずつその抵抗をほぐしていって、スッと受け入れることができた日に、あなたの心は準備を終えたとわかるでしょう。それまで、自分と向き合い、気持ちを受け止めながら、その日を待っていてください。

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