人付き合いが苦手、コミュニケーションが苦手。だから人と長く付き合えない。
そう思い込んでいるだけで、実は間違った認識が本当の原因かもしれません。
目次
コミュニケーションの場は批判の場
人と親しい関係を築けない、長続きする友達がいないなど、人との関係を維持することに悩みを抱えていませんか?
もしかしたら、コミュニケーションのやり方が上手くいっていないのかもしれません。
似たような価値観を持つ人同士は自然と会話が弾み、心を許せる関係性になるのもそう時間はかかりません。価値観が似ているので、好みが伝わりやすいからです。
人付き合いが苦手、人と上手く関係を築けないと感じている人の中には、親しい関係や長く関係を築くことができず、引越しや転職・進学などをキッカケにして、関係が一掃されてしまう人がいます。
それはどうしてだと思いますか?
関係が長続きせず、何かの拍子に一掃されてしまう人は、積極的に自分から連絡を取ろうとせず、基本的には相手からの誘いを待つ受け身の姿勢でいることがほとんどです。
そのため、自分がそのコミュニケーションの場から物理的に離れてしまうと、関係が薄くなり、簡単に途切れてしまいます。
どうして親しい関係に発展させることができないのか、それはコミュニケーションの場を『相手から評価される場』と無意識に思い込んでいるからです。
ただ相手と会話する場面でも、「相手から嫌われてしまうような発言に気を付けないと」や「自分はどう思われているんだろう」と考えていると、自然と態度は受け身になっていきます。相手からの質問や誘いに受け答えはできるものの、自分から発信する勇気が持てず、相手にコミュニケーションの全てを任せてしまう状態です。
この状態は相手にコミュニケーションの主導権があるから楽だろうと考えられますが、相手にしてみれば、何から何まで決めてあげなければならない状態でもあるため、関係を維持する努力が長続きしにくいとも考えられます。
物理的な距離が離れてしまうようなことがあれば、相手は頑張って積極的にコミュニケーションを取らなくても良くなり、お互いが消極的になることで関係は自然に消滅してしまうのです。
コミュニケーションを、相手から評価される場だと誤解する要因は、過去の経験が関係しています。例えば、自分の意見を言うことで周りから否定され続けてきたり、自己肯定感が低く、自分の言動に自信が持てなかったり、人と接する回数が極端に少ない経験不足であったりなどです。
このままの状態では、良好な対人関係を築くのは難しいため、人付き合いにますます苦手意識が植え付けられてしまいます。本来、人とのコミュニケーションは充足感を得る楽しい行為です。人との付き合いは楽しいと、意識の改善を図ってみませんか?
対人関係は悩みの大半を占める大きな課題です。この課題を解決していくことは、生き辛さの解消や楽な生き方、自分らしさを見つけるキッカケともなってくれます。
今抱える辛さを和らげるために、試してみましょう。
1.相手に関心を持つ
人と接している時、何を考えているでしょうか?楽しい会話も悩み相談も、相手から空返事をされると悲しいですよね。人と接している時は、目の前の相手に関心を寄せるよう意識するところから始めましょう。
相手の発言から、何に興味を持っているのか、それはどういうものなのか、相手はそれをどう感じているのかを考えながら話を聞きます。すると、自然と「それって〜かな?」と質問が湧き、相手が興味を持つ話題が膨らんでいくでしょう。
会話はコミュニケーションの一つの手段ですが、人にとって意思疎通を図る重要な手段でもあります。相手を理解するには、言葉を介するしか方法がありません。
相手が言いたいことは?
何に興味を持っている?
相手は何に価値を置いている?
相手に関心を持てば、自然と相手を理解する道を進めます。
そして、言語以外のコミュニケーションも活用しましょう。相手の目を見て話す・聴く、笑顔で接すると、相手との関係を深めやすくすることができます。
相手が話している時、相手の目を見ていると「しっかり話を聴いています」という意思表示になり、話をきちんと受け止めてもらえていると安心感を与えることができます。
そして、笑顔は攻撃する意思がないことを表しており、関係を深めていきたい時には笑顔でいると、相手との距離を縮めやすいでしょう。
非言語のコミュニケーションは、相手に関心を寄せれば自然と行動に現れますが、慣れていないと無表情になったり、緊張から相手の目を見れなかったりします。最初は緊張しますが、少しずつ出来るようになっていきましょう。
2.「嫌われないかな?」を発言の基準にしない
会話の途中、自分の意見を言うか言わないかを迷ったことはありませんか?その時、「こんなことを言って嫌われないだろうか?」と考えていませんか?
それを考えている時、相手に関心が向いていません。自分自身に向いています。
発言するかしないかの判断基準に「嫌われてしまわないか?」と置いてしまうと、自分からは何も発信できなくなってしまいます。この判断基準は、すでに悪い方向に進む可能性を考慮しているので、発言しないことでしか自分の身を守れないと思い込んでいます。
相手が何を言っても、ニコニコ愛想笑いを浮かべるだけの相手と、楽しい会話は続けられませんよね。自分の本音を見せてくれない相手に対して、心を開くこともありません。
人との関係が長続きしないのは、こういうところにも原因があります。
3.言いたいことは整理してから伝える
コミュニケーションに苦手意識を持っている人は、自分の伝えたいことを的確に言語化することが苦手です。ただそれは、単なる経験不足というだけなので、練習していくうちに自然と順序立てて話すことが出来るようになりますよ。
例えば、小さな子供は思いついた言葉を咄嗟に口に出しますね。それは感情が最も強い瞬間に言葉にしているからです。相手がその言葉をどう受け取るかなどは全く考えていません。
今はまさにそんな状態に近いと考えてみれば、話す練習が必要だとわかりますね。
言いたいことは、まず頭の中で整理してから伝えるように練習してみましょう。
自分の気持ちを相手にできるだけ正確に伝えるには、どの言葉を選べば良いか、どの順番で話せば良いか、考えながら話してみてください。
すぐに言葉が出てこないこともあるでしょう。最初は誰でもそうなります。
もし、頭の中で考えるだけでは整理するのが難しい場合には、紙に書き出してみるのもおすすめです。
人前で紙に書き出すのはちょっと難しいので、後からその時の会話を振り返って、自分が何をどう伝えたかったのかを整理し、話す練習にするのです。
人前ではないので、時間に制限はないし、ゆっくりと考えることができます。紙に書き出すことに慣れてきたら、頭の中で考えて言葉を出せるようにも練習してみましょう。
いつか自然と出来るようになります。
本音を言い合えるから長く付き合える
表面を取り繕うだけの接し方では、親密な関係を構築しようという気持ちが見えず、相手から自然に距離を置かれてしまいます。長く付き合える関係を築くには、自分から相手に心を開いていかなくてはなりません。
ただ、いきなり心を開くのは怖いですよね。
自分の自信のなさやコミュニケーション方法の誤解を認識し、心の準備を整えていけば、関係はゆっくりと深めていけるでしょう。
SNSやってます!
ほぼ毎日更新のSNSアカウントです。心を軽くする情報などをお届けしていますので、よろしければフォローをお願いします!