いつの間にか行動をやめてしまっている、気が付いたら挫折していたなど、自分を変えるための行動は継続するのが難しいです。どうして挫折してしまうのか、その原因を知れば自分を変えるのは、それほど難しくはありませんよ。
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自分を変えたい!なのに行動が続かない…どうして?
自分を変えたい!と強く願っても、その願いが必ず叶うわけではありませんよね。変化のための行動を繰り返して、ようやく変化が定着して、望んだ自分へと変わっていきます。
ただ、そこまで行動を続けるのがどうしても難しいですよね。それはどうしてだと思いますか?
人には、常に一定であろう・同じであろうとする心理が働いています。心理的ホメオスタシスと呼ばれる働きです。
心理的ホメオスタシスとは、昨日と同じ今日を望み、今日と同じ明日を強く望んでいます。変化なんて決してさせないと、断固たる意志を感じさせるほどの強い働きによって、変化したいと望む自分の行動を妨げてくるのです。
どうして変化をさせたくないかというと、変化のない日常こそ、心が安定できるからです。
嬉しい変化であれ、望まない変化であれ、多少はストレスになりますよね。例えば、昇進などは喜ばしい変化ですが、環境が変化することで責任が増えたり人との関係性が変わったり、様々なストレスに晒される心は常に不安定です。
そうした心の不安定を作り出さないために、心理的ホメオスタシスは変化を嫌い、現状維持を強く望みます。
しかし、変化が無いからと言って心が必ずしも安定するとは限りません。自分にとって良くない影響を与える行動も、一度習慣化してしまえば日常の一部となります。
それを変えようとすると心理的ホメオスタシスが働き、自分を良くしようとする行動なのに止めようとするのです。
その時に感じるのは、
行動するのは、面倒じゃないか?
今のままで十分楽だ。
辛いことをわざわざしなくても、いいんじゃないか?
など、ありとあらゆる言い訳を思い浮かべてきます。この誘惑は非常に強いので、抗うのはなかなか難しいでしょう。
けれど、そのままでは自分を変えることができません。心理的ホメオスタシスの特徴を知れば、正面から乗り越えなくても、ハードルを下げて通り過ぎることができますよ。
1.一つのステップを小さくする
心理的ホメオスタシスの特徴は、『変化を嫌う』点です。心が『変化』と感じる行動の全てに、やらなくていい言い訳を用意してきます。
そこで、言い訳を用意する必要もないほど『変化』を小分けにし、一つ一つを小さくしていけば、どうなると思いますか?
『変化』を感じ取れなければ、心理的ホメオスタシスは働かないのです。
例えば、勉強です。成績を上げるためや資格を取得するために、毎日でも勉強をして知識を身につけたいところですが、勉強する習慣が身に付いていないと、心理的ホメオスタシスが必ず働きます。
そこまでやらなくてもいいんじゃない?
やっても良い結果にならなかったら、やるだけ損
などの言い訳を思い浮かべて、行動を止めさせようとしてくるでしょう。
そんな時は、まず教科書や参考書を開いて、1行読むところからスタートしてみてください。
本を開き、1行を読むだけだったら苦ではありませんよね。自分が「これは日常の延長線だ」と思えるくらい簡単なステップなら、心理的ホメオスタシスはほとんど働きません。
心理的ホメオスタシスは習慣化された行動には弱いのです。まずは行動することを習慣化し、少しずつその幅を広げていきましょう。
2.成功体験を積み重ねる
人の原動力は、喜びです。人の役に立って嬉しい、自分にはこんなことが出来て楽しいといった喜びの気持ちが、次の行動へのステップを作っていきます。このステップの高さをどれだけ縮められるかは、その行動をすることが楽しいとどれだけ思えるかにかかっています。
例えば、縄跳びは最初はうまく跳べません。けれど、何度か練習するうちに跳べるようになり、連続して跳べる回数が増えたり技が出来るようになったりして、縄跳びをすることが楽しくなりますよね。
この『成功体験』が、次へのステップを作ってくれます。
成功体験は、一つのステップの中でいくつあっても構いません。あればあるほど、原動力になります。
ただし、成功体験の原動力はあまり長続きしません。体験によって得た気持ちが新鮮なうちに、次の行動へ繋げていくのがおすすめです。
3.過程を褒める
目的を持って行動していると、つい『結果』ばかりに意識が向きますよね。今日は目標にどれだけ近づけたか、今日やるべきノルマはクリアしたかなど、いつだって気になるのは結果ばかりです。
けれど、変化を起こそうという時には、なかなか望んだ結果は手に入りません。なぜなら、望んだ結果とは理想の自分になった瞬間なのですから。そのための小さなステップをいくら乗り越えても、結果に執着している限り、心は満たされず、簡単に挫折したくなってしまうでしょう。
挫折を踏みとどまらせるのは、『過程』です。
今日どれだけ頑張ったか、やりたくない・変化したくない心理的ホメオスタシスを宥めて行動したか、その過程に意識を向けましょう。
自分で声に出して、自分自身を褒めてください。「よくやった!」「今日も無事に頑張れた!」「えらい!」など、自分をどんどん賞賛して行動する時間を喜びに変えていきましょう。
目に見える変化が現れなければ、だんだんとやる気は失っていきます。けれど、自分を変えるのは短期間では叶いません。長い時間をかけていく中で、行動に飽きてしまう・諦めてしまう自分をどうコントロールするか、心の不満を取り除くかが鍵です。
自分が積み重ねきた行動を褒めてあげてくださいね。
人はいつからでも変われる
人の一生を考えると、行動するのは早いに越したことはありませんが、それは誰かと比べて早くという意味ではありませんよ。
今、生きている時間の中で『いつ』が一番早いタイミングかわかりますか?
10代20代と年齢ではありません。今生きている『この瞬間』が、あなたの人生で一番若い瞬間です。行動し始めるならば、早い方が選択肢が広がります。
やりたいことをやりましょう。
自分を変えて、人生を謳歌しましょう。
自分のための人生を、自分のための生き方を見つけられますように。
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