手放すと楽になる『思い込み』!不自由さや生き辛さは思い込みの呪縛から作られている!

「こうあるべき!」という思い込みの怖いところは、それを疑う視点が持ちにくいところです。疑っていないからこそ、生き辛さの原因だとは思い至りません。
見当違いな部分を探しても、本当の生き辛さの原因が思い込みにあるならば、何を変えても生き辛さから解放されることはありませんよ。

目次

無意識に抱え込んでいる不自由な『思い込み』5選!

水に浮かべた花の写真

人は、自分では自覚していなくても、「こうしないといけない!」という強い思い込みを持っていることがあります。その思い込みが強いほど、数が多いほど、生き方の幅は狭められて不自由や生き辛さを感じてしまいます。
あなたは、そんな『思い込み』を持っていませんか?

思い込みの多くは、自分の中にどっしりと根付いていて、疑うことがない一般常識や正義感、倫理観やルール、マナーなど、『当たり前』と思っているものです。だから、自分がどうして生き辛いのか、その原因に思いたれずに苦しんでいます。

今回は、よくある思い込みを五つご紹介します。
どの思い込みも、よく耳にし、よく口にし、それが当然であると思い込んでいるものばかりです。
普段の自分の生活や思考を振り返って、自分を生き辛くさせている思い込みに囚われていないかを見直してみましょう。

1.誰とでも仲良くしないといけない

小さい頃から私もよく言い聞かされてきました。『誰とでも仲良くできない子は悪い子』なんて思い込みは、現代ではあり得ない妄想だということが、ようやく周知され始めましたね。
誰とでも仲良くしなくて良いのです。仲良くなりたい人とだけ、仲良くなれる人とだけ仲良くしましょう。

心を開いた状態で常に人と接していたら、価値観の合わない人から思わぬダメージを受けてしまいます。人はその場に適した仮面をつけて、自分の心を守る本能が備わっています。
仮面をつけてダメージを減らせるなら、仮面をつけましょう。それで「なんだか冷たい」と言われたとしても、その人と仲良くなりたいと思っていないなら、自分のために冷たい人を貫いてください。

会社や学校、近所のコミュニティでも、誰とでも仲良くしなくて大丈夫です。価値観が似ている人とだけ、好きな人とだけ付き合っていければ十分です。

ただし、常識的で事務的な対応だけは、心がけましょう。
人と無駄に険悪にならないために、衝突しないために、微笑みを浮かべて接して、意地悪や悪口・陰口などをしないのは、不穏な対人関係を作り出さないための最低限の対応です。
無理に仲良くしなくても良いですが、嫌いを顔や態度に出すのは赤ちゃんのすることです。その分別は大切ですよ。

2.他者を受け入れないといけない

人との出会いに運命を感じる人もいるでしょう。何億という人がいて、その中で同じ時期に会社や学校に入ったり、偶然にも同じ出身地だったりすると、他の人よりも身近に感じやすいものです。
けれど、だからといって必ずしも受け入れなければならないわけではありません。

誰とでも仲良くと同じで、誰のことをも受け入れないといけないわけではありません。
今の世の中は多様性が重視されています。色んな人がいて、色んな価値観がある。だから、それぞれの人を受け入れよう。

ニュースで大々的に放送されると、『そうしなければならないこと』のように感じませんか?
そんなことはありませんよ。

価値観が人の数だけあるなら、受け入れられない価値観があっても不思議ではありません。人は万能ではないのですから、出来ないことがあっても当然です。
受け入れられない価値観の人のことまで、心に受け入れなくて大丈夫です。

「こういう人もいるんだね」と思うに留めて、受け入れるのも拒否するのもせず、放置しませんか?
放置とは、積極的に関わらず、積極的に排除もせず。同じ時間帯に同じカフェに居たもの同士くらいの認識でいることです。
好きがあるなら、反対の嫌いがあっても当然です。その気持ちは、悪いものではありません。否定しないであげましょう。

3.何でも出来るようにならないといけない

学校や会社では、何でも周りとの競争で比較されます。テストの成績、仕事の成果、人との接し方からプライベートの過ごし方まで、今は何でも詮索して検索して、横一列に並ばされています。
けれど、人はそもそも不完全な生き物ですから、『何でも』は出来ませんよね。

周りの人が出来ているから、自分も出来ないといけないとは思い込まないでください。人によって見る視点も考える基準も、どう体が動くかも全く違います。それに点数をつけて評価しようとする現代のシステムの方が間違っているでしょう。

何でも一人で出来るようにならなくても大丈夫です。
出来ない部分は、周りに頼っていいですよ。その分、あなたが周りの人の『出来ない』を手伝ってあげれば、win-winの関係となります。

出来ないことは恥ではありません。自分の特性です。
出来る・出来ないで人の優劣は計れません。

4.ポジティブ思考でないといけない

前向き、常に笑顔、考え方がポジティブでないといけないという思い込みは、本能がネガティブ寄りな人類の首を絞めるような思い込みですよね。

人は元々、生存するための本能がネガティブ寄りです。最大級の心配性で小心者です。そのお陰で生き残った子孫が現代の私たちです。
それを無理やりポジティブに変換しようとするとどうなるか、想像はつきますか?

ポジティブ思考になれない自分に落ち込み、どうにかポジティブ思考を身につけようと躍起になって色々試して見るものの、どれも失敗に終わって、やがては自分を否定してしまいます。
そんな風になってしまう思考が、ポジティブなわけはありません。

心には波があります。調子の良い時には自然とポジティブになるし、調子が悪い時には自然とネガティブに寄っていくものです。無理にその流れを変える必要はありません。

気を付けるとするならば、ネガティブにハマり込んでしまわないようにだけ気を付けてください。ずっとネガティブでいると、心がストレスでダメージを負ってしまいます。

5.楽をしてはいけない

楽をしてはいけないという思い込みは、戦時中や戦後に作り出された思想ではないかと考えています。なぜなら、贅沢を覚えてしまえば、辛くて苦しい戦争に出てくれる兵士がいなくなるから。

その思想は時代を経てそのまま利用され、自分の心身や家族を壊してでも働くサラリーマンを作り出すための教育基準となってしまいました。それが現代にも残る『楽をしては良い人生を送れない』という歪んだ思想の名残です。

今でも、多くの人がこの思い込みに苦しんでいます。毎日の手料理や幼児に付ける安全のためのハーネスなど、苦労をしてこそ愛情表現、苦労をしてこそ成長になるとの思い込みが、人生の貴重な時間を無駄にしています。

科学技術の発展で、手書きではなくフリック入力ができるようになりました。文字を書くスピードは格段に上がり、誤字脱字の発見も手書きの時以上です。
これは、『楽』ですね。それなのに、こうした楽を「してはいけない」と決めつけるのは、自分の貴重な時間や労力をすり減らすだけです。

楽は、してこそ『楽』です。時間が絶えず流れ続けるならば、自分の時間を増やすためにどこかで『楽』をしなくては時間は作り出せません。
苦労の中に成長があるのではなく、「どうしたら自分らしく生きられるか?」などを考える中にこそ成長があります。

どんどん楽をして、自分らしく生きる道を探していきましょう。

『思い込み』は手放しても良い!楽に生きよう!

白い花の写真

今回ご紹介した以外にも「〜しなければ」という思い込みはたくさんあります。ほとんどが再考を許さない絶対性を持っているため、自分の中にそのような絶対性のあるルールや常識、マナーなどがあったら、一度見直してみてください。

自分に必要か?
もし変えてみたら、どうなるか?
よく考えてみれば、それが本当に必要なものか判断できます。

不要な思い込みを手放して、『楽』に生きましょう。

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