どうしたら良いかわからなくなるほど、対人関係で悩んでいませんか?その悩みは、もしかしたら『失ったら後がない!』という思い込みから来ているかもしれません。
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対人関係で追い詰められるのはナゼ?
人との付き合いが苦手、集団が苦手と感じる人の多くは、「その場にいる全員と仲良くできなければならない」と思い込んでいます。
しかし、それは到底叶わぬ夢だということを、覚悟していなければ、対人関係ではますます追い詰められていってしまうでしょう。
対人関係に関連する悩みは、人生における最大の悩みと言えるほど大きなものです。人によって程度の差はあれど、誰もが人との接し方に悩みを持ち、どうすればより良くなるかに悩んでいます。
しかし、中には生きるか死ぬかというほどの悩みを抱える人もいれば、そこまでではない人もいますね。その違いはどこにあると思いますか?
それは、依存度です。
「自分にはこの人しかいない」や「自分の居場所はここしかない」となると、その人や場所を維持できなければ、生きていけません。
例えば、世界中の空気や土壌が毒となって、一部のシェルター内でしか人類が生きられないとなったら、そのシェルターを出ることは死ぬことを意味します。それが対人関係上でも起きているのです。
実際の対人関係では、視野を広く持ち、価値基準を変えるだけで世界はガラリと変わります。それまで「この人がいなければ」と思い、相手を自分のもとに留めることに必死になっていた人も、「別にこの人がいなくても生きていけそうなのでは?」と思い直せるほどです。
何かに依存しなくてはならないほど、生き方は窮屈になります。
けれど、もっと自由に生きても大丈夫です。
世界は思っている以上に広い上に、まだ出会っていない人はたくさんいます。その未知の出会いの中には、あなたがもっと笑っていられる出会いもあるはずです。
自分らしく生きるために、笑って生きるために。
三つばかり自分の中の意識を変えてみませんか?
1.自分を嫌う人は全体の2割いる
まずは、対人関係における覚悟をしましょう。
「誰とでも仲良くできない人間はダメ人間だ」という思い込みは、捨ててください。それは現実を排除した理想でしかありません。
現実には、どのような良い人でも素敵な人でも、2割の人からは嫌われます。
好意を向けられるのは良いですが、悪意や敵意を向けられたくはありませんよね。けれど、どう足掻いてもコミュニティ全体の2割の人からは、好かれません。好かれようと思っても、嫌われてしまうと考えてください。
これはどうにもならない仕組みのようなものです。
逆に、自分のことを好きになってくれる人は2割います。そして、好きでも嫌いでもどちらでもない人は6割もいます。
自分を嫌う人たちばかりに目を向けていると、残りの8割に目が向かなくなってしまいますね。大切にすべきは、敵意を向ける人たちではありませんよ。
自分を嫌う人たちは、敵対しているわけではありません。『本質的に合わない』だけです。
だから、関わり合いを避けるのが一番の対処法になります。お互いの距離が近づくと、お互いにイライラしてしまうので、できるだけ接点を持たずにいましょう。
どうしても関わらなければならない時は、見ず知らずの他人に向けるような事務的な態度で乗り切るのがコツです。
2.他のコミュニティにも所属する
人に対しての依存も危険ですが、コミュニティに対しての依存も良くありません。「ここしか居場所がない!」と思うほど、周囲への恐怖心が増し、人を敵視しやすくなってしまいます。
周りが敵だらけと思い込むだけで、生きているのは辛くなります。そして、唯一の安全な場所を必死に守ろうとしてしまいます。
対人関係で追い詰められないコツは、複数のコミュニティに所属することです。
一つ限りでは、そこで問題が起きた時に居場所を失って孤立してしまいます。それでは息苦しいですよね。そうならないためには、『他にも居場所を持つ』ことです。
コミュニティは、何でも構いませんが、自分がそこに居て過ごしやすいコミュニティに所属しましょう。無理をしていなければならない場所では、心が休まりません。いざという時の逃げ道となるくらい安心できるコミュニティを複数持つのがコツです。
例えば、家庭、会社、昔からの友達、趣味で繋がる友達など、いくつものコミュニティがあります。実際に会って話せる関係が最も良いですが、オンライン上で気兼ねなく話せる関係でも大丈夫です。
何かあっても自分の居場所はいくつもあると確信できることが、対人関係の悩みを軽減してくれるでしょう。
3.自分の価値は自分で決める
対人関係では、お互いの距離感を近付けようとする目的を持っています。信頼を築き、時間をかけてお互いの利害をすり合わせていくと、徐々に距離が近付きます。
しかし、そうして近付いていくと、いつの間にかお互いを自分自身の一部のように支配しようとすることがあります。
例えば、小さな価値観のズレが許せなくて、相手の意見を自分の中の正論で叩き潰してやりたくなったり、相手の意見を変えさせたくなったりなどがそうです。
そうなると、支配する側とされる側の上下関係が構築され、支配される側の価値は支配する側が決めるという一方的な関係が成立してしまいます。
このような関係は、特別なことではありません。仲良くなろう、距離を近付けようとするあまり、気が付いたらそのような関係になっていたというケースはよくあります。発端は小さなすれ違いで、嫌な気持ちを相手に伝えず我慢してしまうことが重なると、やがてこのようになってしまうのです。
自分の価値を、自分以外の誰かに決めてもらうのは楽です。
しかし、楽な反面、いつどう価値が揺らぐかわからず、常に不安を抱えてしまいます。この状態で対人関係を持っていても、常に相手の顔色を窺うようになり、自分の気持ちを抑圧する癖が付くでしょう。
一方的な我慢ばかりの関係は、辛くないわけがありません。
自分の価値は自分で決めましょう。
誰に何を言われようとも、自分の価値は自分で決めていれば、その価値は決して誰にも砕くことはできません。
良好な関係とは『対等』な関係
どのような相手でも、相手を尊重し、対等な関係が築けなければ、いつか破綻してしまうでしょう。それはどんな関係でも変わりません。
どちらかが上でも下でもなく、相手のことを思いやれる関係こそが穏やかで良好な関係を築けます。
そのためには、お互いに依存するほど密接した関係では成立しないのです。
適度に距離を持ち、自立した自分で相手と向き合うには、自分の居場所を複数持っていなければ、心は穏やかではいられません。
「ここがダメでも他がある」そう思えると、自然と人と向き合う恐怖が薄らぎます。
人との向き合い方や今あるコミュニティを見直してみましょう。
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