失敗してしまった時や人に迷惑をかけてしまった時、後悔と反省が一気に押し寄せて、頭の中は大混乱。
謝罪や反省をした後に落ち着こうにも、大きく下がってしまった気持ちは何度でも失敗した記憶を呼び起こし、気分を落ち込ませた経験はありませんか?
一時的な落ち込みならば気に留めることはありませんが、長期間引きずってしまう、そんな悪癖は早めに治しましょう。
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心と体は繋がっていても別々に働いている
心と体はいつでも一緒に動いているように思えても、実は別々に働いています。それを実感するのが、思考と心です。
このふたつは生命を維持する為に存在しているにも関わらず、時に正反対の働きをするので困りものですよね。こうしたいという思いがあっても、思考と心が逆向きになってしまうと人は動けなくなってしまいます。
けれど、この仕組みを知っていることで、一歩前に進めていますよ。
例えば、失敗してからしばらく経っても、失敗したことの重さに耐えかねて、何度もひとり反省会を開いてしまったり、「あの時はこうすればよかったのに」と後悔ばかりを繰り返したりした経験はありませんか?
一度の反省では済ませられず、自分を追い込むような落ち込み方をしてしまう。そんな落ち込み癖があると、心は不安に苛まされて、イライラを起こしやすくなってしまいます。
過去の失敗に落ち込みすぎたり、いつまでも引きずってしまったりする癖は、自分自身に良い影響を与えません。
癖なので、その行動を止めればいいだけの話ではありますが、長年の癖ともなると意識しただけでは止められませんよね。
大丈夫です。時間をかけて治していくことはできます。
落ち込み癖を治すには、次の二つの方法を試してみてください。できるようになれば、落ち込み癖から解放されて、心が楽になります。
1.瞑想法
落ち込み癖を治す方法のひとつ目は、呼吸に集中する瞑想法です。
失敗した時の状況や気持ちが押し寄せて、つい後悔の念を繰り返し思い出してしまうのが落ち込み癖の特徴です。
そこで、落ち込み癖が出た時には、すかさず呼吸に集中して、過去の回想を始めようとする思考を止めます。
深呼吸を何度も繰り返し、思考が浮かぶ度に呼吸に集中するのを繰り返します。何度も考えが思い浮かんでくるので、その度に呼吸に集中し、考えを止めましょう。
こうすることで、余計に自分を追い詰める状態を回避することができます。
瞑想の詳しいやり方は、以下の記事でご紹介しています。
【週に一度、日に一度は瞑想した方がいい理由。自分をリセットする時間を作ろう】
2.思考を手放す方法
もうひとつの方法は、思考を手放すことに集中する方法です。
失敗した時の記憶は、あなたにとって危険だったり不快だったりする記憶として脳に保存されています。危険や不快な記憶は、再び同じ体験をしてしまわないようにと、脳が何度も思い出させて、同じ体験に近付かないようにと注意喚起してくれているんです。お節介ですけれどもね。
思考を手放すのは一筋縄ではいきませんが、不可能ではありません。
静かで落ち着ける場所で、ゆっくりと呼吸します。
落ち込んだ感情や何度も思い返す思考を、自分から手放すイメージを具体的に思い浮かべます。
慣れてくると10分もかからずに、思い返したくない思考を止めることができます。
詳しいやり方は、こちらの記事でご紹介している「1.思考から距離をとる」の項目をご覧ください。
【心理療法ACTでのマインドフルネスのやり方。『今に集中』とはどういう状態?】
できると心が楽になる
癖は気がついた時に治しておく方が、後々の自分の為になります。
落ち込み癖も、引きずり癖も、癖になるほど何度も行ってしまうと、考える隙間があれば、いつでもどこでも考えてしまうようになります。いつでもどこでも、自分が思い返したくない嫌な出来事を思い出してしまうのは、どこにいても寛ぐ隙間も、癒される時間もない状態です。
自分から心を追い詰める行動を癖にしてしまうと、いつまでも苦しみの中から抜け出せません。
自分を救い、楽にする為にも、やめた方がいい癖は治しませんか?
長年の癖でも、時間をかけていけば治せます。
一度で上手くいかなくても、成功するまで諦めなければ失敗ではありません。
まずは、一度試してみましょう。
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