人と話していて、人の行動を目にして、つい沸き上がった怒りをそのままぶつけてしまったことはありませんか?
その怒りは、どうしてぶつけてしまったんでしょうか?
突発的な感情の爆発の裏には、ある原因があります。
目次
感情的に怒ってしまう原因
人の行動を見ていて、つい感情的に注意や指摘してしまったことはありませんか?思わず出た言葉だったとはいえ、言ってしまってから後悔したのではないでしょうか。
その感情的になってしまった原因、なんだかわかりますか?
つい怒ってしまう原因は、「こうあるべき」という固定観念や価値観の押しつけです。
自分の中で決められている最適解。誰にだって通じるものと思ってはいませんか?同じ出来事を見ていても、感じ方は人によって全く違います。似通っていても、細部まで同じという人なんて一人もいないんです。
「普通はこうするでしょ?」
「こうしないなんておかしい」
自分の価値観を害されると、自尊心が傷つけられたように感じ、自分が正しいということを周囲に認めさせようと動きます。それが怒りという感情の基になっているんです。
怒りは、人に言うことを聞かせるにはある意味で最適です。
ものすごく怒っている人がいたら、とりあえずでもいいから従いませんか?冷静に話し合えそうにないから、従うしかないと相手に思わせるには、突然感情的に怒り出すのは有効な手段です。
あまりにも感情的になりすぎると、対人関係が崩壊するのでやらない方がいいですよ。
感情的になるのは、言い換えれば『自分の思い通りに相手を支配したい・動かしたい』という気持ちの表れでもあります。
自分がそれまでに得てきた経験からつくり上げた価値観。それが間違いだなんてことはありえないという気持ちを、相手に認めさせたいんです。だから余計に価値観を押し付けて、相手を屈服させないと気が済みません。
けれど、そんな感情的に怒ってしまっては、対人関係は破綻していくばかりですね。誰とも腹を割って話せず、友達と呼べる人もいない孤独を感じることになります。
そんな寂しい人生にしない為には、感情的にならないようにしなければならないと思いませんか?
価値観は人それぞれ違う
価値観は、その人の生まれ育った環境と性格によってつくり上げられます。
生まれた地域の風習や、親から受け継いだ思考、成長期の周辺環境などが大きく影響しますが、大人になってからも価値観は磨かれ続け、常に変化が加えられているんです。
だから、誰一人として同じ価値観の人は存在しません。多種多様な考えがあり、その考えを判別する為の価値観があります。
まずは、それを受け入れてください。あなたと同じ人が他に存在しないように、あなたと同じ価値観を持つ人は存在しません。だからこそ、相手の話を聞いて、擦り合わせていく努力が必要になるんだと。
人それぞれ「こうあるべき」という基準を持っています。多くの人がそれを表立って口にすることを控えていますが、一部の人はつい口にしてしまい、周りとの関係に亀裂を入れてしまっていますね。
「こうあるべき」という価値観は、自分自身だけのもので、他の人が同じ考えを持っているとは限らないことを、価値観が違うという時点で理解しておかなければいけません。
人は人。自分は自分。良い意味でこの言葉を受け入れている人は、価値観の押しつけをしません。そんな事をしても、対立関係をつくってしまうだけで、何のメリットもないことをわかっているからです。
価値観の違いを、普段から頭に入れておくように心がけて、周りの人達の行動を観察してみてください。人にはそれぞれ違う価値観があると思って観察していると、人それぞれに違う行動を選んでいることがわかります。
自分のルールに則って毎日同じ手順で行動していたり、その日の状況によって行動を変えたり、物事への向き合い方も人によって細かく違いが現れます。
感情的にならない為に
感情的にならない為の方法は、いくつもあります。どんな方法であっても、その軸となる考えは『自分と人は違う生き物』ということです。これを忘れないでいてください。
自分以外の人達は、その人の価値観で考えられた最適な行動を選んでいます。あなたから見て、それがあまりにも無駄が多いように見えても、本人にとっては無駄のない行動に適っています。それを指摘するのも注意するのも、相手を否定することになってしまいます。
自分の考えを否定されるのは、とても辛いことですよね。自分が嫌な気持ちになることを、人にやってはいけません。
そうとわかっていても感情的に怒りが湧いてしまった時は、ひとりで深呼吸できる場所へ移動し、怒りの感情が収まるまで過ごしてください。
頭ではわかっていても、気持ちがついてこないこともありますよね。そんな時でも、むやみに感情をぶつけても状況を悪化させはしても、良くなることはありません。まずは刺々しい感情を落ち着かせて、最初の言葉を思い出してみてください。『自分と人は違う生き物』と。
あなたとは違う人達がいることを、認めて、受け入れましょう。
そうすれば、価値観の押しつけは起こりません。
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