人から愛されたいと思うがゆえに、人は間違った行動に走ってしまいます。
その行動は、ただの承認欲求ではありませんか?
目次
人の気持ちは変えようが無い
人は誰でも、周りから好かれたいし、注目を集めたいという欲求を持っています。つまり、特別な存在でありたいと願っているということ。
けれど、人から愛されることは、そう簡単ではありませんよね。
人から好まれようとして、言葉遣いやマナーを勉強し、身なりを整えて第一印象を良くします。話題に事欠かないように、ニュースや雑学の知識を覚え、誰とでも話せるように日頃から入念に準備して、ようやく『人から愛される理想像』に近づけました。
それでも、周りから愛されるかどうかは、相手が決めること。自分ではどうにもならない事です。
だから結果が伴わず、入念な準備も苦労しただけで終わってしまい、落胆する経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。
しかし、ここで大きな間違いをしていることに、気が付いた人はいますか?
愛されよう、愛されたいと願い、その為に必要な知識や行動をとってはいますが、そもそも人の気持ちを思い通りにすることはできません。
ならば、愛される為に行動することの意味はあるのでしょうか?
自分が好きな人にみんな集まる理由
人の気持ちを変えることができないならば、愛される努力は無駄なのでしょうか?
いいえ。決して無駄な努力ではありません。多くの人が、努力する方向性を間違えているだけなのです。
よく、「自分を愛せない人は、人から愛されない」と言いますが、この理論は正解です。
自分を愛している人は、自分を大切にします。その行動を見ているから、周りの人はその人を「優しい人」や「人を大切にできる人」と思うのです。
つまり、『自分が好きで大切にする行動をとっている』という前提があってはじめて、人から愛情を向けられるのです。
それは例えば、こんな行動に現れます。
自分を愛している人は、自己肯定感が高い人と言い換えることができます。素のままの自分を認め、出来不出来に関わらず受け入れる姿勢と余裕がある言動をとります。それがわかると、周りの人は「この人なら自分を否定しないかも」と感じ、その人の近くにいたいと思うようになっていきます。
逆に自己肯定感が低い人は、いつでも他人目線で物事を考え、そして考え方は否定的です。ダメなところばかりを取り上げ、自分自身を責める行動を見ていれば、「自分も否定されるかもしれない」と相手に恐怖を抱かせます。
普段から自分を大切にし、自分を愛している人にこそ、人は安らぎを求めて集まっていくのがよくわかりますよね。
あなたもそうではないでしょうか?
否定的な言葉を繰り返し、人にも自分にも厳しい人よりも、少しくらいダメなところがあっても受け入れてくれる懐の広い人の方が、頼りがいがあるし、一緒にいて安らげますよね。
「自分が好き」と言葉にしていなくても、行動にそれが現れている人には、たくさんの人が集まり、結果的にたくさんの人から愛される人になっていきます。
愛される順番は間違えやすい
周りの人達から愛されたい。愛情がたくさん欲しいと思うがあまりに、嫌いな自分を隠し、人の都合の良いように行動していては、承認欲求を満たそうとしているにすぎません。
人の都合で動く人は、それを悪用しようとする人と共依存の関係に陥りやすく、満たされない悪循環にはまってしまいます。
人から愛されるには、『愛される人』になることから始まります。
日頃から自分を大切に扱い、自分の心に噓をつかない。
「人に気に入られるかな?」という思考ではなく、「これをしたら自分は楽しいかな?嬉しいかな」という思考を持つ。
欠点は補うことを考え、長所に目を向けて伸ばしていく。
こういう思考と行動に馴染んでいくと、いつの間にか自分を大切にする・愛するということが身についていきます。
人から愛される為に、無理やり「自分が好き」と言い続けても、行動が伴わなければ意味はありません。逆に、言行不一致で不審に思われてしまいます。
呼吸するように自然に自分を愛している人が、人から愛される人になるのです。
嫌っていた自分を今すぐに好きになるのは難しいですよね。
けれど、嫌っていた部分を「そういうところもあるものだ」と許してあげてください。そのひと言が、あなたが自分を好きになる一歩目になります。
誰よりもまず、あなたがあなたを愛することができますように。
それが、本当の癒しと安らぎの土台をつくってくれます。
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