作業に追われている時、悩みや問題に囚われている時、心の余裕は全くありませんよね。
そんな時に何かをやっても、うまくいかないことが多いのではないでしょうか?
心の余裕、ぐしゃぐしゃになった気持ちを整理する方法を身につけてみませんか?
目次
心に余裕が無い時は視野が狭い
自分に余裕がない時ほど、人は攻撃的で防衛的になります。自分の心や尊厳を守る為に、外からの刺激に耐え切れるように、様々な言葉を並べたてるのです。
そんな時は、全ての刺激に敏感で、ちょっとしたことにもイライラしてしまいますよね。
心に余裕がない状態とは、物事をじっくりと考える余裕のない状態を指します。物理的に時間が足りなかったり、悩み事や問題で頭がいっぱいになっていたりする状態がそれです。
どうして心に余裕がない状態になってしまうのか、考えたことはありますか?
人は、「ここまでにしておこう」という線引きがうまくできなければ、どんどん『やるべき事』を見つけて積み重ねていってしまうのです。
最初は小さなステップである場合が多いです。
例えば、食器を洗っていたら水切りカゴの汚れが気になったから、掃除していたら、今度はキッチン全体が気になってしまい、さらに掃除の範囲を広げることとなり、キッチンだけに及ばず、家全体を大掃除しなければ気が収まらなくなってしまったなど。
次々に『やるべき事』を見つけてしまい、「今すぐにやらなければいけない」と考えたり、「ちゃんとやらなければいけない」と考えたりすることで、完璧であろうという意識まで芽生えてしまいます。
一旦そのサイクルに身を乗せてしまうと、心の余裕はどんどん無くなり、『やらなければならない事』が積み重なっているストレスの高い状態に自分を押し込めてしまうのです。
こうした状況に陥ってしまうのは、特別なことではありません。例えにも出したように、日常の中にふと引き込まれてしまう瞬間があり、人は無意識にそこへ足を踏み入れ、心の余裕を無くしています。
では、心に余裕が無いと気がついた時には、どうすればいいのか。
次の三つの方法を順番に行ってみてください。
心の余裕は無くしても、再び作ることができます。
感じなくてもいいはずの不安や心配、イライラの種を増やさないようにしてみませんか?
1.現状を紙に書き出す
心に余裕が無い時は『やるべき事』の多さに圧倒されている場合が多いです。それがどんなに小さな雑務であっても、本人にとっては『やらなければならない事』なので、まるで締切が迫った作家のようにイライラと忙しなく動き続けようとします。
けれど、「まだたくさんの作業が積み重なって、待っている」と思うだけで、パフォーマンスは低下すると知っていますか?
今、自分が何をやればいいのか、有効期限はいつなのか。やろうとしている内容を頭の中だけで考えていると、他の作業をしている時に別の作業のことが気がかりになってしまいます。
だから、一度全てを書き出しましょう。
紙に書くのが一番です。目に見える形にすることで、全体を把握することができます。
書き出す内容は、次の項目です。
- 作業の内容
- 締切日時
- 作業にかかる時間
まずは、この三つを書き出してみましょう。
不思議なことに、自分がやろうとしていた内容の全体が把握できるだけで、心には少し落ち着きが戻ってくる人もいます。
2.出来ること、優先順位を書き足す
次は、書き出した作業内容に対して、まだはっきりしていない部分があります。それを書き足していきましょう。
書き足す内容は、次の項目です。
- 自分に出来ること・範囲
- 優先順位
- 他に任せられる人
この三つを書き足していくと、自分がやった方がいいのか、期限が迫っているなら他の人に任せた方がいいのかが、明確になります。
また、今やらなくてもいいと思える作業が見つかることもあります。
心に余裕が無いと、本来は急がなくてもいい作業に対して「急いでやらなければいけない」と焦って思い込んでしまうことはよくあります。余分を整理する為にも、紙に書き出すのはとても効果的です。
3.深呼吸しよう
最後は、心を落ち着ける行動で、焦りや不安から気持ちを切り替えましょう。次の行動に移る前に、焦りやイライラといった気持ちをリセットしておけば、心の余裕が無いサイクルから抜け出すことができます。
気持ちの切り替えには、深呼吸がおすすめです。
人の呼吸は、緊張状態にあるほど浅く短くなっています。交感神経が優位になっていて、いつでも戦える臨戦体制になっている状態です。深い集中力を発揮しますが、この状態ばかりが長く続いてしまうと、体にも心にも悪影響を及ぼしてしまいます。
深呼吸は、交感神経をリラックス作用のある副交感神経へと切り替えてくれます。
意識して深く息を吸い込み、大きく胸やお腹を膨らませてみてください。そして、口からゆっくりと息を吐き出します。呼吸に意識を向けていれば、肩の力まで抜けていくのを感じられるでしょう。
深呼吸以外にも、自分なりの気持ちを切り替える方法はいくつもあります。人によって、この行為で気持ちが落ち着くといったものは違います。自分なりの方法も探してみてみると、いざという時に役に立ちますよ。
気持ちの切り替え方について詳しくご紹介している記事は、こちらです。
【慌てた時、落ち込んだ時に気持ちを切り替える方法】
心の余裕はつくれる
心に余裕が無い時は、とことん追い詰められているように感じられますが、実際にはそうでもなかったということは、よくあります。
もし、やるべき事に追われ、気持ちが焦り、心に余裕が無いと気付いた時には、上記の三つを行ってみてください。視野が狭まっていただけで、やるべき事の優先順位や出来る範囲が、ごちゃ混ぜになってしまっていたことに気がつけるはずです。
心の余裕を作りましょう。
余裕があれば、物事を見る視点を変え、悩みも問題も頭を抱えるような障害ではなくなります。
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