立ち直れそうにない悲しみや辛さ、苦しさを感じた出来事も、いつかは癒えていくものです。
しかし、やり方を間違えると感情に囚われたまま抜け出せなくなってしまったり、拗らせてしまったりすることも。
ゆっくりと心を回復させる二つのステップで、悲しみや苦しみを癒しませんか？
目次
悲しさ・辛さ・苦しさから回復するには
心はとても繊細で、傷つきたくないと身構えていても、それでもやっぱり傷ついてしまう時もあります。特に、突然の出来事には防御することもできず、深い傷を負ってしまう場合も。
そんな時、あなたはどうやってその悲しみや辛さ、苦しさから回復しようとしていますか？
人によっては「いつも通り動いていれば元気になれる」と無理を押して、いつもと同じように振る舞いますが、それでは余計に感情を抑え込んで、苦しみを増してしまいます。
逃げてはいけない。と無理やりに悲しみや苦しさに立ち向かおうとする人は多いです。周りの人に心配や迷惑をかけたくないという思いからも、感情を抑圧するような行動へと進んでしまいがちですが、それは逆効果です。
感情を解放することなく、心の中に抑圧し、大丈夫ではないのに「大丈夫」と言い続けると、自分自身が認識している状態と心の状態に不一致が起こります。
その不一致がさらなる不安を引き起こし、悲しみや苦しさを増幅させてしまいます。
けれど、悲しさや苦しさの原因を考えないようにするのも難しく、感情に囚われた状態が長引いてしまうのも良くありません。
悲しみも苦しみも、感じてはいけない気持ちではありませんよね。
辛い時に「辛い」と言ってはいけないなんてことはありませんよね。
悲しみや辛さ、苦しさから回復するには、ゆっくりと時間をかけ、段階的に回復していくように心がけてみてください。
ここご紹介する方法は、段階的に回復するための二つのステップです。ゆっくりと行ったり来たりを繰り返して、少しずつ回復していきましょう。
すぐに元気にならなくても大丈夫。あなたの心を、あなたのペースで回復させていきます。
１．一時的逃避で心を癒す
まずは、強い感情に囚われた状態から、一時的でいいので解放される時間を作ります。そこで効果的な方法は、何かを作るという創作です。
物作りは、細かな作業を行うことから、作業自体に没頭する時間が生み出されます。この没頭する時間こそ、悲しみや辛さ、苦しさといった感情から距離をとり、心を癒すための時間となるのです。
裁縫や料理、陶芸や絵画など、創作作業には他の思考を止め、作業に没頭させる効果があります。
感情に飲み込まれ囚われた状態の苦しさから、一時的でも解放されると、やっと息がつけた心地になり、張り詰めた心がほぐれていきます。
まずは感情から距離をとり、気を緩める時間を作りましょう。
２．気持ちの整理と消化
一時的に感情から解放されることで、自分と向き合う余裕が作り出されます。そうなってから、初めて気持ちと向き合い、整理していきます。
悲しさや辛さ、苦しさを無いものとして扱うのはいけません。それは、そうと感じた自分自身を否定しているので、余計に辛さを増すばかりです。
自分の心がどう感じているのか、その気持ちはどんな風に表現されるものか。
感じたままを言葉にして書き出してみましょう。文字にする行為は、感情を受け止めるのに効果的です。自分自身がどう感じているのか、どんな気持ちになったのかを知り、そのままを受け止めてあげてください。
ただし、一度で感情を飲み下そうとするのではなく、落ち着いて気持ちと向き合い、受け止められるようになるまで途中で止めても構いません。
向き合うのが辛くなったら、すぐに中断し、改めて向き合ってください。何度でもやり直して大丈夫です。ゆっくりと気持ちを消化していくように、少しずつ整理していきましょう。
吐き出すことが回復の助けになる
感情は、外に吐き出すことで解放されます。頭の中で思うだけでは、自分の中をぐるぐると回っているだけで、発散まで到達していません。
言語化して、声に出す・紙に書くなどして、初めて解放されます。
吐き出してみてください。
辛かったこと、悲しかったこと、苦しかったこと。
何が起きて、あなたが何を感じ、どうやって過ごしていたか。その痛みを吐き出してください。
言葉にして誰かに伝えると、それだけで心はすうっと軽くなります。
これは、脳が処理できる許容量を超えてしまった分を吐き出したからです。吐き出すことで、問題を解決するための行動をとったり、気持ちと向き合ったりする余裕が作り出されます。
吐き出しましょう。
我慢せず、言ってみましょう。
あなたの心が楽になるように、お話ししてください。
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