孤立する恐怖から、自分の気持ちや意見を黙ってしまっていませんか?
それは、より孤立を深める結果に繋がります。
本当に孤立しない方法は、『素直な自分でいる』ことです。
なぜ自分を出すことが必要なのか、どうすれば孤立しないでいられるのか、3つのポイントをご紹介します。
目次
孤立したくないから人に合わせると孤立する
交流のある人の輪の中で、自分一人だけ孤立した状態は、想像するだけで嫌な気持ちになりますね。孤立するのは怖い、一人は恥ずかしいなどの思いがあると、余計に孤立しないように努め、日に日に周りの顔色や雰囲気を読むのを優先するようになっていきます。
そうなれば、『自分らしさ』や『素の自分』ではいられません。判断する基準が、既に他人に移ってしまっているから。
孤立したくないと強く思う人ほど、自分を抑圧することを選択しますが、それはより孤立する道を突き進んでいると気付いていますか?
想像してみてください。
表面上は仲良しに見える関係の中でも、そこには隠された上下関係が存在し、上の人の顔色を窺わなければ仲間外れにされてしまう。
そんな関係は、仲間や友達といえる関係でしょうか?
そんな関係は、あなたの心に安心を与えてくれますか?
表面上は孤立していなくても、心理的には十分孤立を味わっている関係を持つと、心は強いストレスに晒されます。そのストレスは、最終的に心を折るほどの重みとなって降り積もっていくものです。
では、集団から孤立しない為に何をするべきなのか、3つのポイントをご紹介します。
あなたの築く対人関係が、健全で良好なものにできるように、ぜひ試してください。
1.素直な自分でいること
最初に最も重要なことは、『素直な自分でいる』ことです。
孤立しない為に自己を抑圧している人にとっては、「それは余計に孤立してしまうじゃないか」と憤慨する思いでしょう。
しかし、本当に孤立しない関係の中にいる為には、『自分』という飾らない本音を周囲に晒さなくては始まりません。
例えば、孤立したくないからと、自分の意見や気持ちを抑えていると、自信を失います。自分の言葉や気持ちが「これでいいのかな?」と思ってしまい、その判断を他人に求めているから自信をますます失い、自分の力で判断できなくなっていきます。
そうして孤立したくないから人の顔色を窺い、自分の気持ちが言えなくなる。だから自信を失い、もっと人の顔色で物事を判断するしかなくなり、自信を持つことも人との信頼関係を深めることもできなくなる堂々巡りにはまり込んでしまいます。
『自分』という軸がないと、自分に合った関係性やコミュニティがどこなのか、判断できません。周りよりも優れているような見た目や周りよりも強そうといった権力を有するコミュニティばかりを選んでしまいます。
けれど、自分に合わない基準のコミュニティに属してしまえば、居心地が悪いのは当然ですよね。
だから、素直な自分でいましょう。
素直な自分でいると、ある程度の反発や批判はあります。誰とでも仲良しではいられず、嫌いと感じる人は身の回りでも2割はいます。
しかし、素直な自分を好きだと言ってくれる人も2割もいるのです。
自分を嫌う人に時間や気遣いをするのは、無駄遣いです。それよりも、自分が好きな人に、自分を好きと言ってくれる人に時間や気遣いをして、その大切な関係を維持するように努めた方が、心の安定を図りやすく、穏やかな対人関係だけを構築できます。
2.職場で『友達』を求めない
よく職場で孤立しないコツを求める人がいますが、無理に職場で友達作りを始めてしまうと、仕事とプライベートの境界が曖昧になり、踏み込んでほしくないところまで踏み込まれ、仕事にも悪影響を及ぼしてしまうケースが多くみられます。
職場は労働を対価に給与をもらう場で、友達を探す場ではありません。気の合わない人や話の合わない人など、たくさんの人がいます。
そもそも共通点がない中で友達になろうとすること自体、難しいと思いませんか?
趣味や共通する好みなどがあれば、友達としての関係を築くことも可能ですが、何の共通点もなく、ある共通点は同じ職場というだけ。それではプライベートで気が合うはずがありません。
それなのに無理に友達のような親しい関係を築こうとすると、お互いに無理し合い、逆に居心地の悪い関係が構築されてしまいます。
職場は仕事仲間というプライベートから一線引いた関係で十分です。仕事を引き受け合う対等な立場で、仕事を介しての信頼関係があれば問題は起きにくくなります。
職場とプライベート、公私を分けるように心がけましょう。
3.複数のコミュニティを持つ
素直な自分でいられるコミュニティを、複数持ちましょう。
コミュニティはどこでも構いませんし、いくつ所属しても構いません。多すぎると関係が薄くなってしまったり、管理が難しくなるので負担にならない数がおすすめです。
素の自分でいられる場所がいくつもあると、「そこに行けば安心できる」という心理的な安全が守られるスペースを確保している状態になります。
安心がいつでもあるとわかっていれば、ちょっとしたストレスにも抵抗できるし、受け流すのも簡単です。それは、心の中に「自分をわかってくれる人がいる」という安心感から生み出された余裕なのです。
もし、たった一つのコミュニティしかない場合、そこで批判や否定を受けてしまったら、もう世界中のどこにも居場所がないとさえ感じるほど絶望するでしょう。
複数のコミュニティがあれば、一つのコミュニティで万が一何かあっても、他のコミュニティに逃げ場所を持っていられます。
どんなに気の合う人とでも、周囲の環境や状況が少しでも変化すれば、それによって『安全な場所』ではなくなってしまう可能性はあります。
どんな状況でも、自分の心の安全を守るための場所を持っておくことは、心の平穏や余裕ある思考に重要です。
今の場所以外にも、素直な自分でいられる場所を増やしましょう。
素の自分でいられる場所を作ろう
孤立は怖い、寂しい、恥ずかしいなど、負の感情を湧き上がらせますが、本当に怖いのは集団の中にいる状態で孤立することではないでしょうか。
周りに人はたくさんいるのに、その誰もが自分の味方ではなく、どちらかといえば敵意や悪意を持って接してくる人達に囲まれているとしたら。
その中にいつまでもいたいと思えますか?
自己を抑圧し、人の言いなりになっても確保したい場所ですか?
素直な自分、自分らしさを開放できるコミュニティ。それはかけがえのない場所であり、それを見つけるのも作りだすのも、まずは『自分』はこういう意見を持っていると表明するところからスタートします。
誰からも好かれなくていい。
大切にしたい人とだけ繋がればいい。
あなたが『自分らしく』いられる場所と関係を大切にしませんか?
その為に、まずは『あなた』が何を求めているかを伝えてみてください。
きっと同じことを求めている仲間が集まってくるはずです。
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