『マウンティングの快楽』にはまると危険!対人関係を壊す魔性の思考

誰かよりも自分の方が上だと認めさせたい。そんな言動をとっていませんか?
マウンティングによる快楽に酔ってしまえば、対人関係は崩壊の危機に直面してしまいます。

大切な人との関係を壊さない為に、孤独に陥らない為に、マウンティングの快楽から抜け出しませんか?

目次

 

マウンティングは快楽?

人形の写真

マウンティングは、相手が自分よりも格下であることを押し付ける行為ですが、快楽となってしまう危険を大きく含んでいます。

そもそもマウンティングをする人の心理状態は、自分の意見や行動に自信が持てなかったり、自己肯定感が低いまま成長してきた、または自己肯定感を著しく下げてしまったりした人が多いです。
自信や自己肯定感が低い人は、人の顔色を窺う傾向が強まりますが、だからこそ自分が上に立てるチャンスが到来すると察した時には、強い言葉と態度でマウンティングを仕掛けます。

なぜなら、普段は自分の方が下なのに、その瞬間には誰かの上に立つことができる、優位性を示せるからです。

想像してみてください。いつも虐げられ、見下されていた人が、人の上に立てる得意分野を見つけた瞬間を。
それまでの態度を一変させ、「自分は凄いだろう!」と高々と宣言するでしょう。

例えば、家庭でのワンシーンによくマウンティングが見られます。
職場では腰の低い態度でいるけれど、家に帰ってくると家族に強い言動で指示や注意をし、自分の方が偉いんだと誇示する。
他の授業では物静かだけれど、自分の得意な授業の時は率先して動き、求められていないのに人にアドバイスして、自分の方がすごいと相手から言わせるひと言を添える。

こんな風に、日常の中にはマウンティングする場面がいくつもあります。自慢するだけならまだしも、相手を見下す発言までしてしまっては、対人関係にヒビどころか、大きな溝を作ってしまいます。
そんな単純なことにも気付かないほど、マウンティングは快楽なのです。

マウンティングをしている間は、「自分は人の役に立っている」や「相手の為になるアドバイスをしてあげている」と都合良く思い込み、相手が不愉快に感じていることに気付かないケースもあります。
元々が自分に自信がない・自己肯定感が低いので、相手のことまで深く観察する余裕がないから見落としてしまうのです。

マウンティングで一時的な快楽を得ても、周りから人がいなくなってしまえば、次は孤独に悩まされてしまうでしょう。
マウンティングで人と繋がろうとするのは、やめましょう。誰にとってもメリットはありません。

一度知ってしまったマウンティングの快楽から脱却するには、自分自身をきちんと自覚することが大切です。
次の三つのステップで、マウンティングの快楽から抜け出しませんか?

 

1.自分の弱さを自覚しよう

マウンティングは、自分が弱いと自覚したくない・その事実から目を背けたいという気持ちから引き起こされています。

自分自身の弱い部分、不出来な部分があることを自覚して受け入れていれば、マウンティングの快楽によって自尊心を守ろうとはせず、正しく自分と向き合うことができるようになります。

完全無欠な人なんて、世界中のどこにもいません。誰だって得意があれば不得意があり、得意を伸ばして楽しく生きているだけなのです。
不得意な部分、不出来な部分にばかり意識を向けると、自分が劣っているという認識しか得られず、自己肯定感は下がっていく一方でしょう。

目を背けたい不出来な部分があっても、それだけが自分自身の全てではないはずです。
得意とする分野や良いとことも全てを含めて『自分自身』という存在だということを、自覚しましょう。

 

2.誰かを下げることで自分を上げることにはならない

マウンティングする人の思考によくあるのが、上下や勝敗といった『縦』の関係性です。人との繋がりを上下関係や勝敗で見てしまう為、自分と相手のどちらが上かをつい考えてしまいます。

しかし、たった一点だけを取り出して人に上下や勝敗を決めつけても、自分の存在価値が高まったり、自分の凄さを周りに認めてもらうことにはなりません。
自分の周りにいる人を下げる発言をしたとしても、それで自分自身が抜きん出ていると認めてもらえるでしょうか?逆にその発言をすることで、心の狭さや自尊心の低さを疑われるでしょう。

弱い部分があってもいい。
ただ、その弱い部分を隠そうと人を見下すようなことはあってはなりません。
他の誰かを下げても、あなたの弱さがなくなるわけではないことを認識しましょう。

 

3.不満や不安な気持ちを吐き出そう

自分に自信がない、自己肯定感が低い。だから自分の存在を守ろうとするあまり、マウンティングをしてしまっているならば、まずはその不安な気持ちを吐き出してみてください。

気持ちは、心の中に溜め込んでいるとどんどん澱んでいきます。
ひどい汚れは簡単に落ちないように、心に溜め込んだ気持ちも溜め込んだ期間の分だけ重く積み重なり、簡単には吐き出しきれなくなっています。

失敗やミスの経験、挫折した時の気持ち、辛さや苦しさを押し隠した出来事など、様々な出来事と気持ちが複雑に結びつき、簡単には吐き出しきれないでしょう。
けれど、少しずつ自分の中にある気持ちを解き、少しずつ吐き出して、そんな気持ちを抱えていたことを知り、少しずつその気持ちを受け入れていけたら、心はきっと軽くなります。

溜め込んだ気持ちを吐き出し切った心は、空っぽになっているでしょう。
今度は、その心にたくさんの楽しさや喜びを詰め込んであげましょう。

 

あなたが『あなた自身』の味方でいよう

海と朝日の写真

マウンティング行為は快楽です。一時的な自尊心の高まりや、全能感、優越感を味わえますが、その諸刃の剣は対人関係を破滅させてしまうだけでなく、長期的に見ればあなた自身の思考や性格まで歪ませてしまいます。

マウンティングで自分を守ろうとしないでください。
それで得られるのは、一時的な快楽だけです。
それで守れるものは、何もありません。

本当にあなたを守り、あなたの人生に喜びと楽しさを与えてくれるのは、自分自身と正しく向き合って、心に素直になってください。
あなたの心を守るのは、『あなた自身』だけです。
あなたが『あなた』の最大の味方でいられるようになりましょう。

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