辛い状況、乗り越えたい壁。常に上へ上へと自分を追い詰めていませんか？
ネガティブ、デメリットなど、悪い部分は『克服』するだけが良いわけではありません。時にはその上昇志向が、自分自身を深く傷つけてしまうこともあるのです。
頑張りすぎて壊れる前に、心をケアしてみませんか？
目次
『克服』よりも『受け入れる』ことが大切
辛い状況に居続けると、そこからどうにか這い上がろうと、誰もが『成長』によって自分を鍛え上げ、乗り越えていくストーリーを思い浮かべますが、やり方を間違えたり、無謀な成長計画を立てて自分を追い込みすぎたりして、余計に心身を壊してしまいます。
実は、克服するよりも遥かに大切で、もっと効果的な方法があるのです。
それは『受け入れる』こと。
現状を正しく認識して反発せずに受け入れることは、現状を打破する前提に必要なことなのです。
「今が辛いから、早く抜け出したい」そう思う気持ちはよくわかります。しかし、そこで焦って深く考えずに行動する自分がいる限り、理想と現実のギャップに苦しんでしまいます。
それよりも、まずは『自分がどんな状況にいるのか確認』しないと、辛い気持ちは吐き出せず、何をどうしたら良いのかよくわからないまま進み始めてしまいますよね。
だから、まずは『自分がどうなっているのか確認』して、その状況や生まれた気持ちを『受け入れる』ことから始めてみませんか？
心身にさせていた無理に、目を向け直してみる三つのステップをご紹介します。
まずは、立ち止まって、ゆっくりと呼吸しましょう。
そうして三つのステップに沿って現状を把握し、受け入れていきましょう。
１．自分の弱さ・成長速度・気持ちを『受け入れる』
辛い状況にいるということは、思い描いていた理想と現実に大きなギャップがありますね。
そのギャップは、どうして起きているのか原因解明はひとまず置いておきましょう。先にやるべきは、疲弊し切ったあなたの心のケアです。
現状に、どんな気持ちを抱いていますか？
自分自身に対して、どう感じていますか？
自分を「弱い」と思っていますか？
成長する速度が思っていたよりも遅いと感じていますか？
つい「こんなはずじゃない」と非難してしまいそうな言葉も、吐き出してください。口に出すのが厳しい時は、紙に書き出してみてください。
あなたが感じている気持ち、心の中に抑圧しようとした気持ち、それらを全て吐き出してみてください。
言語化して気持ちを吐き出すと、頭で思うだけとも心に浮かべるだけとも違って、スッキリさせる効果があります。そして、自分が『本当はどう感じていたのか』を知るキッカケにもなります。
思ったように成長できなくてイライラするのは、あなたが「自分は出来る」と信じているから。
辛い状況に泣きそうになるのは、あなたが「乗り越えたい」と前に進んでいるから。
批判的な気持ちの裏側には、自分自身が『出来る』と信じている気持ちが隠れています。
『今は』うまく出来ないだけ。
困難を乗り越えるには、ひと呼吸おくことも大切ですよ。
２．話を聴いてくれる味方をつくる
自分一人で気持ちを吐き出しても、なんだかまだスッキリしない時、自分の気持ちを受け入れられなかった時は、信頼できる人に話を聴いてもらいましょう。
『信頼できる人』とは、話を外部に漏らさない、話を遮らない、求められないアドバイスをしない人のことを指します。
あなたの周りに、そういう人はいますか？
30分や1時間と時間を区切って、信頼できる人に思っていること全てを吐き出してください。
ただ黙って話を聴いてくれる。そんな相手に抱えている苦しさを吐き出すのは、『自分が受け入れられている安心感』を得られます。
そして、自分自身が信頼する相手が自分の気持ちを受け入れてくれるからこそ、自分でも受け入れてみようかと一歩を踏み出しやすくもなります。
もし、話を聴いてもらえそうな人が近くにいない場合は、オンラインカウンセリング話楽をご活用ください。
いつでもあなたの気持ちをお聴きします。
３．休むのは良いこと
なぜか多くの人の中から消えない『休むのは悪』という固定観念がありますが、あなたは心の底から「休むのは良いこと」と思えていますか？
人は働き続けるわけにはいきません。機械だって、メンテナンスのために動作を止めて隅々までケアをしなければ、すぐに壊れてしまいますよね。
それならば、機械よりも繊細な人はもっと壊れやすいはずです。
休むのが悪いことだと、心のどこかで思っていると、休憩中にフツフツと罪悪感が湧いてきます。そんな気持ちが湧いてしまえば、休んでいてもリラックスはできません。
心や頭の中の情報を整理するにも、休む時間が足りなければ、いつまでもグチャグチャのままです。
「休むのは良いこと」と、あなたの心にきちんと落とし込んでみてください。
きちんと休めば、より効率良く動けるし、より楽しく動けもします。
休むことは、あなたが生きるのに必要なエネルギー（気力や体力など）を満たしてくれる大切な時間です。
『自分』を受け入れよう
物語や映画の中のように、一日や一ヶ月、数年が一瞬で過ぎ去って、理想の自分になっている。なんて現実はありませんよね。
誰だって、不甲斐なさや不出来な自分を見つけて、どうにかしようと泥に塗れるような努力の日々を繰り返して、やっと一歩を成長できるのが現実です。
理想ばかりを追いかけていると、現実の自分を愛せなくなってしまいます。
『今の自分』を、きちんと受け入れていますか？
『今』があるから『未来』があると、認識できていますか？
人は、理想の誰かに生まれ変わるのではなく、理想の自分を作り上げていくものです。
どんなに成長しようと変化しようと、『自分』であることに変わりはありません。
まずは、これまで頑張り続けてきた『自分』を労って、その気持ちを受け入れてあげてください。
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